4.否定しない
議論をするなら否定しても反論しても良いですが、雑談の際の否定はほどほどが良いです。
「でもね……」とか「逆に……」とか、そういう枕詞を冒頭につけたがる人がいますが、否定が続くと話が続かなくなります。
時々「でもね」と言いながらも反論ではなかかったり、「逆に」と言いながら逆説でも無かったり、間違った日本語を使う方もいらっしゃいます。
僕は「何が逆なの?」とハッキリ聴いてしまうタイプですが、指摘すると気を悪くされる場合もあるので軽く聞き流してあげることも大切かもしれません。
5.例外
雑談をしない方が良い場合もあります。
・会議中
特に会議の時に話が脱線して雑談になってしまう人がいますが、これでは仕事になりません。
特に時間外にサービス出勤で会議に参加している人がいたら気の毒すぎます。
会議はサクサク進めて早く終わらせるのが一番です。
・カウンセリング中など
人は本音を隠したい時は話題を反らす傾向があります。
都合が悪くなると雑談にシフトチェンジする人を見たことがあると思います。
自分から話題を反らしておいて「カウンセリングを受けたけど役にたた無かった……」と言われても困ってしまいます。
カウンセリングに限らず、言いたくない事は素直に「言いたくありません」と言えば良いと思います。
相手が嫌がる話をしつこくしてくるような人と、そもそも関わる必要はありません。
・忙しい時
自分は暇でも相手は暇ではないかもしれません。
相手が忙しいとわかっている時に、長々と雑談をされてしまうと困ってしまいます。
スパッと本題に入って物事を進めたい場合は雑談は不要です。
・そもそも雑談が嫌い
雑談が好きではない人もいます。
雑談をするくらいなら無言の方が良いという場合もあるかもしれません。
人間は好きだけれど、話をするのが苦手とか、そういう人もいるのです。
静かな雰囲気を共有するのが好きな人もいます。
沈黙で相手が気まずくなさそうであれば、無理に雑談しなくても大丈夫です。
・どんな雑談も通用しない
そもそも相手がコミュニケーションをとる気があるのかどうかが疑問。
こちらがどんな話題を振っても、そっけない態度。
興味が無いのか、話が下手なのか、疲れているのか、機嫌が悪いのか不明。
そのような場合も時々あります。
そういう時は、適当な理由をつけて潔く帰ってしまえば良いと思います。
引きとめてきたら、相手が話を振って来ると思うので聴いてあげれば良いと思います。
お見合いでもないのに、ずっと黙っていられたら意味がありません。
ある意味怖いです。
今後その人と関わり続けたいと思わなければ無理に話をする必要はありません。
たかが雑談。
されど雑談。
雑談というと、何も考えずにただおしゃべりすれば良いと勘違いされそうですが、決してそういうわけではありません。
雑談は知性です。
空気を読み、相手を思い遣り、双方が円滑にコミュニケーションを取れるようにするための気配りでもあります。
雑談をするから仕事や恋愛がうまく行くのではありません。
上手に雑談をする人がうまくいくのです。
話題を増やせば良いとか、そんな単純なものではありません。
雑談をする時に「どうやったらこの雑談はうまくいくだろう?」と意識して見て下さい。
あるいは雑談をしているときに楽しいと感じたら「この雑談はなぜ楽しいのだろう?」と後で分析して見るのも良いかもしれません。
気がつけばあなたも雑談の達人になっているかもしれません。
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