『エナジーヴァンパイア』は相手にされない! ~私の話を本当に聞いて~

『エナジーヴァンパイア』が話を聞いて貰えないのは、相手に対する気配りが欠けているからです。
たとえばつらい状況だとしても、眉間にしわを寄せて相手を睨みつけるような顔をしていたら怖がられて逃げられても文句は言えないのです。
機嫌が悪い人と思われた時点でコミュニケーションは取れません。

『エナジーヴァンパイア』の多くは「察してよ!」という無言の圧力をかけてくる傾向があります。
つらい状況かもしれませんが、話を聞いて欲しいのは自分なのに相手に察しろというのは少し変ですよね。
なんて相手が自主的にさっして『エナジーヴァンパイア』のご機嫌とりをしなければならないのでしょう。
少し考えればわかることですよね。

ここは素直に「私の話を聞いて欲しいんです!」と言えば良いと思います。
自分が相手に話をしたいという意思を伝える。
ものすごく重要なことなのです。
くれぐれも「私の話を聞きなさいよ!」的なアプローチはしないでくださいね。
話を聞いて欲しいのは自分なのだという前提条件を絶対に忘れないで下さい。

「察してよ!」系の人は「私の気持ちを軽くスルーなんて薄情な人ね!」と思ってしまうのかもしれません。
でも、そうじゃないんです。
コミュニケーションが始まっていないから、気持ちも、情報も伝わっていないのです。

つらい話に限ったことではないのですが、自分が相手に何を望んでいるかは伝えないと伝わりにくいです。
ラーメン屋さんに入って黙っていてもラーメンは出てきませんよね。
店員さんをジッと見つめ続ければ「どうかなさいましたか?」と声をかけてけくれるかもしれませんが、まずは呼ぶ。
次に注文する。
このプロセスを踏んでいるからラーメンが食べられるのです。

そして、話をしたい相手に対するマナーも大事です。
友達だろうと、家族だろうと、睨みつけてはいけません。
お店屋の店員さんだって睨みつけられたら接客はしてくれるかもしれませんが「イヤな人だなぁ……」って思ってしまいますよね。

話をしたい旨を伝える。
話をする相手に対する敬意を払う。
レスポンスしてくれたら、そのことに感謝する。

これがコミュニケーションの重要なポイントなのです。

 

『エナジーヴァンパイア』はマインドコントロールしたがる!

「察してよ!」の前に、自分から「話を聞いて欲しい」と伝えることが大事だと言いました。
次に大事なことは相手をコントロールしようとしないことです。

最終的に何かを助けて欲しいとしても、あの手この手と相手を巧みに誘導し、自発的に助けさせようとするのはタブーです。

コントロールできるのは自分だけ。
相手をコントロールしようとするのは無駄。
覚えておいてくださいね。

繰り返しますが、まずは話を聞いてくれたことに感謝するのです。
コミュニケーションと感謝の気持ちは切っても切れない関係があります。
そして、コミュニケーションは一方通行ではありません。
つまりこちらが何かを伝えたら、それを相手がどう受け取るかは相手の意思に委ねられるということです。

伝えたい情報が食い違っていたり、理解されていなかったら、相手が伝わるように言い方を変えるなどの配慮も大切です。
理解されてこそコミュニケーションですから。

自分の想いを伝えたら、後は相手に委ねるのです。
もし、困っていることや悩んでいることがあれば「ただ聞いて欲しいだけ」なのか「助言が欲しい」のか、話をどんどん具体的に伝えた方が良いです。
また「具体的に○○して欲しい」という明確なものがあるならば、それを素直に伝えた方が良いです。

相手がどうレスポンスを返してくるかは、伝え方も大事ですが、運も大事です。
自分の望まない意見が返って来たり、軽くスルーされてしまうこともあると思います。
でも、自分も知らず知らずに相手にそれをやっている可能性もあります。
共感できないことだってあると思います。
だから、必ずしも期待通りのレスポンスが無くても安易に相手を敵視しないで下さい。
それこそ『エナジーヴァンパイア』になってしまいます。

人はコミュニケーションを繰り返して生きているのです。
だから「察して」とか「私のいうことを聞きなさい」と思うのではなく、自分の意見をちゃんと伝える。
相手の意見もちゃんと聞く。
理解して貰える努力を怠らず、感謝の気持ちを持つ。

これができるようになると、コミュニケーションが円滑になり、困った時に助けて貰いやすくなります。
逆に、困っている仲間を助けやすくなります。

一歩間違えれば『エナジーヴァンパイア』です。
でも、ちょっとした気遣いで、人間関係は、どんどん良い方向にシフトチェンジして行きますからね。

決して話を聞いて貰えないわけではないのです。
きっと、伝わりますからね。

 

《金城そに さんの記事一覧はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/%E9%87%91%E5%9F%8E%E3%81%9D%E3%81%AB/?c=6711