身体の調子を整えて、ストレスを和らげる
もうすぐ４月、新年度を迎えることになりますね。春って、別れもあれば、新しい出会いもある季節です。そして、環境が新しくなる季節でもあります。学生でしたら入学や進級、社会人でしたら就職や転職、人事異動などがあります。学生のときはクラス替えがあるので、４月は本当にドキドキしましたよね。新しいクラスに馴染めるか少し心配にしつつも、新しいスタートにワクワクしたものです。大人になっても、その繰り返しかもしれませんね。
こんな感じで、新しい出会いや環境にドキドキ、ワクワクしたり、不安になってしまったりすると、けっこうなエネルギーを消耗します。新年度である４月は心機一転して頑張ろうと思う人が多いですし、新しい環境に慣れるまでは大変なことも少なくなりません。そうでなくても、季節の変わり目で寒暖差が激しく、花粉症などもあり、体調を崩しやすい時期でもあるため、春は心身の不調によりストレスが溜まりやすい時期でもあります。
そのため、新年度である４月は特にセルフケアが大切なのです。どんな小さなストレスでもその都度ケアしていかないと危険です。小さなストレスでも蓄積してしまうとやがて大きなストレスになります。大きなストレスを抱えた状態が続いてしまうと、意欲や関心が無くなってしまい、うつっぽくなることもあります。もちろん、ストレスの原因には自分の力だけでは解決できない問題もありますよね。
そのため、一概にストレスを溜め込まないよう気をつけると言っても、難しいこともあると思います。しかし、ストレスを取り除くことはできなくても、和らげることはできます。今回は心と密接に関わっている身体の調子を整えることでストレスを和らげる方法についてお話します。
おすすめは春キャベツ
人はストレスを受けると、身体の中のミネラルが急激に消費されるそうです。ミネラルが不足してしまうと自律神経の乱れにつながり、心身の不調が生じやすくなります。不足しがちなミネラルをしっかり補うには意識的に食べ物で補うしかありません。とはいえ、特別なことをする必要はありませんよ。普段の食生活を気をつけることが大切です。毎日のことなので、完璧を求めるのではなく、できる範囲で少しずつでOKです。
実はファストフードやスナック菓子などの加工食品にはミネラルがほとんど入っていません。そうはいっても、忙しいときには便利なので食べることもありますよね。なにかと忙しい時期だからこそ無理せず、プラスアルファで栄養素の高い野菜などを意識的に摂るようにしましょう。
今回、おすすめするのは食物繊維をはじめ、ビタミンC、カリウム、カルシウムなどのミネラル類が豊富に含まれているキャベツです。いまの時期ですと春キャベツが美味しいですよね。ぜひ、いまが旬の春キャベツを食べてみてください。美味しくて栄養価が高い旬の食材を食べることで、季節に対応した健康的な身体作りをすることができます。
春キャベツは3月から5月にかけて楽しめます。甘みがあって柔らかいので、生で食べてもとても美味しいですよ。なんと、大きめの葉2～3枚ほどで1日分のビタミンCを摂ることができます。特に外側の濃い緑色の葉にビタミンCが多く含まれているそうです。コラーゲンの生成を促し、メラニンの生成を抑え、さらに抗酸化作用も高いので、アンチエイジングにも効果的です。また、免疫力を高め、疲労回復や風邪予防にも効果的です。
他にも、胃腸薬の成分に使われているビタミンU（キャベジン）も多く含まれています。毎日キャベツを食べることで、胃の粘膜を保護し潰瘍を予防してくれます。ビタミンU（キャベジン）は胃酸の分泌を抑え、胃の粘膜の修復を助けるなど、胃の調子を整える働きがあります。胃腸はストレスの影響を最も受けやすい臓器と言われています。ストレスで食欲がなくなったり、胃が痛くなることもありますよね。
そして、胃腸の状態は自律神経などと密接に関連するので、心身の健康のためにも積極的に春キャベツを食べて胃腸を健やかに保ちましょう。また、でんぷん分解酵素であるジアスターゼという成分も多く含まれています。ジアスターゼは消化を助ける作用があるため、胃もたれや胸やけなどにも効果的です。
とんかつ定食に生のキャベツの千切りが添えられていますよね。とんかつだけでなく、揚げ物、生姜焼きなどの肉料理の付け合せにキャベツが多いのは、胃もたれや胸焼けを防ぐ効果が期待できるからです。自分で食事を準備する際にもぜひ取り入れてみてください。キャベツの１日の適量に特に決まりまはありませんが、毎日食べるなら1日100gから200gほどを目安にすると良いそうです。
食物繊維も豊富に含まれていますので、便秘解消に効果的ではありますが、極端に食べ過ぎると逆に腹痛を起こす場合もありますのでご注意ください。どの食材もそうですが、それだけ食べれば良いということではありません。あくまでもバランスよく食べることを心がけるようにしましょう。サラダや具だくさんみそ汁などにすれば他の野菜と一緒に食べやすいので、ぜひ作ってみてくださいね。
忙しいときこそ、基本を忘れずに
健やかな心と身体は規則正しい生活と食事、十分な休息によって保たれます。基本中の基本ではありますが、忙しいとつい忘れてしまいがちです。特に私たちの身体は毎日の食事によって作られています。忙しいときこそ、ストレスに負けない身体作りのため、そして健やかな心身を保つため、そのことを忘れないようにしましょう。頑張り過ぎず、疲れたらしっかり休むことも忘れないでくださいね。新年度もストレスに負けず、有意義に楽しく過ごせますように。
