ストレスを感じやすい４月
新年度がスタートし、数日が過ぎました。人それぞれ良いスタートを切るため、普段以上に頑張っていることでしょう。しかし、４月は環境の変化でストレスを溜め込みやすい時期。頑張り過ぎが原因で心身の不調に繋がることもありますので要注意です。
それでなくても人間って、変化を恐れる傾向があります。そのため、その変化に対応するため、思っている以上にエネルギーを消耗します。ちょっとした変化であっても自分が思っている以上にストレスを感じているのです。
４月は新しい人間関係や慣れない環境、仕事内容などでクタクタになってしまい、体調を崩してしまうこともあります。また、知らぬ間に緊張状態が続いて心にも負荷がかかりやすくなります。４月が慌ただしく過ぎ去った後、気づいたら５月病になっていたなんてことのないよう、いまから対策していきましょう。
香りの効果で緊張をほぐそう
新しい環境に慣れるまでは知らぬ間に緊張状態になっていることが多いため、気持ちを落ち着かせ、リラックスさせることが必要です。今回は気軽にできるリラックス方法として、香りの活用方法をご紹介します。
香りといっても色々ありますが、おすすめは天然の精油の香りです。精油は自律神経、内分泌系（ホルモン）、免疫系に働きかけ、心と身体のバランスを整えてくれます。精油の活用方法はとても簡単です。精油をハンカチやティッシュに１～２摘たらして、机の上や枕元に置くだけでOKです。また、寝る前に枕元に置いておけば、安眠効果も得られます。簡単に香りに包まれたリラックス空間を自分で作ることができますので、やってみてくださいね。
おすすめの香り
ラベンダー
優しいフローラルの香りです。心身の疲れを優しく癒してくれます。ストレスを和らげ、緊張をほぐす効果があるため、安眠効果も期待できます。頭痛や生理痛、肩こり、筋肉痛など、身体の疲れを癒す効果がたくさんあります。
ゼラニウム
ほのかにローズを思わせる香りです。前向きさを取り戻し、自己肯定感を高めてくれます。ホルモンバランスや自律神経のバランスを整える効果もあります。生理痛や更年期障害など、婦人科系の症状を和らげる効果も期待できます。
マジョラム
軽くスパイシーで沁みとおるような香りです。不安や孤独感、ストレスを和らげ、イライラを鎮めてくれます。心のバランスを整え、気力を補って前向きにしてくれます。冷え症や筋肉疲労、関節炎などを和らげる効果もあります。
フランキンセンス
ウッディーでかすかにレモンを思わせる香りです。縛られた感情から開放してくれます。深い呼吸に導いて、心を静かに集中させてくれます。咳や気管支の炎症を和らげる作用、身体を温めて冷え性を改善する効果もあります。
オレンジ
甘くて爽やかな柑橘系の香りです。落ち込んだ心を温かく包み、元気を回復させてくれます。緊張やストレスを和らげ、明るい気分にしてくれる効果があります。冷え性の改善、消化器系のトラブル改善、風邪予防にも効果的です。
ストレスを感じたら、その都度ケアして
香りの癒しはスピーディーに脳に働きかけ、心と身体をリフレッシュしてくれます。香りが脳の大脳新皮質（考える部分）を通さず、大脳辺縁系（感じる部分）に瞬時に伝わるからです。大脳辺縁系は匂いを嗅ぐ脳でもあり、感情や記憶をつかさどっています。苦痛や心労があると大脳辺縁系が抑えられ、ストレス状態になります。そこで癒し効果のある精油の香りを嗅いだ大脳辺縁系が視床下部（自律神経の中枢）に良い影響を与え、気分を良くしてくれるのです。
ちなみに、そのスピードは0.2秒以下だと言われています。そのため、忙しいときでも素早くリラックス効果を得ることができます。忙しいときでも心に余裕を持てるよう、つらいなと思ったら香りの癒しを取り入れてリラックスしてみてください。ストレスを溜め込まないためにも自分の心と身体の声に耳を傾け、その都度ケアしてあげましょう。
もちろん、無理は禁物ですよ。頑張り過ぎて疲れてしまったら集中力も続きません。60％～80％くらいの力で取り組むことで、無駄な体力の消耗を防げます。そうすることで落ち着いて物事に取り組むことができますし、気持ちにも余裕を持つことができます。慣れないことが多い新年度ではありますが、できる範囲で取り組んでいきましょう。
新しい環境や生活リズムに慣れるまで大変ですが、新しい可能性に一歩踏み出せる大切な時期でもあります。自分らしく輝くためにも、とにかくリラックスです。香りの癒し効果で緊張をほぐして、ストレスと上手く付き合っていきましょう。健やかな心と身体で新年度を思いっきり楽しめますように。
【注意事項】
・安全性の高い「天然成分100％」のものを使ってください。
・芳香浴やアロマセラピーは医療行為ではではありません。香りの効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありません。身体の不調が続いたり、気持ちがどうしても落ち着かなかったりする場合、無理をせず専門医にご相談ください。
・妊娠中の方や乳幼児、ペットがいる方は使用しないでください。特に治療中の方や投薬中の方、持病をお持ちの方、敏感肌の方、その他使用に不安のある方は専門家や専門医にご相談の上、ご使用ください。
