五月病の症状から抜け出す方法~弱った自分を否定せず、心と身体をしっかりケアしよう 

五月病

心と身体が疲れ切っていませんか

5月になりましたね。新年度のバタバタを乗り越え、少しずつ新しい環境に慣れてきて一安心かと思いきや、心も身体も疲れ切って、とてもつらいと感じている頃かもしれません。いま、季節の変わり目の真っ最中なので、激しい気温差で体調を崩しやすい時期ではありますが、新年度が始まって受けたストレスによって心身にも影響が出やすい時期なのです。まさに「五月病かもしれない!?」と不安になっている人も多いと思います。

症状がそれほどひどくないにしても、疲れが抜けなかったり、体調が優れなかったり、集中力や判断力が落ちてしまったり……。中には食欲が落ちてしまったり、眠れなくなってしまったりする方もいらっしゃいます。何かしらの不調が出て蓄積されてしまうと、日常がどんどんつらくなってしまいます。そうなってしまうと、やる気も失ってしまい心も身体も蝕まれて、悪循環から抜け出すのが難しくなってしまいます。

そうなってしまう前に弱ってしまった自分をしっかりケアして休ませる必要があります。当たり前のことではありますが、忙しい日常の中で休む時間を作るのは現代人にとって難しいことでもあります。とはいえ、弱ってしまった自分を回復させてあげられるのは自分だけです。心と身体からのサインを見逃さず、五月病の症状から抜け出すため、しっかりケアしていきましょう。

とにかくリラックスして、しっかり眠ろう

心と身体は繋がっています。気分をすっきりさせるためにも身体の疲れを癒してあげることが必要です。身体を休めるためには、しっかり睡眠をとることが大切です。睡眠が足りておらず、疲れが溜まっている方も多いと思います。何か特別なことをしてストレス発散する前に、身体を休ませてあげるため、しっかり睡眠をとるようにしましょう。ただし、長く眠れば良いというわけではありません。十分な睡眠をとっているつもりでも、日中に眠気を感じたり、疲れがとれないなんてこともありますよね。そのため、時間よりも睡眠の質を高めることを心がけるようにしましょう。

睡眠の質を高めるためには、単に眠ることだけ変えるのではなく、生活リズムを変えていく必要があります。夜はしっかり眠って、朝はすっきり起きれるという当たり前の生活リズムになるように、朝と夜の生活習慣を見直して改善していきましょう。まずは夜しっかり眠れるように、寝る前の生活習慣を見直してみてください。とにかく眠りの妨げになる刺激を避けて、心と身体をリラックスさせましょう。ついやってしまいがちですが、寝る前のスマホ操作、カフェインの摂取は眠りの妨げになりますので控えるようにしましょう。

スマホはブルーライトの刺激で目が冴えてしまい、寝つきが悪くなります。最低でも寝る30分前には見るのをやめることをおすすめします。そして、カフェインには覚醒作用があるため、寝る前に摂取すると眠気を覚ましてしまいます。コーヒー、紅茶、緑茶など、リラックスするために飲むこともありますが、寝る前は控えるようにしましょう。

寝る前に飲むなら、温かいハーブティや白湯がおすすめです。特に白湯は消化の負担や覚醒作用もなく、血行を良くしてくれます。朝飲むと良いとよく聞きますが、夜もリラックスするために飲むと良いですよ。次に睡眠モードに切り替えるために、入浴についても改善していきましょう。できるだけ寝る2時間前までに入浴を済ませることをおすすめします。忙しいとシャワーで済ませがちですが、お風呂にゆっくり浸かることで新陳代謝が良くなり疲労回復効果も得られます。

お風呂の温度はぬるめ(38℃~40℃くらい)がおすすめです。ぬるめのお湯はリラックス効果が高く、安眠効果を得ることができます。さらに、心の疲れにも効果的なので、不安で眠れないという方は面倒に感じてしまうかもしれませんが、お風呂に浸かるようにしましょう。しっかり睡眠をとることで、心も身体もすっきりしてきます。何よりも、しっかりと身体を休めるため、朝と夜の生活リズムを見直して、しっかりしっかり睡眠をとることを心がけてくださいね。

弱ってしまった自分を否定せず、しっかり休ませてあげて

五月病っぽいなと感じたら、とにかく自分を癒すことを考えてください。決して、自分を責めてはいけませんよ。新年度の切り替わりって、多かれ少なかれ何かしら変化があります。環境の変化や人間関係の変化って、けっこう心と身体に影響しやすいです。それに加え季節の変わり目で、温かくなったり、寒くなったりと日々の気温差も大きく、体調を崩しやすい時期でもあります。そんな中、頑張ってきたことでストレスを受けて心も身体もバテてしまったのです。決して根性がないからとか、気合が足りないからではないのです。むしろ休息が必要だという心と身体からのサインだと思って、しっかり自分を甘やかしてあげてください。

心と身体は繋がっているため、どちらかが弱ってしまうと、もう片方も弱ってしまいます。必ずしもそうとは限りませんが、そのような場合がほとんどです。身体に不調があると心が病んでしまったり、ストレスで身体が弱ってしまったり。そうなると、いつもは気にならないことでもウジウジ考え込んでしまって、ネガティブループから抜け出せなくなることもあります。そして、そんな自分を情けなく感じてしまうと、自分に対する信頼がなくなっていき、自己肯定感が下がってしまうこともあります。そうならないためにも、まずは弱ってしまった自分を否定せず、受け入れてあげてください。

ゴールデンウィークが終わると、また忙しい日常に戻っていきますが、自分の心と身体を守るためにもしっかりと自分を癒す時間を作るよう心がけましょう。五月病は、ストレスの影響が大きいです。いかにストレスを和らげ、適応していくかが鍵となります。とはいえ、自分では変えられないようなことも多いのが現実です。だからこそ、心と身体のケアが大切なのです。

しっかり休むため、ときには手抜きしよう

今回、お伝えした睡眠以外にも、生活習慣の見直しが必要なことに関してはしっかり取り組んで改善していきましょう。ただし、自分に厳しくし過ぎないように注意してください。自分にとってストレスになるようなら、やらない方がマシです。できる範囲で改善していきましょう。

また、ときには手を抜くことも必要です。忙しいときほど優先順位をつけて取り組みましょう。優先順位の低いものはなるべく手を抜いてしまいましょう。真面目な人の場合、それが後ろめたく感じてしまうかもしれませんが、それこそが自分の心と身体に負担をかけていると自覚してください。

自分の心と身体を守れるのは自分だけです。心と身体からのサインを見逃さず、どうか自分自身を大切に労わってあげてくださいね。



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