冷え症は夏の過ごし方で決まる~スピリチュアル中医学~

今からでもしっかり陽気を蓄えて活動的な楽しい夏をお過ごし下さい。

毎日暑い日が続いていますね。
冷たい飲み物、食べ物が美味しい季節です。
しかしこの暑い夏が終わると……再び秋が来て、寒い冬が来ます‼︎

まだまだ先を思っているかもしれませんが、実は寒い冬のケアは夏から必要なのです。

 

今回のお話は「冷え症は夏の過ごし方で決まる」というお話です。

この暑いのに……冷え症の話なんて! と思う方もいるかもしれませんが、中医学で夏の過ごし方が冬の冷えを作る、と云っても過言ではありません。

その理由は【陽気】にあります。

陽気とは“体を温める働きのある気”です。
この体を温める陽気は陽の季節である春と夏の間に養うことが大切と云われています。
特に夏は陽気が盛んな季節です。
この夏の間にしっかりと陽気を体に取り入れることで寒さしらずの体作りができます。

ではどうやって陽気を養うのでしょうか??

陽気とは天の気のことをいい、つまり“太陽の気”であり、日の力を浴びることがもっとも効果的です。
熱中症や紫外線など問題があって……すっかり太陽を浴びることが悪いように感じる方も増えましたが
陽気は体を温めるほかにも、成長や活動、精神的にも明るく、活発的にしてくれます。

ですから夏の暑さを嫌がらず夏は外に出て陽気をいっぱい浴びてください。

できればまだ涼しい朝がお勧めです。
朝は陽の時間なので陽気が充満していますからさらに効果的です。
中医学では夏の養生法として昔から朝は早起きをして外に出て朝日に向かって運動をして
気持ちよく汗をかき、体内の老廃物を発散しながら陽気を高めることが大切だといわれています。

 

また夏は自然界でいうともっとも草花が繁茂する時期です。

人も自然の一部と考える中医学では人も同じです。

夏は一年の中でもっとも活動的な時期であり、気持ちを外へ外へと向けて体だけでなく、心も楽しく充実した時を過ごして繁栄させることが大切です。

朝からずっと太陽の光を浴びることもなく、家の中にいて冷房や冷たい物ばかり食べていると陽気は増えるどころか消耗してしまいます。

陽気不足になると、体は温まらなくなり冷え症になります。
そしてやる気が出なくなり、心も塞ぎがちになってしまいます。

そのままの状態で夏を過ごすと冬になると冷えや塞ぎ気味の心はさらに進み大変なことになってしまいます。

今からでもしっかり陽気を蓄えて活動的な楽しい夏をお過ごし下さい。

また夏の寒さ対策としては冷やさないことも大切ですが、この季節に温かいものを食べるのはけっこう辛い時もあるかもしれません。

そんな時に役立つのが、生姜やシナモン、ニンニクなど体を温める漢方食材です。

冷たい食べ物やお茶、アイスクリームなどを飲食する時に、パパッと生姜やシナモンの粉をかけたり、食材を取り入れると体の冷えるのを抑えてくれます。

生姜は発汗して寒邪を出しお腹を温める働き、
シナモンはとても強力な温め作用があり、
冷えからくる痛みにも効果的です。
ニンニクはお腹を温めるだけでなく、滞った気を巡らせる働きもあります。

そして暑いからといってシャワーだけにするのではなく、お風呂にゆっくりと入るようにして下さい。

ここまで冷え対策のお話をしましたが、もちろん汗をかいて脱水しないようにこまめに水分補給してください。

汗かきで悩んでいる人は、中医学では酸味は収斂作用があり汗の出過ぎを抑えるといわれています。
また甘味は暑さで消耗したエネルギーを補ってくれるのでお勧めです。
酸味と甘みを一緒にとれば体を潤すと云われていますので、蜂蜜レモンや酢ドリンクなども夏の食生活に取り入れてみて下さいね。

では冷え対策もしながら、心は外へと向けて、楽しい夏をお過ごしください。

 

天・地・人の恵みに感謝を込めて 鍼灸師SUMIYO

ルナプシュケ http://lunapsyuche.o.oo7.jp/

 

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