ココロセラピストが語る! いつもの景色が違って見える? ~同じようで異なる毎日~

違う世界

疲れ切った男と霧

丑三つ時に暢気に原稿を書いているココロセラピストTATSUMIです。
珈琲がとっても美味しいです。

何故こんな時間に原稿を書いているかは別として、最近疲れがたまっていたのか体調がずっと思わしくありませんでした。

なので、気晴らしにスーパー銭湯に行って来ました。

ゆっくりお風呂に入る。これぞ最高のリラックス法。
少なくとも僕はそう思っています。
なんとなくではありますが、やっぱり元気が回復した気がします。

そんなわけで、心身がポカポカになったので家に帰ろうと外に出ると、世界はまるで別世界。
なんと! 見渡す限り、濃い霧で包まれていたのです!

ときどき利用するスーパー銭湯なので、見慣れていない景色というわけではありません。
どちらかといえば見慣れた景色。
なのに、別世界!

幻想的で美しかったのですが、危険は危険。
体調もだいぶ良くなったので余力もあり、なんとか安全運転をして家に無事辿りつきました。

違う世界

 

霧の中のハリネズミ

運転中、ふと古いロシアアニメを思い出しました。
それは『霧の中のハリネズミ』という作品。
主人公のハリネズミが友達の小熊に会いに行くというだけのシンプルな物語。
日常の一ページをちょっと切り取ったような話ではありますが、されど非日常なのです。
ハリネズミが小熊に会いに行こうとすると、そこには霧が……。

……とまぁ、さっきの僕と似たようなシチュエーションになるわけです。
ネタバレしすぎるといけないので自粛しますが、興味のある方はぜひ。

どうでも良いですが、僕、ロシアアニメ、大好きだったりします……。

とにかく霧に包まれると世界が一変するというか、知っている場所さえ異世界のような、ファンタジー世界にいるかのような不思議な感覚になって面白いですよね。

 

違う世界

スピリチュアルが、とか、心理学的に、とか、そういう難しい話ではなくて、なんとなく、一緒にイメージして貰えたら面白いなって思ってお話してます。

僕は霧の話がしたいわけではないです。
それはそれで興味深いですが。
霧というフィルターを通して見た世界は、いつもの世界と違って見えた。これがとても言いたいのです。

普段サングラスをかけない人がサングラスをかけて見た……とか、そういうパターンも似たような感覚だと思います。
いつも見ているモノが違って見えますよね。

何を言いたいかって言うと、僕たちはちょっとしたきっかけで、いつも見えているモノが違って見えると言うことです。
これは視覚的な話に限ったことではなくて。

感じ方も変わりますよね。
認識、感情、その他諸々……。

小さな子供なんかだと特に共感してくれると思うのですが、昼と夜。
これもかなり世界が違って見えますよね。
夜になると、怖くなるじゃないですか。
オバケが出てくるんじゃないかって。
霊感があるわけでもなんでもなくて、さらに何の根拠もないと言うのに。

実際にオバケがいるかどうかという話は別として、明らかに昼と夜で同じ景色を見ているはずでも認識が違うのです。

ということは、普段僕たちが認識している世界っていうのは、認識している一部に過ぎないってことなんだよなと思いませんか。
だって、ちょっとしたきっかけで違う認識になるということは、追加情報があったということですよね。
今まで認識していなかった情報が。
もちろん感覚的なモノも含めて。

たとえばスーパー銭湯に行く前の僕の状態のまま、建物の外に出たら深い霧に包まれていたとしたら、どんなふうに感じていたでしょう。

きっと、気分も優れないので「うわぁ、幻想的だなぁ……」なんて思わなかったと思います。

体調不良のまま運転しなければならないとしたら、「前が見えないじゃん……まったく、困ったものだ……」なんて思っていたと思います。

僕という同じ人間が見てみるのに、自分自身の心身の状態によっても、世界に対する認識や情報の受け取り方がガラリとかわってしまうのです。

このことを認識していると実生活でもかなり役立ちます。
僕が時々言っている「多角的視野で物事を考える習慣を身につけよう!」という話につながるのです。

違う世界

たとえば先入観で物事を捉えてしまった場合はハッキリ言って偏見で物事を見ているので、真実なんて見えませんよね。

あるいは一を聞いて十を知ったようなつもりになると、大きな失敗をしたりしますよね。
実は何もわかっていなかった的な。
そう、わかったつもりって本当に怖いのです。

自分の気分、体調、先入観、思いあがり。
その辺も考慮して物事を捉えると、本質が見えてくるのかなと思います。

場合によってはネガティヴなものも前向きに解釈できたりするかもしれません。

たとえば霧の話が良い例ですよね。
本来なら視界が遮られるから危険です。
でも、霧を見て幻想的だと楽しみながら帰宅できて、しかもそれをネタに原稿を書いている人間がここにいるわけですから。

今回は偶然ではありますが、物事を楽しめる目を持っていると、それはそれで便利ですよね。
昔風に言うなら『プラス発想』です。
もちろん、お気楽すぎたり、リスクをまったく考えていなかったり、無責任過ぎるプラス発想だったりすると大問題ですが。

「ここはお気楽モードでも大丈夫そうだぞ?」という判断が瞬時にできるようになると、人生って何割か楽しくなるのではないかと思います。

僕は自分で言うのもなんですが、かなりネガティヴです。
でも、ネガティヴはネガティヴなりに、時には開き直ることも多々あるわけです。

「なにか新しい視点で気づきがあるかもしれないぞ……」って。
強がりな時もあるけれど、新たな可能性を発見できる感覚が身についたら、すごく楽しいですよね!

 

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