３月は不要なものから「卒業」しよう。年度末を締めくくり、新しい一歩を踏み出そう。

３月は節目の時期

３月と言えば卒業シーズン。大人も年度末のため、転勤や転職などが多い時期です。別れは辛く淋しいですが、４月から新年度が始まります。しっかり年度末を締めくくり、新しいスタートに備えましょう。環境の変化があっても、無くても、自分の中で「節目」の時期であることを意識することが大切です。次のステップに踏み出すためにも、一区切りして様々な視点で自分自身を振り返ってみてください。振り返りながら、自分にとって必要なものを取捨選択していきましょう。

最近では、なにかを辞めるとき、前向きな表現として「卒業」という言葉を使います。「辞める」ことも新しいスタートを切るためには必要です。「辞める」って、なんとなくネガティブに感じてしまうこともありますが、離れたり手放したりすることは新しい一歩を踏み出すためにも必要なことです。真面目な人ほど、途中で「辞める」ことを「逃げ」だと感じてしまう傾向がありますが、決して悪いことばかりではありません。「節目」の時期である今だからこそ、自分にとって不要なことから「卒業」することも考えてみてください。

「卒業」することは悪いことではない

決して大きな決断だけが「卒業」ではありません。「卒業」と言うと、学校以外ですと「アイドルグループを卒業」とか「職場を卒業」などのイメージがありますが、何でもOKです。

日常にある小さなことでも構いません。また、自分自身のことで断ち切りたいことがあれば、その状態から「卒業」すると宣言してみましょう。「だらしない自分から卒業」とか、「真面目過ぎる自分から卒業」とか。そして、そこから具体的にどのような自分に変わっていきたいか、考えてみましょう。そのために自分自身を振り返るのが大切です。新しい一歩を踏み出すため、何が必要で、何が不要なのかを考えるためです。

仕事や学校などでは定期的に振り返りをします。職場でしたら、会議をしたり、書類を作ったりして、振り返りをします。そして今後の方向性や目標などを決めていきます。しかし、自分のこととなると、あまりやらない気がします。日記や手帳にその日の出来事や、そのときの自分の気持ちなどを書き記してしない場合、自分のことを振り返る機会って、あまり無いかもしれませんね。

しかし、過去の出来事や、そのときの自分の気持ちを振り返ることで自己理解が深まります。そして、課題や改善すべき点も見えてきます。自分自身としっかり向き合うことで継続的な成長にも繋がっていきます。ぜひ、書く習慣が無くても、これを機に紙に書きながら自分自身について振り返ってみてください。

辛い過去からは「卒業」しよう

過去を振り返ると、良いことだけでなく、悪いこともたくさん思い出すことになります。生きていれば、良いことだけでなく、それ以上に辛いこともたくさん経験します。大変な思い、悲しい思い、悔しい思いをして、泣いたり怒ったりしたこともあったことでしょう。しかし、このような経験を通じて精神的にも成長していくため、良いことだけでなく、悪いことも人生にとって必要なのです。

また、辛い思いをしたとしても、なにかを学ぶために必要な経験だったかもしれません。振り返りをしながら、頑張って生きてきた自分をたくさん褒めてあげてくださいね。とはいえ、思い出すことが辛いと感じたら、もう「卒業」が必要です。

過去の体験から教訓を得られることもありますが、振り返ることで辛くなるような体験は振り返らず、そのまま「卒業」してしまいましょう。後悔したり、何年も思い悩んだりして苦しむ必要はありませんよ。辛い過去からはどんどん「卒業」して、新しい一歩を踏み出しましょう。過去にとらわれて未来の可能性を見失っては勿体ないですからね。決して苦しみながら反省し続ける必要はないのです。

過去に起きた出来事がどのような結果だったとしても、自分を責める必要はありません。そこから必要な教訓だけを受け取って、新しい一歩を踏み出せば良いのです。後悔する必要もありません。苦しみに負けず、今日まで頑張って生きてきた自分自身から勇気や希望を受け取って、新しい一歩を踏み出しましょう。