ココロセラピストが語る! 怒りの感情だけで生きるの? ~自分の感情と向き合う~

怒り

イライラ星人

無駄に怒ってばかりいる人。イライラ星人。学校や職場に必ず一定数存在するキャラクター。
関わるとトラブルに巻き込まれる可能性大。

しかも、恐ろしいことにイライラは伝染するので、気がつけば自分もイライラ星人に……なんてこともありえます。

 

慢性的イライラ星人

人は誰しも感情を持っているのでイライラ星人が存在すること自体は不思議ではありません。
ただ、慢性的にイライラしている人は、「そんなものだよね……」と軽くすませるわけには行きません。

瞬間湯沸かし器の如く怒りのボルテージがMAXになり、しかもそれが四六時中となると、本人も周囲の人たちも気の毒すぎます。

怒り

 

感情にフタ

怒りの感情に支配されて生きるのはツライ。それはその通りです。

自分にイライラ癖があるとします。
「よし。イライラするような事があっても、耐えよう。そうすれば、モノゴトは円滑に進むに違いない」なんて無理に思いこもうとするのはナンセンス。

気持ちはわかりますが、自分の感情にフタをするのはあまりオススメしません。

周囲を見渡せば、なんとなくわかると思います。
心が病みやすい人って、必ずとは言えませんが、心にフタをしてしまう人です。
心は感情と考えてもOKです。

 

何故、自分の心、感情にフタをしてはいけないのか?

感情むき出しってカッコ悪いと思ったりするかもしれません。
もしくは子供っぽい。幼稚。
確かにそうかもしれません。

もしかしたら「大人になるということは、自分の感情を押し殺し、常に平静を装うことだ!」なんて思っている人がいるかもしれません。

そうじゃないですからね。
いつでもどこでも感情を垂れ流していいわけではないです。
でも、考えてみてください。
自分の感情を否定したり、フタをしたりして、モノゴトが本当に円滑に進むのなら、そもそも感情なんて必要ないですよね。

感情には意味がある。意味があるから感情がある。

そんなふうに解釈した方が良いと思います。
感情が無意味かどうかって、想像してみれば、なんとなくわかると思います。

たとえば、嬉しいとか、楽しいとか。これらの感情がなければ、折角人として生まれたのに、楽しくもなんともないですよね。

もっとも、感情が無ければ、そんなこと思いもしませんが……。

悲しいとか、寂しいとか。そういうネガティヴな感情だって、とても大事なのです。
それって、悪いイメージかもしれませんが、意味も価値もあるのです。

悲しいという状態の時は「これ以上、悲しくならないような生き方をしよう!」という意味合いだって含まれています。
寂しいという状態の時も、「もっと他人を大事にしよう!」と思うきっかけになるかもしれません。
それらが結果的に人生の質(QOL)を高めるチャンスにつながることも多々あるのです。

イライラだって同じです。
意味もなくイライラしている人って、もしかしたらいるかもしれませんが、基本的にはそんなにいないですよね。

慢性的な怒りだとわかりづらいかもしれませんが、イライラの感情を辿って行くと、きっとどこかに原因がある。
たぶん、意味もなくイライラしている人ってほぼいないと思います。

「俺は……怒っちゃダメだ……」ではなくて「俺は今、イライラしている……」という感じで、一旦自分の感情を否定せずに受け止めて見て下さい。

イライラしているから、誰かに怒鳴りつけたり、殴ったりして良いということではありませんよ。
あくまでも自分の感情を一旦受け止めてねという話ですからね。

それって自己肯定につながるのです。
「俺は、怒ってなんか……いない!」と無理に自分の感情にフタをして、自分の感情に気づかないフリをするということは、極端に言えば自己否定ですからね。
自分自身のリアルな感情を否定しているわけですから。

自分の感情を知る。これってとっても大事なことなのです。
次に、自分の感情を受け止める。受け入れる。
そうすることで、なんとなくではあるかもしれませんが、腑に落ちると言うか、ありのままの自分を受け入れることである種のカタルシスが得られたりするかもしれません。

別にイライラしている自分を理解して、受け止めたら問題が解決するわけでもなければ、一瞬で事態が好転するわけではありません。

怒り

とはいえ、これはちょっと先の未来に大きな影響力を与えます。
というのも、自分の感情がきちんとわかっていたら、それをどうするかをあれこれ考える事ができるからです。

「私、イライラしてる……」と一旦受け止めてから「よくよく考えたら、そこまでイライラすることでもなかったな……」と冷静にイライラ度数を下げることができるかもしれません。

本当はイライラしてるのに「私はイライラなんてしてないわ!」みたいな態度を取っていると、冷静になるどころか余計にイライラしてしまいますものね。

 

イライラしてもいいんだよ

イライラすることが悪いわけではありません。そのイライラを否定する必要もありません。

そのイライラは自分に何を伝えたかったのだろう。

そんなことを、その都度、ちょっと立ち止まって考える事ができる週間を身につけると、きっと未来は、プラスの方向に突き進んでいける。僕は、そう思っています。

 

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