質問すれば話し上手?
話し上手は聞き上手。
聞き上手になるためには相手に話させること。
そのためには相手に関心を寄せること。
相手に興味を示しているアピールをするには何と言っても質問。
質問力こそがコミュニケーションのカギ。
これだけで本が一冊くらい書けるほど大事なこと。
質問力は自分の人生も、他人の人生も大きく変えるパワーを持っています。
力こそパワーです。
はい。よくわからなくてすみません。
質問をすれば相手は質問に答えてくれます。
あとはひたすら共感を示して、うんうんと頷いていれば相手は良い気分になり、こちからから何かを話す必要はない。
実際、質問力を身につけた人は自分のことをほぼ語らずして、聞いてもいないのに相手の秘密まで聞きだせてしまうなんてこともあるわけです。
これができたら、たとえばあなたがビジネスパーソンなら、あっという間に上司やお客さんの信頼を勝ち取り、出世したり、昇給したりしてお金持ちになっているかもしれません。
恋愛でも、好きな相手の信頼感をあっという間に手に入れて気が付けばあっという間に相手の心をつかんで離さず、「自然に自分の心をさらけ出すことができて安心感を与えてくれる人」と言われるようになることでしょう。
……と、ここまで話を聞いたら、「よし! じゃあ、私も質問力をアップさせよう! 誰かと話をする時は、まずは何でもいいから質問してみよう! これで私の人生もミラクルハッピーよ!」なんて思ったかもしれません。
僕も同感です。
著しく極端に出世したり給料が増えたりモテたりするかどうかは別として、うまくいけば着実に相手の信頼を得てコミュニケーションの達人になっていくと思います。
僕の周囲の人たちを見ていても、結果を出している人と言うのは先天的な才能や努力も大事かもしれませんが、やっぱり最終的には対人スキルが高い人な気がします。
それはそうですよね。
尊敬に値するか否かというのは、人間力で評価しますものね。
さて。ここで気をつけて欲しい事があります。
ここを軽視すると質問をすることで人生を悪い方向にシフトチェンジさせてしまう恐れがあるのです。
それは、さっきサラッと書きましたが「まずは何でもいいから質問してみよう!」の個所がポイントです。
賢いあなたは瞬時にしてわかったと思います。
別に瞬時にわかる必要はありませんが、結論から言うと、質問は何でもいいわけではありません。
質問の中でも愚問と呼ばれるタイプの質問を一緒に見ていきましょう。
こんな質問されて驚いたことない?
〇あなたの髪って天パー?
「あなたの髪って天パー?」という質問。ものすごく謎だと思いませんか。たとえば「うわぁ! あなたの髪ってとっても素敵ね!」だったら褒め言葉なのかなって思うので嬉しい気持ちになるかもしれません。でも、天然パーマかどうかを突然質問されても、まず喜ぶ人っていませんよね。
「え? そもそも私、喜ばれようと思ったわけじゃなくて、思ったことを質問しただけど……」なんて言う人は、論外で、気が付けば孤立無援の嫌われ者に認定されると思います。
思ったことを質問しても悪いとは言いませんが、この質問の嫌われポイントは質問の意図がわからないことです。