カオスからコスモスを引き出す実践的養生法論~その七・わたしたちは竜である

ひとの体内に棲むミトコンドリア竜が元気ならば、 ひとの体内にはATPが満ち満ちて、 ひとは元気でいられる。

真核生物はDNAを含む核を核膜でパッケージした生物の総称です。
それと同時にミトコンドリアが共生した生物という意味です。
ミトコンドリアは核の周囲にネットワーク構造を築き、
粒(コンドリオン)ではなく糸(ミトス)状に連結して、
ひとつの構造物となり、ダイナミックに原形質流動に
伴って核から細胞膜へ、そして細胞膜から核へと
細胞質の中を浮游しています。

ミトコンドリアはまるで細胞質のなかで浮游し、
酸素を吸着し、細胞核を酸化毒からガードし、
DNAを見守る番人のようです。
そして、その姿形は、もしかしたら伝説の神獣、
竜になぞらえることができるかもしれません。

 

わたしたちの細胞のなかには
ミトコンドリアという竜が棲んでいる⁉︎

なんだか、とてもスピリチュアルな響きですよね!

このミトコンドリアがブドウ糖やアミノ酸や脂肪や
ミネラルやビタミンなどの必須栄養素と
酸素と太陽光線を使って酵素で酸化還元反応を行い、
そうして二酸化炭素と水に変換する際に生み出すATPと体温に
わたしたちは生かされています。

このミトコンドリアが生み出すATPというエネルギー&ホルモン分子が
ひとの細胞活動のすべてを支えているのです。

ですから、いつもミトコンドリアを元気ピンピンに保ち、
ミトコンドリアがATPをよく産生するように導くことが、
真の健康法と言えるのです。

わたしのリサーチで、このミトコンドリアを活性化する分子が
6つ、見つかりました!
この6つのミトコンドリア活性化分子を私は
「ミトコン6」と名づけました。

ミトコン6は、一酸化窒素、ATP、グレリン、
ナトリウム利尿ペプチド、乳酸、酸素、の6つです。

じつは鍼灸指圧はこのミトコン6を即座に供給するスグレモノの
医療です。だからこそ2000年の月日に耐えて、
鍼灸指圧はひとびとの健康に貢献できたのです。

わたしは独自の分析で、
ミトコンドリアは細胞内でATPを生み出すと、
このATPをホルモンという信号分子に利用することで、
1京8000兆個のミトコンドリアが全体で連携していると
見て取りました。

だとすると、ミトコンドリア総数は1京8000兆個ですが、
これをひとつの塊、いやひとつの流体、いや
ひとつの大きな一匹の巨大なミミズと見なせます。

このひとの体内に棲む大きな一匹の巨大なミミズのような
ミトコンドリアを、わたしは先程申し上げたようにドラゴン、
竜になぞらえたいのです。

ひとの体内に棲むミトコンドリア竜が元気ならば、
ひとの体内にはATPが満ち満ちて、
ひとは元気でいられる。

ミトコンドリア竜は12億年間の長きに渡り、
真核生物の体内に共生し、そのすべての真核生物たちを
健康に導いたエヴァンジェリスト(伝道師)だった!

わたしたちの体にはミトコンドリアという竜が棲んでいる。
そのミトコンドリア竜は、わたしそのものだ。
わたしたちは竜である。

 

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