地球上に住む変なイキモノとは?~そろそろ理解した方がイイコト~

人間のストレスの大半は人間関係と言っても過言ではありません。QOL(人生の質)の高低も極端に言えば、誰とどう関わるかで大きく変わって来ます。

地球には●●と××が存在する!

今現在、地球上には自分とそれ以外の誰かが存在します。

おそらくこれを読んで下さっているあなたは人間だと思います。
もちろん人間では無い誰かが読んでいても構いません。

SFみたいな話をするのかと思ったかもしれませんが、必ずしもそういうわけではありません。
ただ、これを理解しているのと理解していないのではQOL(人生の質)が大きく関わって来ると思います。

何故、こんな当たり前の話をしているのかというと、勘違いしている人が多いからです。
これを知らない人は、もしかしたら悶々とした気分が抜けないまま生活している人たちかもしれません。

一方で、「それもそうだな……と思ってくれると、すべてが思い通りにこそならなくても、何となく、頭の中がクリアになってくると思います。

世界には、私とそれ以外が存在しているのです。

 

赤ちゃんは自分と他人の境界を知らない

赤ちゃんは自分と他人の境界線がありません。
赤ちゃんは受け身で大抵の事は親が察してやってくれます。
特にお母さんは母乳をくれますし。

それが次第に「自分の事は自分でやりなさい!」という教育を受けます。
そうすると「どうやらこの世界は必ずしも自分の思い通りに事が運ぶとは限らないらしい」ということを薄々理解して来ます。

自分とお母さんはどうやら別の存在だという事がだんだんわかって来ます。
赤ちゃんは喋れないながらも泣くという行為で交渉をしますが、どうやら泣けば何でも思い通りになるわけではないという現実を知るわけです。

そして、だんだん、自分の他には他人という存在がいて、コミュニケーションを取っていかないと生きていけない事がわかってきます。
親や学校、友達、地域の人たちと交流しながら、アイデンティティを作り上げていきます。
そして、個人差は大きいですが、徐々に自立した人間になっていきます。

 

似たような環境で似たように育ってきたらみんな同じ?

さて。赤ちゃんは自分と他人の区別がつきません。
ちょっとずつ成長して行くにつれて世界には自分と他人がいる事を理解して行きます。

では、大人になると自分と他人が本当に区別できているのでしょうか。
ここが非常に重要なポイントになります。

例えば僕たち日本人を例に出すと、同じような幼稚園か保育所に通い、同じような小学校、中学校に通って似たような教育を受けます。
もちろん地域格差や教育方針に若干の違いはあるけれど、たぶん、似たようなものでしょう。

同じ人間として生まれ、同じ日本人として育ち、同じような学校で学び、僕たちは、ある程度の型にはめられながら成長して来ました。

でも、決してみんな同じではないのです。
僕たちは量産型ロボットではないので、ひとりひとり顔が違います。
身長も体重も違います。
勉強とスポーツが万能な人もいれば、どちらか一方が得意な人もいます。
どちらも苦手な人もいます。
趣味だってみんな違います。

そうです。
僕たちは同じ国で同じ法律で生きてこそいますが、みんな違う存在なのです。
唯一無二の尊い存在なのです。

 

やっぱり、自分と他人の線引きが出来ていない?

ところが、僕たちは、やっぱり何処かで自分と他人を区別しきれていない気もします。
たとえば、学校の勉強や仕事で先生や上司に「なんで、そんな事が出来ないの!」とハラワタを煮え繰り返して、激怒したりされたりした記憶はないでしょうか。

「私に出来るんだから、あなただって出来るはず!」という言葉も、言った事もある人もいれば、言われた事もある人もいるかもしれません。

ものすごくポジティヴに解釈すれば、言われている側に対し「出来る」と信じてくれているからこそ愛情を込めて言ってくれているのかもしれません。

でも、そうでない場合もあります。
特に自分にできることは常識であり、誰だってその気になれば出来るという思い込みがある可能性があります。

そうすると、自分にできる事が相手に出来ないと「やる気が無い」とか「反抗している」とかネガティヴに解釈されてしまう可能性があります。
そうすると本当にそれが出来ないとしても、怒られてしまうのです。

そういうと、まるで僕が人間の可能性を否定しているみたいに勘違いされてしまうかもしれませんが、そういう事が言いたいわけではありません。