ココロセラピストが語る!『職場のメンタルヘルス』とは? ~すべて心の問題というわけではないという点に気づけ!~

職場のメンタルヘルスってそもそもなに?

職場のメンタルヘルス。なんだかカッコイイ響きですが、実は僕は意味が良くわかっていません。
おそらく働く上で労働者たちの心が病まず、元気に働けるようにする対策をどんどんしていこうではないかという話だとは思います。

ちなみに厚生労働省には『事業場における労働者の心の健康づくりのための指針』なるものが存在しています。
詳細を知りたい方はネットで検索してみて下さい。

今回は厚労省がどう、という意味では無くて僕が考える職場のメンタルヘルスについての話をしたいと思います。

 

ココロセラピストTATSUMIが考える『職場のメンタルヘルス』とは?

僕自身、仕事をしている人間のひとりとして心の健康はとても大事だと思っています。
もちろん、仕事をしていようとしていなくとも心の健康は大事ですが……。
では、僕が『心のメンタルヘルス』をどう認識しているかを書きますね。

「安心して継続的に働けること。働くことで生活が破綻しないこと。働くことで心に病名がつかないこと。働くことで病名がつかないにしても人間性を失わないこと。働くことで人生の質(QOL)を向上させること。働くことで自己実現に近づけること。働く際に誰かを傷つけたり、傷つけられたりしないこと。働く際に、きちんと休憩時間や休日が保障されていること。働く際に心に負担がかからないシフトであること。正当な理由のある欠勤、遅刻、早退を問題行動と思わないこと。労働者が退職及び転職をしたくなった際、意見を尊重すること。休憩を含め労働者のプライバシーが確保される環境があること。自分の職場を誇れること。etc…」

もちろん他にもありますが、これらが自分なりに納得のいく職場であるなら、それはきっと良い会社なのだと思います。
もちろん感じ方はひとそれぞれです。
だからこれらの例も解釈はたくさんあるかもしれません。

 

よくあるストレスチェックなんかしても仕事に対する意識が前向きになるとは思えない!

敢えて本音を書きますが、よくあるストレスチェック。
正直、あれをする意味がわかりません。
それが職場環境の改善に本当につがなるとは思えないのです。

高いストレスだったからそれを医師が癒してくれるというわけではありません。
また、必ずしも仕事上のストレスが医学的な問題ではない場合、あまり役に立たない気がします。

面接を受けたことがないので大きなことは言えませんが極論を言えば「ウツっぽいですね。お薬を出しましょう」と言われても根本的な解決にはつながらないと思うのです。
「ストレスが溜まっていますね。ゆっくり休んで下さい」みたいなアプローチも、それができたら苦労しないと言われそうです。

会社にもよると思いますが、労働者個人のみにフォーカスして対処していないかという点も問題です。
もし個人にフォーカスしてしまうと職場環境は改善しづらいと思います。

決してストレスチェックをするということそのものが無駄だと言っているわけではありません。
ただ、僕が先ほど考えているようなメンタルヘルスを意識したようなテストを作った方が良いのかなという気がします。

 

具体的に心が本当に元気といえるかどうか考えてみましょう!

たとえばです。

最初に「安心して継続して働けること」と書きました。
これは決して、欠勤、遅刻、早退、しない状態のことを言っているわけではありません。
この段階で勘違いしていると、ストレスは軽減するどころか悪化してしまうのです。

「正当な理由のある欠勤、遅刻、早退を問題行動と思わないこと」とも書きましたが、これと密接な関係があります。

いざという時に休めない環境だと、その時点で安心できないと思いませんか。
「毎日、無遅刻無欠勤で偉いね!」と上司に褒められても、自分の心に嘘をついて義務感や強制力の影響だけで出社していたら、それは心が元気とは言えないと思うのです。

有給休暇があっても「ライブに行きたいから休みます!」と堂々と言えて、なおかつ「そうなんだ。楽しんで来てね!」と言ってくれて堂々と休める会社ってどのくらいあるでしょうか。
これは悪いことでも何でもありません。
労働者の権利です。

でも多くの人は、自分の権利を行使する時でさえストレスを感じていないでしょうか。
これが職場のストレスそのものなのだとそろそろ気づくべきです。

頑張って心身不調で出社したと思います。
そうするとどうなるか。
「来たからには甘えは許されないですよ。しっかりいつも通り働いて帰って下さいね!」という無言の圧力を感じませんか。
ものすごくストレスですよね。

休憩時間、プライベートがまったく確保できず、休憩室も無く……というところで具合が悪い人が本当に休憩できるでしょうか。
デスクでうつぶせになっていれば休憩なのでしょうか。
正直、帰りたいと思うと思うのです。

そしたら勤怠は良いかもしれませんが、メンタルヘルスは最悪ですよね。
そういうことを含めて「働くことで心に病名がつかないこと」と書いたのです。
無理に無理を重ねたら病名がつくのも時間の問題です。

だから、勤怠改善などをテーマに扱う時は、このような問題もきちんと考慮した方が良いです。
これを軽視すると最悪、ブラック会社と言われて退職されてしまうのがオチです。

 

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