炎によって穢れを浄化し、運命を変える古代から伝わる儀式

炎によって浄化をするというのは、「最も強力な浄化法」であり、世界各地で共通しています。

【古来から神聖視されてきた炎】

「炎」というのは古来から、私たち人間にとって「特別であり神聖なもの」でした。
それだけに炎に関連する神様というのは、世界各地の神話に登場しています。

「時に破壊の力となり、時に生命を別の形へと変える再生の力」となる炎は、儀式でも用いられるようになりました。

日本にも、炎を使った儀式というのは存在しています。
それは「護摩」。

こちらは密教で行われるものが有名です。

炎の中に護摩木と呼ばれる木を投じて、さまざまな祈願を行いますが、祈願の内容は「富を呼び込んだり、愛を成就させたりというものから、憎い相手を倒すものまで多岐」にわたっているのです。
ちなみに、第二次世界大戦では、護摩を使って敵国を呪詛したという噂がまことしやかに流れました。

密教のみならず、修験道でも「柴燈護摩」といって、まるで、キャンプファイヤーのような大きな護摩壇を用意して、炎を天高く燃え上がらせる儀式が行われますし、現在ではあまり行っている神社は少ないのですが、「神道護摩」という神道式の護摩もかつては存在していました。

 

【ヴェーダに記された神聖な炎の儀式 ヤジニャ】

そんな護摩の語源はサンスクリット語の「homa」。
こちらは、「供物」「犠牲」「生贄」といったような意味をもっています。
このことからもわかるように、そもそもはインドの聖典である『ヴェーダ』に記されていた儀式だったのです。

現在でもインドでは護摩が行われていますが、日本のようにそれ単体で行われるのではなく、「ヤジニャ」の中の、一部分として行われることが多いようです。
ヤジニャとは「奉納」「礼拝」「献身」といったような意味合いをもっており、こちらも『ヴェーダ』に記された儀式です。

このヤジニャは「プージャー」「ホーマ」に別れています。
まず最初に、プージャーによって、供物を祭壇に捧げ、その後、ホーマへとうつり、炎に供物を捧げていくというのが一般的です。
このときに捧げる供物の種類などは、願望によって変わるのですが、儀式の手順すなわち、「火の付け方やマントラなどは古代からヴェーダに記された通りに進行する」のです。

 

【カルマすら浄化し、運命を変えるヤジニャの力】

炎によって浄化をするというのは、「最も強力な浄化法」であり、世界各地で共通しています。
もちろん、ヤジニャも強い浄化の力を持つのですが、その力は「前世のカルマ」にまで及びます。
つまり、「カルマを浄化し、人生をより良い方向に向けることができる」のです。
このために、ヤジニャは「生命の進化を促進する儀式」であるとする人もいるほどです。

スピリチュアルな観点から見ると、「マントラのバイブレーションと、炎が持つエネルギーが煙によって拡散していき、そのエネルギーが様々な波動と共鳴することによって、願望成就をサポートしてくれる」ともいえます。

ヤジニャはインドでは比較的ポピュラーなものであり、前述したように願望達成のために行われるだけでなく、占いで悪い星回りが出た時などに、その悪運を変換するために行ったりもするそうです。
といっても、無理矢理、宇宙の法則をかえるわけではなく、「法則に逆らうことなく、定められた運命をかえる」ことができるのです。

 

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A ceremony of fire that is transmitted from ancient times.
Brings powerful purification and fortune by flame.

 

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