口から先に生まれた男
僕は頭が大き過ぎて、本来生まれるはずの時期になかなか生まれなかったそうです。
産科のお医者さんは母に「帝王切開にした方が良いかもしれませんね……」と言ったそうです。
一方で母は「わざわざ帝王切開しなくて良いですよ。本人の好きにさせましょう」と言ったらしく、そのまま様子を見ることに。
「ありのままの僕を受け入れて自由にしてくれたんだ……」といえば美談にもなりそうですが、僕はそんな事には興味が無く、「僕はどれだけ頭が大きかったんだ!」と、今でもそっちが気になって仕方がありません。
もっとも、今も頭は大きく、美しいプロポーションを持っているわけではありませんので大体の想像はつきますが……。
そんなわけで、さぞ大きな頭から生まれ落ち、僕の人生は始まったのかと思いきや、母は後にこう言います。
「あんたは、口から先に生まれて来たのよ……」
まったく意味がわからない話ですが、つまるところ僕がおしゃべり過ぎてうるさいということを母は言いたかったようです。
そうです。
何を隠そう、僕はおしゃべり人間なのです。
下らない事を永遠にしゃべっています。
もし、それがプラスの面で働いていたら「口から先に生まれた」という言い方はされていなかっただろうなと思う今日この頃です。
雑談神話
よくこんなことを耳にします
・雑談が出来るとビジネスがスムーズに行く
・雑談が出来ると知的だと思われる
・雑談が出来るとモテる
・雑談が出来るとユーモアがあると思われる
・雑談が出来ると場の空気を変えられる
……だから、雑談は大事だよ、という話です。
しかし、僕はこの手の話を聞くと頭に「?」が浮かぶのです。
本当にそうなのか、と。
確かに、雑談が得意に越したことは無いと思います。
僕も憧れます。
雑談することで、仕事や恋愛が良い方向に進んだり、デキる人と思って貰えるならどんどんしたいところです。
雑談よりも大切なコト
結論から言うと、雑談は大事ではあるけれど、雑談はただすれば良いというわけではないという事です。
雑談をすることで物事が円滑に進む場合もあるし、逆に悪い方向に進んでしまうこともあるという事です。
少し考えればピンと来るかもしれませんが、しゃべるのが好き。
雑談が大好きというだけで物事が必ずしもうまくいかない理由は簡単です。
それは「空気が読めていない」からです。
最近は「思ったことを、きちんと伝えよう!」といった文化が徐々に浸透しつつある気がします。
昔の日本人は、想いを内に秘めておくのが美徳みたいなところもありましたが、段々時代と共に考え方も変わってきたようです。
ただ、僕に言わせれば、どちらもバランスを考え無ければ逆効果と言う事です。
思ったことをバンバン言いまくる人は、悪く言えば空気が読めない人です。
「ただ……思ったことを言っただけ……」「思ったことを言っちゃいけないの?」と開き直る人もいますが、開き直る前に一旦深呼吸をして考えた方が良いかもしれません。
言葉は口に出すとパワーが発動します。