アセンションによって、あの世とこの世が統合・再分割されます。
1900年代の終わり頃には、この過程が、ほとんどの人に一時的に大きな苦しみを与えることによって、無理やり実行されそうな流れがありました。
改めてアセンションの意味を考える
アセンションの意味について、いろいろな人がいろいろな言葉で説明していますが、それを私なりの言葉で説明してみましょう。
単純に言えば、地球が次の段階に進もうとしているのです。
人も地球も多層構造をしていて、人の場合その最下層にあたるのが肉体、その上は大雑把に言うとアストラル体、メンタルコーザル体、魂となっていきます。
そして、これをひとつひとつ脱ぎ捨てていく際、それぞれの段階での「死」が訪れます。
しかしこの「死」の工程は絶対必要というわけではなく、肉体の波動をアストラル体まで上げたり、また下げたりできるマスターたちもいます。
前世紀の終わり、地球はその物理的な最下層を破壊することによって、「肉体」を脱ぎ捨てようとしていたようです。
でもこのシナリオは、多数のマスターたちの努力によって変わりました。
そして現在、地球は「肉体」を保ったままで、徐々に波動を上げています。
地球の波動が上がって、最終的にアストラル体になるとき、それについていく人たちは、現在の地球圏のあの世の、上層部に住むような感じになります。
あの世は、地球圏のあの世、恒星圏のあの世、星雲圏のあの世、それ以上というように、果てしなく広がっています。
この中の、地球圏のあの世の一番上の界層は、アストラル界中層、第三界、ときには天国と呼ばれています。
地球と一緒にアセンションする人たちはとりあえず、このような世界に進むわけです。
一方、地球のアセンションについていかない人たちは、地球圏のあの世の下層部、個人のエゴがとても強く、他人との衝突が頻繁にある世界(アストラル界下層、または第二界)と、この世が合わされたような世界に住むことになります。
あなたはどちらに住みたいですか?
もし、地球と一緒にアセンションしたいのなら、今のうちから、あの世の第三界とこの世の風通しを良くしていくことが重要です。
そのひとつの試みとして、第三界とこの世を電話で結ぶ交信が、一時期は世界的に広がっていました。
それがまた局所的になってしまっている背景には、人間の悲しい性質が影響しています。
ブラジルの電話サービス
3/4に公開した「亡くなった人と会話する人たち〜EVP(電子音声現象)の始まり」を皮切りにして、あの世の声を受けるEVPを紹介してきました。
EVPは今、ドイツのVTF、アメリカのATransCなどいくつかの協会があり、世界各地に広がり(残念ながら日本を除く……)、たくさんの個人が霊の声を受けています。
そして、このどちらの協会も、単なる録音だけではなく、それ以上の様々なコンタクト(画像、動画を受信するなど)を題材にしています。
しかし、こうした交信を完全な双方向通信まで発展できた人は、現在のところ非常に限られています。
ブラジルでこういった電子機器によるあの世との双方向通信、ITC(Instrumental TransCommunication)を研究しているSは、現在、亡くなった人と遺族とを電話で会話させるサービスを、ボランティアでしています。
実はSは昔、20年ほど前、電話で霊と交信できることを全否定していました。
彼女自身EVPは非常に成功していたのですが、それ以上の交信があることを信じられず、当時一番成功していたルクセンブルクのMを偽物呼ばわりしていたのです。
私は間に立って、「電話なんてありえない」と言い切る考えが間違っていることを説得し続けていましたが、そのSが今や他の人に、そうした電話交信を提供しているというのは、皮肉なものです。
電話やその他の機器による、第三界との交信。
カスタム機器によるそれ以上のあの世との交信。
これらがどのように始まって、どう終わっていったか、そこから私たちは何を学ぶべきかを、次回から詳しく述べていきます。
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