私は長年多くのセキセイインコを飼ってきましたが、一度だけ窓の隙間から逃がしてしまったことがあります。
色々と手を尽くしましたが、残念ながらその鳥は戻ってきませんでした。
また、毎日ツイッターで、他の人達が逃がしてしまった飼い鳥と、保護された飼い鳥の情報もチェックしています。
それを見ていると、国内だけでもほぼ毎日、数羽の飼い鳥が逃げているようです。
今この瞬間にも、多くの迷い鳥が外をさまよっている……ということになります。
人間に飼われていた鳥は、外の世界では生きていくことができません。
知恵がありませんので、餌も水も摂ることができず、1~2日程度で弱ってしまいます。
上手く飛ぶこともできませんから、最終的にはその多くが、カラスなどの餌食になってしまうようです。
飼い鳥を逃がしてしまった場合は
飼い主は血眼になり、逃げた鳥を走り回って探しています。
インターネットのサイトに掲載してもらうこともできますし、警察署に迷い子届を出すことができます。
私がセキセイを逃がしたときも、複数のインターネットサイトに写真などの情報を掲載しました。
そして、警察署に届け出もしました。
内心、警察官に馬鹿にされるかと思いましたが、決してそんなことはありませんでした。
こちらの心情を慮って、大変親切に対応してくださったのです。
その後、サイトを見ている親切な方から、「こちらで保護されているセキセイの写真と似ているが、それではないか?」というご連絡をいただきました。
また、警察署からも「近くでセキセイが保護されたようだ」というお電話を2回ほどいただきました。
しかし、どれもうちの子ではありませんでした。
それでも、皆さん心から心配してくださっているのだな……ということが分かって、有難く感じたものです。
外で迷い鳥を発見したときにするべきこと
ツイッターを見ていると、「飼われていた鳥を、外で発見した!」という写真を掲載した投稿を、時々拝見します。
しかし大半の方が、ただ驚いて写真を撮っただけで、そのままスルーしまうようです。
鳥はジッとしていませんから、すぐにどこかに行ってしまいます。
また、ネットにそのようなサイトがあることを知らない人は、「捕まえたから、飼っちゃおう」と思うことも多いと思われます。
しかし、それぞれの迷い鳥には必ず飼い主がいて、その鳥のことを大変心配していることを、忘れてはいけません。
このような迷い鳥を発見したら、何をするべきなのかを、いくつか挙げてみます。
●できる限り捕獲する
そっと近づいて両手で包み込むように素早く捕まえるなど、できる限り傷つけないように捕獲する努力をしましょう。
その場で捕まえられなければ、その鳥はもう生きる道は残されていないかもしれません。
飼い鳥は寒さに弱いことが多いため、捕獲したら温めます。水の他に、できるだけ市販の餌も購入して与えてください。
●捕獲が無理なら写真を撮る
探している飼い主にとっては、1枚の写真も大変有力な情報になります。その後に写真を撮った正確な場所と日時を記載し、迷い鳥関連のサイトに連絡するようにします。
●捕獲したら、警察署や交番に連絡する
飼い主が警察署に届け出をしている可能性がありますので、警察署や交番に、保護したことを連絡します。
●インターネットサイトでチェックする
インターネットサイトの迷い鳥情報の中で、比較的近い位置で似たような鳥が逃げていないかどうかを確認します。これは、と思う情報があれば、連絡を取りましょう。
「保護しています」という情報を、自ら掲載することもできます。
しかし、この場合は注意が必要です。
なかには「鳥を無償で手に入れたい」という心ない人もいて、飼い主のふりをして連絡をしてくることがあるそうです。
それを防ぐために、保護している場合は鳥の特徴のみを記載し、写真の掲載は控えます。
実際に連絡があった際に先方の写真を見せてもらい、それを照らし合わせて確認することが大切です。
外で飼い鳥を発見することは、滅多にないことでしょう。
しかしこの瞬間にも、多くの迷い鳥が外をさまよっています。
いざというときのために、ぜひこうした情報を、頭の中に入れておいていただけると幸いです。
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