パワーストーンの真実②パワーストーンを使った除霊 後半

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私が霊体を見るときは、映画のような人の形に見えるのではなく、エネルギーの塊として認識するといいました。
けれども、クラインアントさんは、そのように見えていません。

彼らは、目を開けているときは何も見えません。
けれども、目を閉じて脳波が落ちると、つまり、アルファー波やシータ波の状態になると、霊にまつわるビジョンが見え始めます。
そのビジョンの中では、霊体は人の姿をしています。
正確に言うと、その霊体の生前の記憶が、まるで映画のように表れるのです。

パワーストーンを置くと白目をむいて、宙を見つめる男性にも、何が見えるのか聞いてみました。

 

霊体の生前の記憶がビジョンとして現れる

「何か見えますか?」 クライアントに話しかけました。

話しかけると意識が戻ったようです。自分の意識が飛んでいた自覚はありません。ちなみに、この方は前世療法をしたことがあったので、その要領でみえるビジョンを話し始めました。

「揺らめく炎……焚火が見えます……山伏のような格好をした3人が周りを囲んでいます。」

「火を燃やす練習? 念力で火を燃え上がらせるみたいな……」「どこか海岸、熱海みたいな……」
「リーダー格の修験者と、若い修験者が2人……」「一番若いのが多分、僕……」

彼は自分の前世を見ていると思っているようです。……でもこれは、彼の左側にいた大きなエネルギーの塊の、生前のビジョンです。3人のうちのリーダー格の修験者が、今、彼の左側にいる霊体です。

男性のビジョンからすると時代は中世、リーダー格の修験者は、熊野で修行した経験があり、この地の若い修験僧たちを教えているとのことでした。
彼は昔、戦で身内を殺されており、復讐のため加害者の村に火を放ちます。若い二人の修験者は、手助けをするのですが、罪なき人々が焼けだされるのを見て、師匠と袂を分かつ……そんなストーリーでした。

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前世の記憶と霊体の生前の記憶は混同しやすい

霊の生前の記憶がビジョンとして現れることはよくあります。
見え方が前世療法と大変似ているので、霊体の生前の記憶と、クライアントさん自身の前世の記憶を混同することがあるのです。

ある女性が、「前世の私は、親に捨てられて河原で泣いていたの……そのトラウマで、今世でも親との間が上手くいかないのよね……」と、過去に受けた前世療法の体験を話してくれました。実際には、その方の胸のところに、子供の霊が憑いていました。

石を置くと、胸が疼き始め、ビジョンが見え始めます——子供は、殺害されて川に捨てられたのですが、この霊体は、自分が死んだという自覚がないために、死んだあとも、親を呼びながら河原で泣いているのです。それを、自分の生きている前世と勘違いしたのです。

 

前世の縁での憑依

話をクライアントの男性にもどしましょう。

なぜ、この方に修験者の霊が憑いてしまったのでしょうか? その答えは、この霊体自身が語りました。

「覚正……こんなところで会えるとは!!」

確かに、この方の前世は若い修験者の一人だったのです。数百年彷徨い続けた師匠の修験者の霊は、生まれ変わったかつてのおとうと弟子に出会い、あまりの懐かしさから憑依したのでした。