動物界のコワモテ!?
可愛らしいインコやシマエナガ、「縁起物の象徴」として人気のふくろう。
そして、次に思い浮かぶ人気者(人気鳥!?)は、きっとハシビロコウではないでしょうか。
あの勇ましい表情! 何とも言えませんよね。
鋭い眼光で睨みつけているようにも見えますが、カッコいいですよね。
そして、少し気難しそうな感じもしますが、そこがまた素敵で硬派な感じがします。
今日はそんな動物界のコワモテ! ハシビロコウについてお話します。
ハシビロコウはとても貴重な鳥
ハシビロコウはとても希少な鳥です。
アフリカ・ウガンダのビクトリア湖周辺に生息しているようですが、生息地の破壊等により近年、生息数はかなり減少しているといわれています。
そのため、絶滅危惧種に指定され、保護の対象となっています。
そんなハシビロコウ、縄張り意識がとても強く、少し気難しい一匹オオカミ的な性格をしています。基
本的には単独行動を好むそうです。
野生のハシビロコウは、普段は、アフリカの湿地や草原に「一匹暮らし」をしていますが、子育ての時期だけはオスとメスが協力して子育てをします。
産まれる卵は約3個で、一ヶ月で赤ちゃんハシビロコウが生まれます。
赤ちゃんハシビロコウは、大きくなると親から狩りを学び、一人前になったら独立します。
そして、共に子育てしたハシビロコウのカップルも、時が来ればまた、独りで生きる道へ進むそうです。
そんなハシビロコウは性格が攻撃的なので、動物園などで一つの鳥舎に複数が一緒に入れられると、互いに激しくつつき合って喧嘩をしてしまうそうです。
さらに、人間による飼育期間が長くなるほど、攻撃性が高まる傾向があるため、人間による繁殖は非常に難しいそうです。
これまで日本国内の動物園で繁殖に成功した例はなく、世界でも2例しかないそうです。
もともと攻撃的で縄張り意識がとても強く、単独行動を好むため、繁殖期以外、オスメス関係なく相手を攻撃することから飼育下での繁殖はかなり難しいとされています。
ジーっとして動かないのはナゼ!?
ハシビロコウって、あんまり動いているイメージがありませんよね。
ジーっとしている事が多いですが、いったい何を考えているのでしょうか!?
これは、ハシビロコウの獲物を捕らえるときの習性によるものです。
獲物であるハイギョ(肺魚)という魚を獲るとき、長時間にわたって待ち続けるそうです。
一日中ほとんど動かず、獲物のハイギョがよく現れるポイントでジーっと待っているのです。
ハイギョが空気を吸いに水面に上がってきたところを狙って、大きなくちばしで獲るのです。