山伏ヒーラーが語る自然崇拝の魅力【前編】~あなたも山伏になりませんか?

初めまして。山伏ヒーラーの大智(だいち)と申します。

仙台でヒーラー・整体師としてサロンを構え活動する傍ら、1400年続く山形県、出羽三山神社の羽黒山伏の先達として、毎秋一週間山に荒行に入り、天下泰平を祈ると共に、ご縁ある皆さまの所願成就のお役目を果たしています。

また、個人的にも短期の修行体験ツアーなどを企画、自然崇拝の魅力や極意をわかりやすくお伝えしています。

大智と言う名は、出羽三山神社から拝命した修験者名です。
この名に恥じぬよう、現実に人を幸福に導くためのスピリチュアルを信念に、日々活動しています。

 

■ 1400年続く、出羽三山の山伏修験道

山伏(やまぶし)とは、修験道の行者(ぎょうじゃ)のこと。修験道とは、日本古来の山岳信仰に仏教や陰陽道、道教、儒教などが融合して生まれた、日本ならではのスピリチュアリズムです。

修験道を育んだ出羽三山は、山形県の羽黒山・月山・湯殿山の三山を示し、奈良時代、蜂子皇子が神々の啓示を受け開山した神秘の霊山です。
かつては空海や最澄など、多くの高僧が修行をしたとも伝えられています。
そして、その伝統は、山伏を通じて現在に引き継がれているのです。

山伏たちは里の人々を代表し、山の神域に籠り、煩悩を極限まで制限、山駈けや勤行、滝行などの荒業を通して心身を祓い清め、天下泰平、国土安穏、五穀豊穣、震災復興を始めとする人間の所願成就を、神々に祈ります。

僕が修行を行う羽黒修験は荒業の上、「他言無用」の掟があります。
つまり、ご神域での詳しい修行内容は、例え家族であっても言えません。
それも修行の大切な一環なのです。

そんな掟が1400年も続けられたのは、貴重な信仰と修行を、東北の人々の真面目で純粋な魂が守り続けたからだと思います。

 

■ 伝統的な修行は「女人禁制」。現在は女性向けの「神子修行」も

最も正式、かつ伝統的な行である「秋の峰」は女人禁制。
日本はもちろん、海外も含めて160名ほど男性行者が集まります。
神道修験としては規模的に最も大きく権威のあるものです。

しかし現在は、女性の希望者の方も多いため、女性だけの「神子修行」という修行も行われています。
そこでは毎年、女性山伏の方々が大いに修行に励んでおられます。