ハシビロコウは、獲物を獲るとき、体ごと倒れこむようにして襲いかかるそうです。
くちばしを突っつくようにして獲物を獲るのではなく、逃がさないよう一気に襲い掛かるのです。
ちょっと怖いですよね!
でも、生きるために忍耐強くジーっと動かずに待ち続けるハシビロコウ。
獲物が来たら逃さず、全力で捕らえるハシビロコウ。
やっぱりカッコいいですよね。
くちばしが大きいのはナゼ!?
ハシビロコウの特徴の一つである大きなくちばし。
獲物であるハイギョを獲るためのもので、くちばしの先は獲物を逃がさないように釣り針のように鋭く曲がっています。
それだけでなく、仲間同士でコミュニケーションを取るとき、このくちばしを使うのです。
頭を下げ、くちばしをたたき合わせるように鳴らすのです。
これは「クラッタリング」という、くちばしをカタカタ鳴らす行動だそうです。
頭を下げるおじぎの仕草もコミュニケーションの手段で、相手に喜びや愛情を示しているそうです。
コウノトリなども行う鳥同士のコミュニケーションの手段なのですよ。
しかし、この「クラッタリング」は本来、ハシビロコウのオスとメスがする求愛行動で、野生では繁殖期の時だけ見られるそうです。
動物園でまれに見られることもあるようですが、もしかすると飼育員さんとも鳥と人間という枠を超えた絆があるのかもしれませんね。
単独行動が好きなハシビロコウですが、ちゃんとコミュニケーションの手段があるとところにも魅力を感じずにはいられません。
鳥だって、人間だって、一匹(一人)では生きられないのですよね。
ハシビロコウは飛べるの!?
ハシビロコウは普段は単独行動なので、違うハシビロコウが近づいてくることが苦手です。
自分の縄張りに入ってくると、大きな翼を広げて威嚇することもあります。
そんなハシビロコウの翼は灰色なので、地味な印象があるかもしれませんが、光りの加減では青みがかったキレイな羽色をしています。
そこがまたカッコいいですよね。
そのカッコいい翼でハシビロコウは飛ぶのです。
しかも、助走なしで! というのも、ハシビロコウの住処は、湿地帯の背の高い草が生えている場所で横に走るスペースがないため、助走なしで飛ぶのだそうです。
いきなり翼を広げて飛び出すなんて、迫力ありそうですね。
それぞれが個性的だから良い!!
今回は動物界のコワモテ、孤独を愛するハシビロコウのお話をしました。
鳥だけでなく、動物も人気者がたくさんいますよね。
パンダも相変わらず人気ですし、犬や猫も可愛いですよね。
他にも可愛い動物やカッコいい動物、個性的な動物がたくさんいます。
皆さんはどの動物が好きですか!?
それぞれの良さがあるから、決めるのが大変ですよね。
人間も人それぞれの良さがあります。
わかっていても、自分と他人を比べたりして、少しばかり自分を卑下してしまうことがあるかもしれません。
しかし、動物のカッコよさや可愛らしさ以上に、人それぞれの個性だって比べようがなく、一人一人が尊い存在なのです。
自分のことはもちろん、他人とも認め合いながら、楽しく生きていければ良いですね!
ハシビロコウだって、孤独が好きでもコミュニケーションを取りながら生きているのですから!
《金城そに さんの記事一覧はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/%E9%87%91%E5%9F%8E%E3%81%9D%E3%81%AB/?c=6711