咳や喉のイガイガは消炎効果の高い大根で対策~おすすめは大根おろし、はちみつ大根

大根おろし

消炎効果の高い大根

まだまだ暑い日が続いているため、どうしてもエアコンの使用が欠かせません。エアコンを使うことで室内の湿度が下がり乾燥します。それにより喉がイガイガしたり、咳が出やすくなったりすることがあります。咳や喉のイガイガには大根がおすすめです。大根にはイソチオシアネートという辛味成分が含まれています。

このイソチオシアネートには炎症を抑える作用があり、咳や喉の傷みを和らげてくれるのです。辛味成分のイソチオシアネートは、細胞が壊れてはじめて生成されます。そのため、すりおろした大根を食べることで効果を得ることができるのです。切った大根でも良いのですが、大根おろしが特におすすめです。

そういえば、大根おろしが辛過ぎて食べられないという経験をしたことありませんか。辛み成分が良いとはいえ、食べられないほど辛い大根おろしを我慢して食べる必要はありませんよ。実は、大根は部位によって辛さが異なります。大根の部位によって、イソチオシアネートの含有量が異なります。根の先端に近づくほど、イソチオシアネートの量は多いです。なんと、その量は葉に近い部分の約10倍もあるそうです。そのため、辛味の少ない葉に近い部分を大根おろしにすることが多いです。

ツンとした辛味を楽しみたい場合は根っこの部分を使ってください。注意点としては、すりおろしたら早めに食べることです。辛み成分のイソチオシアネートは時間の経過とともに分解が進行します。すりおろしてから15分以内に食べることをおすすめします。

はちみつ大根もおすすめ

はちみつ大根は喉の炎症を抑え、傷みをやわらげてくれます。また、咳を止めてくれる効果も期待できます。なんと、はちみつ大根は江戸時代から用いられてきた民間療法なのです。大根とはちみつの組み合わせは最強で、喉の痛みから始まる風邪の初期症状にも効果的だと言われています。

*材料*

大根(2~3センチ)、はちみつ(適量)

*作り方*

①皮を剥いた大根を1センチ代の角切りにする。

②清潔な容器に切った大根を入れ、はちみつを大根がヒタヒタに浸かるまで入れる。

③フタをして冷蔵庫に入れ、半日ほどで完成。角切りにすることで、はちみつが大根に行きわたりやすくなります。大根から水分が出てきて、さらっとしてきたら飲みごろです。時間がないとき、すぐ飲みたいときは、1~2時間程度でも大丈夫ですよ。

*保存*

冷蔵庫で3~4日ほど保存できます。手作りなので、作り置きせず少量で作って使い切ってください。大根から水分が出て傷みやすいため、食べきれる分だけ作りましょう。

*飲み方*

そのままでも美味しく飲めます。喉の傷みが気になるときは、そのまま飲むと効果大です。喉が痛いときでも、さらっとしているので飲み込みやすいですよ。お湯や水、炭酸水で割っても美味しいです。はちみつ大根(大さじ2)に、お湯や水、炭酸水(100ml~120ml)を目安にお好みで調節してください。はちみつにも強い殺菌作用があるため、喉が痛いときや咳が出るとき重宝します。

栄養面でも優れていて、様々な栄養素が含まれています。疲労回復やストレス解消にも最適です。何百万年も前からあり、食用だけでなく薬用や健康目的の用途でも使われてきました。そのため、はちみつと大根の組み合わせは最強なのです。甘くて食べやすく、簡単に作れるのでおすすめです。ただし、はちみつ大根はちみつ大根は、薬ではありません。薬のような効果を期待するのはNGです。症状が長引く場合、重い場合は医療機関で適切な治療を受けてください。

*注意*

はちみつは1歳未満の赤ちゃんには絶対に食べさせないでください。はちみつのボツリヌス菌の毒素に耐えられず、「乳児ボツリヌス症」にかかる恐れがあります。腸内環境が整っている大人なら、はちみつに含まれている程度のボツリヌス菌を摂取しても全く問題ありません。

しかし、赤ちゃんの場合、免疫力や抵抗力が弱く、腸内環境が十分整っていないため、はちみつを摂取してしまうと体内で菌が繁殖してしまい、発症してしまうと言われています。原因となるボツリヌス菌は熱に強いので、加熱や調理では死にません。そのため、1歳未満の赤ちゃんにははちみつを絶対に食べさせないでください。

大根はこれからが旬

大根は1年中手に入りやすい食材ですが、主に秋から冬が旬です。旬を迎えた大根は甘みが増すと言われていますので、これからが楽しみですね。これから季節が秋から冬へと移り変わっていきます。ますます風邪をひきやすくなりますし、喉の痛みや咳が気になることでしょう。元気に過ごすためにも、普段の生活習慣や食習慣を整えることが大切です。

「医食同源」という言葉があります。文字通り、病気の治療も、毎日の食事も、命を養うことに変わりはないという意味です。私たちの身体を作っているのは食べ物の栄養です。病気になったら薬を飲むこともありますし、栄養ドリンクやサプリメントに頼ることもあります。

しかし、そればかりに頼るのではなく、健康を保つために基本である食生活を整えることが大切です。そのためにも、旬の食材を積極的に取り入れましょう。旬の野菜や果物は自然環境で生きていくための成分をもっているため、季節ごとに必要な栄養素を摂取することができます。大根だけでなく、様々な旬の食材を楽しみながら食べて、健やかな毎日を過ごしていきましょうね。







  

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