そんなに自分の心にフタをしなくても良いんじゃない? ~ もっと正直に生きようよ ~

迷子の男の子

先日、某ショッピングモールで買い物をしていたら、小さな男の子が泣きながら歩いていました。
小さな子供が独りで泣いている時点ですぐに迷子だとわかりました。

男の子に声をかけると「ママがいなくなっちゃった……」と言っていました。
予想通りの展開です。
もちろんお母さんが子供より買い物に夢中になってしまったのだとしたら大問題です。
でも、男の子の雰囲気からすると、そういう親子関係ではなく、純粋に仲良しそうな感じが伝わってきました。
きっと、ふとしたタイミングではぐれてしまったのでしょう。

男の子に「お母さんにはすぐに会えるから心配しないでね。お母さんを呼び出してくれる頼りになるお姉さん(モールのスタッフ)のところに一緒に行こう!」と言ってサービスステーションまで一緒に行きました。
男の子は泣いてはいましたが「お母さんを呼び出してくれるお姉さん」という言葉に安心したのか、素直についてきてくれました。

その後、私は別件があったのですぐに店をでてしまったのですが、きっとアナウンスでお母さんを呼び出してくれて無事に解決したのではないかと思います。

今度はお母さんとはぐれないでくださいね。
でも、こういう経験が、人間は独りだと辛くて悲しいという勉強になる気もします。
人とのつながりの大切さを学んで、もしかしたら人間として成長する試練だったのかもしれませんね。

 

男の子から学んだこと

えっと「私、良い人でしょ!」という話ではありませんからね。
この話をしたのにはちゃんと理由があります。
この男の子、泣いていたから私はそれに気づいたのです。

当たり前のように感じるかもしれませんが、結構深い話だと思います。
たとえば、この男の子が、迷子になっていても、泣いていなかったら状況は違っていたのではないかと思います。

たとえば「ママ、ちょっと、ここでお洋服見てるから、あなたも、好きなところで遊んでらっしゃい~」と言われて、自由に店内を歩き回っていた……という可能性だってありますものね。

ちょっとくらい無愛想な顔をしていたとしても、「退屈してるのかな……」程度にしか思わないかもしれません。

でも、この男の子は泣きながら歩いていたからこそ私を『引き寄せた』のです。

何を言いたいのかというと、この男の子は自分が困っていることをアピールしたからこそ、この問題のリスクを最小限にできたということです。

(画像はイメージです)

 

本当に泣いてはいけないの?

もちろん中には「子供とは言え、泣けば何とでもなるという考え方はよくないと思います!」という人もいると思います。

本当にそうでしょうか。
確かに確信犯はダメだと思いますよ。
相手を利用する気満々で、自分の頭や身体を使おうとしないのは邪道です。
ただ、そういう人って次第に周囲に見抜かれて相手にされなくなると思います。
だから、そんなに気にしなくても良い気もします。

私たち大人は特に「泣いてはいけない」「悩みを口にしてはいけない」「とにかくポジティヴにしなければいけない」「辛くても笑わなければいけない」と思っている人が多いです。

確かにそういう時もありますが、すべてに対してそのように解釈する必要が本当にあるのかというと、私にはそうは思えないのです。

日本は年間3万人が自から命を断っています。
これは予想ですが、この中の大半は誰に何を相談して良いのかがわからなかったのではないかと思ったりもします。
もちろん相談したけれど、相手にして貰えなかったとか、そういうケースもあるとは思いますが……。
もし、誰かに気づいて貰えたら、彼らはまだ生きていられたかもしれません。

「泣いたら負け」「弱みを見せたら負け」「弱みを見せたらパワーバランスが崩れてしまう」「怒られるかもしれない」「役に立たない助言を押し付けられそう」……。
どうも悲観的な人たちはこのように考えてしまう傾向があるようです。

でも良いですか。
それって、コミュニケーションや信頼関係に問題があるわけで、泣いてはいけないとか、困っていることを言ってはいけないとか、そういうこととはまったく次元が違う話という気がするのです。

そもそも私たちには感情があります。
感情こそが人生を作っているのです。
感情の交差が世界を作っているのです。

喜怒哀楽は、状況に応じて変わります。
笑顔の人はステキに見えます。
でも、ずっと笑顔の人って本当のところ、どこか裏があるような、それこそメンタルに異常があるような気がしませんか?

ここで泣いたら、何をされるか分からない。
問題が何倍にも膨れ上がってしまうという場合は演技も必要だと思います。
でも、私たちは常にそういう環境にいるわけではないと思うので、本当に辛い時は人前で大声で泣いたっていいと思います。

「変な人」と思われる可能性はありますよ。
精神疾患を疑われる可能性だってあります。
でも、自分が何らかのひとりでは抱えきれない悩みや問題があったとき、何事もなかったかのように振る舞い続けるというのは無理なのです。

逆に「変な人」というレッテルを貼るような人とは距離を置いた方が良いと思いますし、病気を疑われたのだとすれば、本当に病気かどうかを確認して、感情が爆発するほどの悩みの本質を徹底して探ってみるのもまた良いことだと思うのです。

世間は確かに冷たいです。
自分さえ良ければ良いという人も多いです。
でも、優しい人だっているのです。

「困ってるなら言ってくれれば良かったのに……」と本気で思ってくれる人だっています。
何がどう困っているかわからなくて頭の中がゴチャゴチャしているのであれば、まずその状態を誰かに知って貰うことだって大切なのです。

そして、自分自身も誰かが泣いていたら、「どうしたの?」とそっと手を差し伸べてあげればいいのです。
人間関係を必ずしも厄介事と解釈しないこと。助け合うこと。

これが大切だと私は思うのです。

 

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