わたしは見習い眷属、猫霊の『ちゃ』です。 今夜は小野照崎神社さまで、敷地に住む生きた猫さんたちと過ごしています。 こ…> 続きを読む
翌日の昼、隣区の祭りの警護から戻った狼のグラウが祠を訪ねると、寝ぼけた感じの狐の甚六と猫の『ちゃ』が、陽だま…> 続きを読む
現代の東京、下町の片隅に、町稲荷の狐眷族、瑞穂甚豊銀毛六尾之霊狐(みずほじんほうぎんもうろくびのれいこ)は…> 続きを読む
【 狐眷族『長老』。後輩眷族へ語る新たな歴史絵巻とは?】 「明智光秀父子=天海僧正を導いたのは安倍晴明さまなの…> 続きを読む
【 狐眷族『長老』。後輩眷族に将門について語る…… 】 長老は甚六、ちゃ、グラウの三匹をまた上目使いで見ると、鼻息…> 続きを読む
甚六の居る稲荷の祠は静かな感動で満ちていた。 小野照崎神社の狐は小野篁さまの神として祀られる犠牲の真意を思い…> 続きを読む
【 狐眷族『長老』。祠に集まるモノ達に説く…… 】 「相模や坂東は日本武尊(やまとたけるのみこと)様の東征でヤマト…> 続きを読む
【 見習い眷族仔猫『ちゃ』の記憶を手繰る時空の旅は続く…… 】 この時代の戦は名乗りを挙げての一騎打ちなはずだが、…> 続きを読む
「ワシはなぁ……」長老はにゅーっと目を細めた。狼のグラウは狐がにゅーっと目を細める時は本音を言わないのを経験してきていた…> 続きを読む
天狼グラウの時間潜行はその老武将の意識に届く。 藤原秀郷は逡巡していた。討つべき朝敵、平将門は目の前に居る。 …> 続きを読む
グラウは自分の思い出しかけた白狐を連れた年の頃17歳位の狩衣装束の平正国との出会いの記憶を、遠い過去の時間の中に追いかけ…> 続きを読む
稲荷狐の甚六はゆっくり話しはじめた。 「あの着物、思い出したんだ。将門さまは伯父たちから領地を奪われそうになっ…> 続きを読む
観衆には先の事件で捕物に応戦した狼眷族や、噂を聞いてやってきた近隣の龍や狐たちも加わり大所帯だ。 眷族狐の甚六…> 続きを読む
その声は森の中から聞こえてきた。 「誰か 誰か 助けて」 お付きの者二人を従えた武将は、その声が従者二人には聞…> 続きを読む
その頃、狼眷族グラウも意識の中に湧き出る取り止めもない思考に翻弄されていた。 いつからか稲荷眷族の甚六と関わる…> 続きを読む
戦いの残したモノとは その事件の夜、甚六は心に湧き上がる理不尽な寂しさが拭えずにいた。 ぐるぐると取り止めもな…> 続きを読む
勝負は一瞬。 でもそれはスローモーションの画像のように観衆の狐たちの目に焼きついた。 巨大な化狐の口が迫っ…> 続きを読む
「将門さまって、神田明神の平将門さまでしょう。将門さまの魂のご正体は……前世は日本武尊さま……いや、ミコトさまの…> 続きを読む
「たった今『あるじ』からの伝言、お伝えします。」 小野照崎神社の『あるじ』とは祀られている小野篁だ。祭神からの…> 続きを読む
「ヤマトタケルさまが創建されたと伝えられる第六天神社は、先祖が仕掛けた東国の地への呪いを、住民のために封じる…> 続きを読む
グラウは甚六の部下の稲荷狐と猫の『ちゃ』、界隈の稲荷狐たちを前に自分が遠い過去に仕えたヤマトの皇子の話をすることにした…> 続きを読む
眷族狼のグラウは呆気に取られていた。 稲荷狐の甚六が色々勝手に手配してグラウの依り代を引っ越しさせ、祠の近くに住まわせ…> 続きを読む
「たしかに亡骸を加工して見世物のおばけを作ったなんて常識で考えれば大罪だ。でも、神様が霊界に行かせたなら眷族はもうかか…> 続きを読む
狼語り……神の使いである『眷族』のお手並み拝見 狼眷族のグラウは稲荷眷族の甚六狐に呼ばれた道すがら呑気に迷い子の…> 続きを読む
狐語り……『狐眷族』甚六の名刑事ぶりをご披露! その夏の日は暑かった。小さな稲荷の祠の眷族狐、甚六は、夏休みに入った近所…> 続きを読む
狐語り……《見習い眷族》から視た先輩『眷族』との御縁について こんにちは、私は猫です。何故か記憶が定かでなくてすいません…> 続きを読む
現代の東京、下町の片隅に、町稲荷の神使、瑞穂甚豊銀毛六尾之霊狐(みずほじんほうぎんもうろくびのれいこ)は居る、通名は甚…> 続きを読む
関東・東北の大地には大和朝廷と平安京によって三重の呪いが掛かっている 一つ目はヤマト成立の頃、逆らう先住民に対する従属…> 続きを読む
伽座守 珊瑚 さんの記事一覧