イエス・ノー・クエスチョンは話が続かないとか、そういう難しい話ではなくて、純粋に謎なのです。おそらく「私も天パーになりたい!」という流れにはならないと思うのです。
もし相手を褒めたいという意図がある質問なら「うわぁ! 素敵なウェーブ! その自然な感じのふんわり感が羨ましい!! それってパーマかけてたりするの?」とか、違う言い方がきっとあると思うのです。
「あなたの髪って天パー? そういうのって親の遺伝とか? 代々、天パーなの?」という話題につなげたら、たぶんそれもドン引きされると思うのです。単に、相手の髪やルーツを珍しがったり、面白がったりしているだけで、珍獣を見て面白がっているような感じがしますよね。
似たような愚門では「太ったみたいだけど大丈夫?」といったものもあります。質問に悪意が無くても特に身体的なことを指摘する際は、そこを褒める要素が入ってるなら別ですが、そうでない場合は、話題として選ばない方が良いです。
〇それって100均?
アイテムを指摘するときの質問でこんなものがあります。「それって100均?」というものです。これも、相手を不愉快にしてしまう危険性がある質問なので、世間話の一環として多用している人は少々自粛する必要があります。
たとえば「それ、すごく可愛い! どこに売ってたの!?」という質問をして、その流れで「え? これ……? 実は100均なんだ。〇×ショップで売ってるよ!」という返事が返ってきたとします。この場合は、相手が自発的に100均というワードを出してくれているので問題ありません。
「私はただ値段を聞きたかっただけで悪意はない……」と思う人もいるかもしれませんが、それは相手に対する配慮が少し足りません。100均かどうかを具体的に聞いている以上、「それは100円程度の価値でしょ?」という意味にとられて当然ですよね。少なくとも現代日本ではそれは褒め言葉にはならないのかな、と思います。
あと、さっきの話に戻って相手から「これ、100均で買ったんだー」と開示されても、他のアイテムを見て「じゃあ、それも100均?」という質問をする人もいそうですが、それも浅はかです。
「あなたはいつも100円均一でしか買い物しない人よね」というレッテルを貼られたみたいで、あまり良い気分はしないものです。確かに100円均一は便利ですし、僕も多用しています。でも、残念ながら世の中、何でもかんでも100円で買えるほど甘くはありません。高いお金を出して頑張って買った物に対して100円と決めつけられたら、ちょっと悲しいですよね。
この手の話題を円滑にしたいなら、その物を褒めることを前提とした質問、あるいは相手が買い物上手であることを仄めかすような質問が妥当です。
質問上手はたくさん質問する人ではなく、良い質問を出来る人!
コミュニケーションを円滑にするために質問力を高めたいのなら、意味の分からない質問は極力しない方が良いです。または相手が答えにくい質問もしない方が良いです。自分がされて困るような質問は言わない。これが鉄則です。
また相手に質問ばかりして、自分の事は一切言わないとか、自分が質問されたときに、のらりくらりと逃げたり、ごまかしたりすると一気に信頼を失います。質問するからには自分が聞き返されても答える覚悟も必要です。
コミュニケーションを円滑にするのが目的の質問であれば、できるだけ相手から快の感情を引き出せるような質問が望ましいです。質問されるたびに、徐々に心地よくなっていくような、幸せが込み上げてくるような気の利いた質問が出来るようになると、本当に人生の質も向上してくると思います。
質問は人生を良くも悪くもします。
くれぐれも質問で自滅しないでください。
最適な質問、心がけてみてください。
あなた独自の素敵な質問が生まれて来そうな予感……!
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