EVP実験で声を受けていたホームズは、1987年、共同研究者を求む旨の新聞広告を出しました。
それに、やはりEVP声をすでに得ていたフリードリヒ・マルコフが応え、2人の共同研究が始まってから、声はだんだんと鮮明なものになっていきました。
ルクセンブルクの夫妻は本物か?
1988年、ダルムシュタットで、ルクセンブルクのハーシュ=フィッシュバッハ夫妻や他の人たちが研究成果を発表する会合があり、2人はそれに出席しました。
このルクセンブルクの夫妻の結果は、3/24以降の記事で随時紹介しています。
なお、最初はMという仮名で書いています。
ハーシュ=フィッシュバッハ夫妻の結果は驚嘆すべきものでした。
ホームズとマルコフが得てきた結果に比べて、夫妻の結果はとても鮮明で、通信時間やテキストも長いものです。
帰ってから2人は2ヶ月近く、夫妻の結果について話し合いました。
結論として、ホームズは夫妻が偽物だと思い、マルコフは本物だと思うというように、意見が対立しました。
その決着を付けるために、2人は技術者の助けを借りて、夫妻からもらった資料を元に、彼らが交信に使っている機械GA1を作ってみました。
この機械はアンテナ、LED、ラジオ、周波数変換器、水晶、UVライトなどが組み合わされたものです。
GA1を使いだしてすぐ、ホームズとマルコフはタイムストリームから交信を受けました。
最初はラジオからの声でしたが、それが電話や、コンピュータにいつの間にかできているテキスト・画像と進んできたとき、ホームズはルクセンブルクの夫妻が本物であることを認めざるを得なくなりました。
セントラル
共同研究をする2人に交信してきたのは、タイムストリームだけではありません。
その他にもセントラルというグループが交信してきました。
ちなみに3/31の記事で、ホームズが交信しているのはステーション・リヴェニヒと書いてしまいましたが、すみません、これは勘違いでした。
霊の一人が、「ステーション・リヴェニヒから話しかけている」、というように言っていました。
しかしリヴェニヒというのは、ホームズの住んでいたドイツの町の名前で、この霊の言葉は、リヴェニヒにあるコンピュータを利用して話している、といった意味でした。
この霊のいるグループは「セントラル」と呼ばれています。
彼女は昔から、ホームズのEVP実験に声を顕していました。
後にタイムストリームがセントラルを見つけ、2グループが協力体制に入り、その後はホームズが亡くなる1997年まで、ホームズとマルコフは、ルクセンブルクの夫妻と密接に協力しあってきました。
NASAの科学者
セントラルから頻繁に交信してきた霊として、元NASAの科学者ジョージ・ジェフリー・ミュラーがいます。
このミュラー博士は、実はITCにおいて非常に重要な人なので、少しだけ説明させてください。
とても簡単に言うと、霊である自分を見ることができ、話もできる霊媒体質の人をつかまえて、自分の声が聞こえるようにする機械を作らせた人です。
この写真はその機械「スピリコム」と、霊媒ビル・オニールです。
この開発に資金を提供していたジョージ・ミークは、オニールとミュラーとの交信記録を収めたテープと技術資料を持って、1982年に世界を廻りました。
スピリコム関連の話は非常に興味深いのですが、今は話をホームズとマルコフに戻しましょう。
あの世との科学的な対話
スイスのエルンスト・センコウスキーは物理学者でありながら、超常現象研究家でもありました。
彼は友人の、元物理専攻の産婦人科医ウラディーミル・デラヴレと組んで、各地の超常現象を調査し、ルクセンブルクの夫妻、ドイツのホームズとマルコフにも会いに行きました。
センコウスキーとデラヴレは、この現象が確かに超常的なものであることを一通り確かめると、あの世の交信者たちにいろいろと専門的な質問をし始めました。
それに応えるのは高次存在たちと、NASAの物理学者であったミュラー博士です。
2人の質問が来るとホームズがそれをタイプします。
すると他界からの回答が、数10分から1,2日後に、パソコンにファイルとして現れたり、いつの間にかプリントされていたりします。
ホームズはあの世とこの世の仲介役として熱心に働き、あの世からたくさんの興味深い回答を得てきました。
このやり取りがホームズの自作自演でなかったことは、デラヴレのある体験で分かります。
デラヴレはいつものように、ホームズを介して、向こうの存在たちに聞きたいことを手紙にまとめていました。
しかし途中で、質問がまとまっていないように感じて、その手紙は投げ捨てて、質問をもっと整理してホームズに送りました。
ところが、向こうからの返事には、ゴミ箱に投げ捨てたはずの質問の答えも含まれていたのです!
次週は、ホームズたちの思いもかけない交信相手について述べていきます。
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