ココロセラピストが語る!『人が相談しづらい理由』とは?〜人は悩みを抱えている

信頼関係の問題だよね?

本当は悩みを独りで抱えたくなんかないのです。
話しても大丈夫な信頼できる相手がいれば本当はすぐにでも相談したいのです。

ただ悩みの種類にもよりますが、世間が言うほど『傾聴』なんて簡単ではありません。
どうしても相手の生まれ育ちや価値観も影響してきます。

人間ですから、当然、受け入れがたい価値観だってあると思います。
なので悩みを打ち明けたばかりに、それが原因で、その人とぶつかってしまったら、それこそ大問題です。

つまり誰に相談するかが重要であり、信頼できる相手がそばにいない場合は誰にも悩みを話せず、独り抱え込んで苦しんでしまうのです。

そう考えるとわかると思うのですが、だからこそ、日々の信頼関係づくりは大切なのです。
これは公私ともに同じことです。人間は信頼関係の上に未来が広がっているのです。
だからこそ、信頼関係を気づくための気配りや思いやりの心は常に持っていて欲しいのです。

そうしないと逆の立場の時に「私が困っていても、スルーするのに、自分が困った時だけ助けて欲しいとか変じゃない?」と感じますよね。

稀にカリスマ的存在もいますが、普通は違います。
物事は信頼関係の上に成立しているのです。

だから、毎日の自分の言動がとても重要になってきます。

もし、自分が誰にも相手にされなくなってしまっているのなら「どうせ私は……」ではなく、だからこそ自分以外の人間にも優しくして欲しいのです。

それはそうと、学校ぐるみがイジメに加担していたとか、会社全体が間違った方向に進んでいるとか、身近な人間に相談できないというか、その近しい人間が悩みの種という場合もあります。

そういう時は焦りもあると思いますが、悩み事は距離間のある相手こそ冷静になる場合もあります。
だからこそ、必ずしも家族や友人に悩みを打ち明けなくても良いようにカウンセラーやセラピストが存在するのです。
もちろんカウンセラーやセラピストが何でも解決してくれて、癒してくれるわけではありませんが、少なくともあなたの敵ではありません。

誰にどのような悩みを相談するかは、本人の自由ですし、信頼できる話しやすい人が良いと思いますので、必ずしも誰でなければならないということはないということも覚えておいてください。

 

悩みを聞いて欲しいのか問題を解決して欲しいのか

「悩みを聞いて欲しい」という言葉も、必ずしも文字通りではありません。
よく「話だけなら聴くよ」という人がいます。
でも、それってどうなのかなって思うと話したくなくなるのです。

自分の発する情報を音声認識して欲しいわけではないからです。
自分の悩みを情報として相手の脳に記録として残したいわけでもないのです。

「話せば楽になるかもよ?」という人。
いいえ、簡単にはなりません。

話を聴いてあげた自分は良い気分になれますが、悩みを本気で語っている人は、今すぐにでもこの悩みから解放されたいのです。

悩む人が話しながら自分の頭の中や心の中が整理整頓されて初めて、次のステップに進むきっかけができるのです。
聴いて終わり、ではないのです。
これを勘違いして「ただ、聴く」というのは例外もありますが、有難迷惑だったりすることもあります。

また悩みを持つ人は確かに聴いてくれればそれだけでも満足という人もいます。
しかし半分くらいの人は「問題を解決したいから具体的な方法を知りたい」と思っているのです。
だから、相談する側も相手の性格を把握してから相談した方が良いですし、聴く側も「聴いて欲しいわけじゃないんだな」というパターンもわかった上で、話を聴くなりして欲しいのです。

ここがポイントなのですが、「自分が思いつくようなことは、他人は既に思いついている」ということを頭に叩きこんで下さい。
特に男性に多いのですが、本気で悩んでいる人に、まったく役に立たない助言をして怒らせてしまう人がいます。
「人が折角、助言してやってるのに、あれやダメ、これはダメってなんなんだよ!」と思うかもしれませんが、正直その程度のことは思いついていますし、それでダメだから悩んでいるのです。

助言は良いことだと思いますが相手が見落としているであろう可能性にフォーカスしてからした方が良いです。
そして実行可能であること。それが思いつかないのであれば、無理に助言しなくて良いのです。
悩む人は、そういうのをものすごくストレスに感じますから。

 

悩みを隠さずに、独りで抱え込まずに済むために

結局独りで悩みを抱え込むしかないのでしょうか。
今の時点では、もしかしたら、そうなのかもしれません。

でも、あなたが、彼が、彼女が、世界中のみんなが「悩んでいる人が独りで抱え込んで自滅しないように貢献したい」という心を持って生きていれば、いつかきっと、孤独に悩みを抱えて自滅する人は少なくなると僕は信じています。
また、自分が悩んだ時も誰かに話せるようになると思います。

そのためには

・普段から信頼関係を構築するように努める
・おもしろ半分で「話なら聴くよ」と言わない
・話を聴くと言った以上、本気で接する
・話はただ聴けば良いわけではない
・時には助言や応援が必要な時もある
・役に立たない助言はしない
・相談された側が悩みを肩代わりする必要はない
・専門的な悩みなら専門家に相談するように助言や紹介することも優しさ
・場合によっては一緒に悩み相談に乗ってくれる人を探してあげる

これらを意識していると良いと思います。
みんながこういう意識を持っていれば、悩みそのものは解決しなくても、独りでも悩みを抱えこまずに済むようになるのではないかと思います。

みんな、仲間です。
お互いに信頼し合って、助け合いましょう。

 

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