年齢関係なく、円滑なコミュニケーションを。謙虚な心で心地良い距離感を意識して。

コミュニケーション

コミュニケーションって難しい

最近、『ソフト老害』という言葉が話題になっているようです。名付け親は放送作家の鈴木おさむさん。ご自身の著書にも自分が『ソフト老害』と気づいたきっかけを記しているのだとか。老害は聞いたことありますよね。文字通り、「老齢による弊害」のことです。「企業や政党で年齢や経験を盾に実権を握り続ける老人」、「周囲の人の意見を聞かず、傲慢なふるまいで迷惑をかける高齢者」を指し示す言葉として、昨今よく使われていますよね。

そもそも、老害という言葉は、主にシニア世代に向けられることが大半でした。そのため、その下の世代にとっては他人事のように思われていました。ところが、若い世代であっても、行動次第では年齢関係なく老害になりうるのです。会社に部下や後輩がいる人なら誰にでも当てはまる可能性があるので要注意です。

老害と言えば、よくあるのが過去の武勇伝や自慢話を延々と語ってくるパターン。そして話が長く、くどい。それから説教。部下に自分の意見を押し付けてくることも。逃げたくもなりますよね。中には高圧的な態度を取ってくるパターンも。クレーマーになることもあり、かなり理不尽な思いをさせられることもあります。

しかし、フレンドリーな態度でジワジワ責めてくるパターンもあります。「あなたの気持ち、わかるよ」などと共感しているような素振りで、的外れなことを言ってくるパターンもあります。どちらも、自分は正しいと思って、良かれと思ってやっているので厄介なのです。これは気をつけないと年齢関係なく誰でもやってしまいそうですよね。老害に限らず、コミュニケーションをとるうえで大切にすべきことを改めて考えてみましょう。

相手の意見も聞きながらコミュニケーションをとろう

いまの時代、世代間のギャップが激しく、常識や考え方も様々です。老害にならないように後輩に気を遣うのも大切ではありますが、中にはいちいち後輩に媚びないで欲しいなんて声もあるようです。難しいですね。要するに相手の立場や状況を考えてコミュニケーションをとれば良いということなのです。相手を否定せず、受容する。そのうえで自分の意見を伝えれば良いのです。これは老害に限らず、コミュニケーションをとるうえで大切なことですよね。

その際、伝え方も大切です。アドバイスとして過去の経験談を伝えることは決して悪いことではありません。ただし、あくまでも問題解決のヒントとして参考程度に伝えるようにしましょう。どうしても年齢を重ね、経験が増えていくと、つい自分が正しいと思い込んでしまうこともあります。そうならないためにも、謙虚な姿勢を忘れず、柔軟に考えることが大切です。相手の意見も聞きながら、押し付けることなく意見を伝えるようにしましょう。

相手との距離感も大切

相手との距離感も大切です。ここで言う距離感とは、心理的な距離感です。適切な距離感を保ち、踏み込み過ぎないようにしましょう。要するに干渉し過ぎないようにすることです。これは親しい仲ほど注意が必要です。老害に限らず、家族や友人、恋人でも同じです。親しき中にも礼儀ありです。ときには口を挟まないことも必要です。

そのためには相手に対して想像力を働かせて判断するようにしましょう。判断を誤ってしまうと、親切のつもりでしていたことが相手にとっては迷惑になってしまう可能性もあります。良かれと思ってやったことでも(言ったことでも)相手の状況によってはただのお節介になってしまうこともあるからです。

信頼関係がない状態で相手に対して心理的に踏み込み過ぎてしまうと、拒否されたり嫌悪されたりします。また、家族や友人、恋人のような親しい関係の場合、距離感が近過ぎると上手くいかなくなることもあります。親しいからこそ、踏み込み過ぎないように気をつけてください。相手との心理的な距離感を適切にとることを意識するように心がけましょう。

踏み込み過ぎてしまうと、ときには自分が困ってしまうこともあります。近づき過ぎてしまうことで相手に対して感情移入してしまい、相手の悩みやネガティブな感情を背負ってしまうことになりうるのです。そうなると自分自身も悩んでしまったり、お互いの価値観の相違による衝突が増えたりすることにもつながります。心理的な距離感を適切に保つことは関係性を保つうえでも必要なことなのです。

心地良い距離感を意識してみて

当たり前ですが、心理的な距離が遠過ぎてもコミュニケーションが難しくなります。相手の気持ちや考えがわかりにくいため、誤解も生じやすいです。そうなると、お互いが相手に対して理解できない、理解してもらえないという状況に陥ってしまい、冷え切った関係性から抜け出すことができなくなります。

色んな人がいますから、難しいこともあります。相手に対して遠慮したり、配慮し過ぎたりして、距離感が遠くなることもあります。また、人間不信だったり、コンプレックスが強くて自分が相手に近づいたら迷惑だと思ってしまったりする人もいます。様々な理由で、たとえ長い期間、一緒にいたとしても心理的な距離が縮まらないこともあるのです。

しかし、心理的な距離感を意識してみることで程よい関係性に進展していくことが多いです。そのためには相手を尊重することが大切です。現状の関係性を考慮して、相手にとって心地良い距離感を保つことを意識しましょう。そもそも他人に興味がない人や一人が好きな人もいます。そのような場合は無理に距離感を縮める必要はありませんよね。

適切な距離感を保つには、仲が良いとか悪いで考えないことが大切です。どちらでもない、中間で良いのです。程々の関係性を保てば良いと思って気楽に接するようにしましょう。そうすることで、無理に仲良くなろうとして近づき過ぎてしまうこともありませんし、気を遣い過ぎて遠ざけてしまうこともありません。

自分のことも、相手のことも尊重してコミュニケーションをとることで、徐々に心地良い距離感のバランスを掴めるようになります。そうすれば、年齢関係なく円滑な関係性を築いていけるはずです。自分本位にならず、謙虚な心でコミュニケーションをとっていきましょう。






  

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