朝すっきり起きられない「朝バテ」対策~朝のルーティンを見直して心も身体もゆったり

朝

朝、つらいのは自分だけ!?

朝が苦手だという人、けっこう多いですよね。寝起きが悪くてつい二度寝してしまうこと、よくあると思います。ほとんどの人がそうだと思いますが、すっきり爽快に目覚めたいですよね。中には、朝は具合が悪くて起き上がれないなんて人もいます。起きた瞬間から疲れている、まさに「朝バテ」状態です。また、気分が悪くなったり、不安になってしまったりすることもあります。心と身体、どちらもすっきりしていないと、とてもつらいですよね。

ときには朝が苦手な自分がダメな人間のように感じてしまい、自己嫌悪に陥ることもあるかもしれません。しかし、自分を責める必要はありませんよ。朝がつらいのは、決して根性がないとか、意思が弱いからという理由だけではないからです。日常生活の疲れが抜け切れていないことや睡眠の質、普段の生活習慣などの影響もあるのです。それらを完璧に改善するのはとても難しいため、実はほとんどの人が同じような状況です。ただ、自分なりの方法で気分を上げたり、すっきりしない原因を排除しているのです。少しずつ「朝バテ」対策して、苦手な朝を克服していきましょう。

朝がつらい人こそ、朝日を浴びよう

朝すっきり目覚めるには体内時計を整えることが必要です。昼夜逆転したり、良質な睡眠が取れなかったりすると体内時計が乱れてしまい、朝すっきり起きられなくなります。そんな人こそ、朝日を浴びて体内時計を整えていきましょう。セロトニンは朝起きたときから分泌が始まります。そして、セロトニンは太陽を浴びないと作られません。幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンが減ると情緒不安定や不眠の原因になります。朝がつらくて気分が不安定な人こそ、朝日を浴びるよう心がけてください。起きてすぐは調子が悪くても心配無用です。朝日を浴びることでセロトニンの分泌が活性化すると、血圧や心拍、呼吸が活動的になりますし、目が覚めて意識がはっきりしていきます。

また、セロトニンの分泌が増えると、心と身体を安定させてリラックス状態になっていきます。前向きな気持ちになることで、活動的にもなります。本来は、起きている間は一定量のセロトニンを分泌しています。しかし、年齢とともにセロトニンの分泌は減っていきます。そのため、普段の生活をどう過ごしているかがとても大事です。特にストレスを感じるとセロトニンの分泌が悪くなります。

とはいえ、ストレスを完全に取り除くことは難しいので、普段からセロトニン不足にならないように生活することが大切です。昼夜逆転したり、朝なのにカーテンも開けず暗い部屋で過ごしたりすることのないよう、気をつけましょう。また、スマホやPCの画面ばかり見て、座りっぱなしでいるのも良くないです。液晶画面を眺めていると、知らない内に姿勢が悪くなり呼吸も浅くなります。セロトニン不足にならないよう、意識的に自分の生活スタイルを見直して改善していきましょう。

朝のルーティンで気分を高めよう

寝起きが悪くて寝坊してしまうと、バタバタしてしまい余計にストレスになります。朝はできるだけ時間に余裕を持って過ごすようにしましょう。テキパキ動かなくても間に合うように、早めに目覚まし時計をセットしてください。すぐに起き上がれなくても、カーテンを開けて太陽の光を浴びながら少しずつ目を覚ましていけばOKです。

目が覚めて気分が良くなってきたら、シャワーを浴びると良いですよ。朝、熱いシャワーを浴びることで交感神経(活発・緊張モード)にスイッチが入り、目が冴えて覚醒してきます。いまの時期でしたら、冷たい水で顔を洗うのも気持ち良いですよね。軽くストレッチして身体をほぐしてあげると、身体も目覚め血流も良くなるのでおすすめです。自分なりに「目覚めのスイッチ」となる朝のルーティーンを見つけてみてください。

また、起きてからの楽しみを作ることも大切です。美味しい朝食を食べたり、コーヒーを飲んだりするのも良いですよね。忙しい朝に時間を捻出するのは大変かもしれませんが、心に余裕を持って過ごすことで気持ちも落ち着いてきます。バタバタせず、ゆったり過ごすことで気持ちも前向きになっていきます。起きたくなる環境を作って、できる範囲で楽しみながら実践してみてくださいね。

夜の過ごし方も重要

朝すっきり目覚めるには、やはり夜の過ごし方も重要です。とにかく寝る前は心と身体をリラックスさせることです。寝る1~2時間前には照明は暗めにして、睡眠モードに入る準備をしましょう。夜は睡眠の質を下げる原因となる「刺激」を避けてください。スマートフォンやパソコンはブルーライトの刺激で目が冴えてしまいます。寝つきが悪くなったり、睡眠が浅くなったりするため、最低でも寝る30分前には見るのをやめましょう。また、寝る前はカフェインを控えるようにしましょう。カフェインには覚醒作用があるため、寝る前に摂ると睡眠の妨げになってしまいます。コーヒー、紅茶、緑茶、エナジードリンクなどはカフェインを多く含むため、寝る前は控えてください。

これから、どんどん暑くなりますし、梅雨は余分な湿気で体調を崩しやすい時期でもありますので、体調管理に気をつけてくださいね。そのためにも夜ぐっすり眠ることはとても大切です。そうすることで朝すっきり目覚めることにも繋がっていきます。当たり前のことではありますが、この流れが上手くいかないと健康を害したり、メンタルが不安定になる原因を生むことになります。一つ崩れると、どんどん他に影響していきます。心がけ一つで変わっていきますので、できる範囲で生活習慣を改善していきましょう。そうすることで、苦手な朝も少しずつ克服していきましょうね。


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