死後の世界を量子力学が定義する

私たちの肉体や脳が意識を受信するだけの装置であると考えた場合、私たちの主体は意識であり、さらに人間の性格を成り立たせるのは記憶ということになります。

そんな観点から死後の世界について考察したのがアメリカの「ウェイクフォレス大学」の再生医療研究所につとめる「ロバート・ランザ教授」。
彼は『TIME』誌が「2014年度の世界で最も影響力がある100人」に選んだほどの人物。
再生医療の専門家として有名ですが、近年は量子物理学者としても活躍しています。
ランザ教授は「この世にあるものは、すべて人間の意識が創り上げたものであり、死後の世界も存在する」と主張したのです。

この世の全てが人間の意識によって産み出されたというのは、スピリチュアルな世界では常識ともいえる理論ですが、二重スリット実験を元に考えると、「意識というのは物質世界よりも根源的なもの」だと考えられるわけです。
つまり、今までは脳があるからこそ意識が発生していたと考えられていましたが、実際は「意識があるからこそ脳が必要となる」ことになります。

 

【アカシックレコードは量子力学的?】

意識が先にあったならば、例え「肉体が滅んだとしても意識が消滅する」必然性はなくなります。
そんな意識だけが集まった世界こそが、「量子力学的な死後の世界」ということになります。
天国や地獄などといった概念とは異なりますが、これもスピリチュアルな分野ではすでに知られている理論と近いものです。

私たちの肉体や脳が意識を受信するだけの装置であると考えた場合、私たちの主体は意識であり、さらに人間の性格を成り立たせるのは記憶ということになります。
そんな記憶や意識がすべて蓄積されている場所があるというのは、洋の東西を問わずに提唱されていました。
それは「アカシックレコード」「集合的無意識」「虚空蔵」などと用語は違いますが、現在でもスピリチュアルな世界で伝わっているものです。

 

【量子力学はこれから、スピリチュアルと科学の境目を失わせていく】

さらに、最近、相対性理論と量子力学を繋げるための「超弦理論」を成立させるための条件として、「マルチバース理論」というものが注目されています。こちらは、宇宙はひとつだけでなく、「無数の宇宙が存在している」というもの。

これが確実だとすれば、私たちとは姿形は似ていても、まったく物理法則が異なった宇宙や、異形の生命体が存在する宇宙も存在することになります。
そういった宇宙からなにかのきっかけで、一部エネルギーや存在が流入したとしたら、それこそが「宇宙人や超能力、魔法、古代の神々、異世界」などといったスピリチュアルな世界の叡智を産み出すきっかけになった可能性もあるわけです。

今後、ますます研究が進んで行くであろう量子力学。
これから先、より詳細に理論が実証されていくことで、「スピリチュアルな分野と科学の境界はどんどんと薄れて、二つは同じものとして扱われる」ようになるのかもしれません。
そうなったとき、世界はどのような姿になるのか、楽しみで仕方ありません。

Quantum mechanics defines the world after death.
The world of spirituality and the world of science merge with quantum mechanics.

 

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