梅雨の頭痛対策、痛くなる前にしっかりケアしよう~食べ物、マッサージ、深呼吸で対策

梅雨

梅雨の体調不良の原因

梅雨は何かしらの不調に悩まされることが多くなります。度々降る雨による湿度の高まり、低気圧の影響などで体調を崩しやすくなるのです。症状は人それぞれですが、頭痛や肩こり、寝つきが悪いとか寝てもスッキリしない、倦怠感など、何かしらの不調に悩まされています。特に頭痛がひどくて困っている人が多いと思います。

梅雨は頭痛が起こりやすい時期です。雨は大地に栄養を与えてくれるありがたい存在です。しかし、雨の前後は気圧が低くなるため、酸素が薄くなったり、頭の中の血管等が圧迫されたりしているような状態です。これが梅雨の頭痛につながっているのです。また、雨で湿度も高いです。この余分な湿気も梅雨の体調不良の原因なのです。東洋医学では余分な湿気が人間の身体に悪影響を与えるという考え方があります。

このように人間の身体に悪影響を与える湿気を『湿邪』と呼ばれています。文字通り、邪魔な湿気が身体の中に取り込まれることで体調不良を起こしやすくなるのです。この余分な水分は身体のいたるところに溜まりやすくなり、むくみや頭痛、めまいなど、様々な不調を引き起こす原因になると言われています。

食べ物で頭痛対策

まず、頭痛対策に効果的な食べ物を紹介します。とにかく余分な水分である湿邪を身体から排出することが必要です。昔から身体の中に溜まった湿邪を排出するには黄色い食べ物が良いと言われています。バナナ、大豆、とうもろこし、かぼちゃ、ピーマン、生姜、じゃがいも等です。お米、麦も黄色い食べ物に含まれます。これらはカリウムが多く含まれています。カリウムは身体の中でナトリウムとバランスをとって、余分な水分を排出するミネラルです。カリウムを多く含む食べ物を積極的に摂ることで、身体の中の余分な水分を尿として排出されます。

また、コーン茶(とうもろこし茶)、とうもろこしのひげ茶がおすすめです。どちらもとうもろこしを原料としていますが、使用している部分が異なります。コーン茶は焙煎したとうもろこしの実を煮出して作られたお茶です。とうもろこしのひげ茶はとうもろこしのひげを天日干して炒ったお茶です。特に、とうもろこしはひげの部分にカリウムが非常に多く含まれています。

とうもろこしのひげは古くから漢方でも利尿作用のある食べ物として重宝されてきました。とうもろこしはお茶で飲むのもおすすめです。市販のペットボトル飲料もありますが、ティーパックで温かくして飲むとより効果的です。どちらもノンカフェインのお茶なので、安心して美味しく飲みながら対策してくださいね。

マッサージで頭痛対策

頭痛対策として、おすすめなのが耳マッサージです。両耳を痛くない程度で強めに引っ張ります。ゆっくり(5秒くらい)、グーっと上下、横に引っ張ってください。次に、耳を軽く引っ張りながら、後ろにゆっくり(5回くらい)、グルグル回します。さらに、耳をたたむように折り曲げて、5秒くらい、その状態を保ちます。そして、手のひらで両耳を覆い、ゆっくり(5回くらい)円を描くように回します。これを数回繰り返してください。

内耳(鼓膜の奥の中耳よりさらに奥)は自律神経と深い関わりがあるため、耳マッサージは効果的だと言われています。日頃から内耳まわりの血流を良くすることで頭痛対策になりますよ。他にも頭のマッサージもおすすめです。美容院やマッサージ屋さんでヘッドスパをしてもらうのも良いと思います。もしくは、市販の頭皮マッサージ用のブラシもおすすめです。ドラッグストアや生活雑貨を取り扱うお店などで探してみてください。

頭皮マッサージ用のブラシは、シャンプーするときに一緒に使うと気分もすっきりしますし、頭皮にほどよく刺激を与えて血行を促します。やり方は簡単です。まず、髪をよく濡らし、シャンプーをよく泡立ててください。そして、頭皮マッサージ用のブラシを地肌に軽く当て、上下または左右に小刻みに動かしてマッサージしてください。

ただし、すでに頭痛が起きている場合、頭のマッサージはしないでください。特に偏頭痛の場合、血管が拡張することにより痛みが出てくるため、マッサージのような血流を良くするようなことをしてしまうとかえって悪化してしまいます。頭のマッサージはあくまでも予防として行い、症状が出ている場合は控えてください。

深呼吸で頭痛対策

頭痛には様々な原因が考えられますが、その一つに酸欠も含まれています。特に、マスクの着用時に注意が必要です。これから暑さが増してきますので、特に気をつけてください。ご存じの通り、マスクを付けっぱなしにしているとサウナ状態で息苦しいですよね。そのため、酸欠と熱中症状態で頭痛になる恐れがあるのです。

また、マスクを付けていると、自分が吐いた息を、またすぐに吸い込むことになります。そうなると、結果的に二酸化炭素を多く含んだ空気を吸うことになり、脳が二酸化炭素過多の状態になってしまうのです。二酸化炭素が多く、酸素が少ない空気を吸うことになると、血管が拡張して偏頭痛が起こりやすくなります。つねに酸欠による頭痛を防ぐため、マスクを外す時間を作るようにしてください。マスクと上手に付き合いながら、酸欠による頭痛を防いでくださいね。

そして、深呼吸をするよう心がけましょう。酸欠で脳に十分な酸素が行き渡らないと、ストレスを感じやすいと言われています。頭痛対策だけでなく、ストレス対策にもなりますので、つねに深呼吸を心がけてください。

症状がひどい場合は適切な処置を

梅雨は体調不良になりやすい時期ではありますが、症状によっては梅雨が原因ではない場合もあります。症状がひどかったり、長引いたりする場合は信頼できる医療機関に相談してください。不調を感じたら無理をせず、自分の心と身体をしっかり休ませ、適切にケアしてくださいね。

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