人間関係について
先ほど『仲間』という言葉がチラっと出てきましたので、人間関係の話をしたいと思います。
衣食住はさておき、人間関係も幸せには欠かせません。
友達が多いから幸せとか少ないから不幸ということではありません。
自分にとっての人間関係が円滑なら幸せと思えてきますよね。
みんなが仲良しなら最高に幸せかもしれません。
でも、そんなに仲良しでは無くても、最低限のマナーを持って接することができて、必要以上に争ったりしなくて済む人間関係なら、これだって十分幸せだと思うのです。
一方、睨みつけて来たり、悪口を言ったりするような関係だと、不幸な状態と言えるかもしれません。
ところで、人間関係において特に自分を不幸だと思っている人は案外勘違いしていることが多いです。
人は自分以外はみんな他人なのです。
つまり、自分以外は自分という存在ではないのですから、未知なる可能性そのものなのです。
だから、本能的に恐れてしまう人も多いのかもしれません。
「なんか、あの人、いつも私を睨みつけて来る……」
「なんか、あいつ、いつも俺に喧嘩を売ってくる……」
そんなふうな状況だとだんだん不幸になってきます。
その気持ちはよくわかるのです。
ただ、本当に、相手が自分を睨みつけているのか。
本当に相手が自分に喧嘩を売って来ているのか。
一度冷静にそれを考えて欲しいのです。
「なんだか私、嫌われている気がする……」
「なんだか僕、疎外感でいっぱいなんだけど……」
これもそうです。
本当に嫌われているのでしょうか。
本当に相手にされないのでしょうか。
もしかしたらそうかもしれませんが、もしかしたらそうではないかもしれません。
本当は睨みつけているのではなくて、元々目つきが悪いのかもしれませんし視力が低いのかもしれません。
喧嘩を売っているかどうかも、たとえば育った環境が大きな声で話す文化だったとか、口調が少々キツイくらいが普通という文化だった可能性もあります。
育った場所や世代によって、案外コミュニケーション方法は違うものです。
でも、自分とは違うコミュニケーション方法だから嫌っているかというと、必ずしもそうではありません。
嫌われている気がしても、相手にされていない気がしても、相手は必要以上にベタベタするのをよしと思っていないタイプで、むしろそれが心地良い関係だと思っているかもしれません。
人は誤解や勘違い、思い込みや被害妄想で勝手に人間関係をぶち壊し、憎しみの感情が増幅し不幸になっていきます。
つまり、もっと冷静になれば無駄に不幸にならなくて済むかもしれないということです。
ものすごく仲良しとは言わなくても、実は嫌われてなかったとわかれば幸せではないでしょうか。
とにかく幸せを感じたいのであれば冷静に自分の状況を把握することです。
そうすれば、本当は自分は自分が思っているほど不幸ではなかった。
むしろ幸せと言えるかもしれないと思えるかもしれません。
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