冬は心のケアも必要
気温がグッと下がり、冬の訪れを感じられるようになりましたね。
それもそのはず、11月7日に立冬を迎えました。
立冬とは、「冬が立つ」という文字通り、冬の兆しが見え始める時期という意味です。
暦のうえでは冬が始まったのです。
立冬は二十四節気の19番目で、冬を6つに分けたうちの最初の節気です。
毎年11月7日から21日です。
木枯らしが吹き、木の葉が落ち、初雪の知らせが聞こえてくることもあるそうですよ。
そろそろ、寒い冬に備えましょう。
寒くなると、身体の冷えだけでなく、心のケアも必要になります。
いまの時期、日中と朝晩の気温差が激しいです。
その影響でホルモンバランスの崩れやセロトニン不足が生じ、ウツっぽくなりやすいのです。
生活に何らかの支障が出たり、ストレスになったりする程の体調不良や憂鬱感になることもありますので、注意が必要です。
とはいえ、精神的な問題があるわけではない場合、季節性うつの可能性が高いため、きちんとケアすることで症状を和らげることができますよ。
通常のうつ病とは違い、季節せいうつは一過性で秋冬にかけての冷えや、日照時間の減少などの気候の影響が原因だからです。
その場合、日照時間が長くなる3月頃に回復するため、冬の間だけの辛抱です。
ただし、時期が過ぎれば良くなっていくとはいえ、しばらく寒さは続きますし、場合によっては症状が重くなることもありますので、しっかり対策していきましょうね。
太陽の光をとりこんで
冬は日照時間の減少により、セロトニン(幸せホルモン)の分泌が減り、情緒不安定や不眠の原因になります。
セロトニンが不足すると、メラトニン(睡眠ホルモン)も不足してしまいます。
そのせいで、眠りが浅くなったり、眠れなくなったりしてしまうのです。
睡眠不足になると、脳の疲労感が溜まりやすくなります。
場合によっては、判断力が鈍ったり、イライラしたりすることもあります。
さらに、睡眠不足や精神的ストレスが原因で過食に繋がることもあります。
こんなストレスのオンパレードにならないよう、セロトニン不足にならないよう、気をつけてくださいね。
セロトニン不足を解消には、やはり日光を浴びることが一番です。
なるべく外に出るようにして、自然の太陽光を浴びるようにしましょう。
もし外に出れなくても、カーテンを開けて太陽の光をとりこめれば、部屋の中でもOKですよ。
ちなみに、セロトニンはほとんど日中に分泌され、メラトニンは夜に分泌されます。
セロトニンとメラトニンが分泌されないと、うつっぽくなったり、不眠になったりします。
特に現代人は昼夜逆転の生活になりやすいですが、日中に活動して、夜になったら休むという人間本来のサイクルを大切にして、規則正しく生活するようにしましょう。
人の目を気にせず、自分らしく
情緒不安定なときって、人の目が気になりがちです。
そうでなくても、普段から他人の目が気になるという方、けっこう多いですよね。
そういうときこそ、人の目を気にしないように心がけるようにしましょう。
実は、人って他人のことをそれほど気にしていないのです。
「2:6:2の法則」というものがあります。
集団の中で、あなたのことが好きな人は全体の2割、どちらでもないという人は全体の6割、好きではないという人は全体の2割だそうです。
6割の人がどちらでもないということは、言い方を変えると、あなたに関心がないということでもあるのです。
そして、あなたが何をしても好きだという人は2割もいるのです。
とうことは、8割の人はアナタの敵ではないということになりますよね。
だから、人の目を気にする必要はなく、好きなように振舞っても大丈夫なのです。
人の目を気にしないだけでなく、他人のことを気にする必要もありません。
「隣の芝生は青い」と言いますが、情緒不安定なときは余計に自分より他人の方が上手くいっているように見えるものです。
しかし、自分の人生なのに他人のことばかりに気を取られては勿体ないですよね。
それよりも自分自身に集中して、自分の人生を楽しむ方が良いと思いませんか。
不安な気持ちは冬の気候のせいです。
もっと気楽に考えて、リラックスして過ごすようにしましょう。
そうすることで、ストレスがだいぶ和らぐはずですよ。
エナジーバンパイアに気をつけて
自分が心地良く過ごそうと心がけても、エナジーバンパイアに邪魔されることもあります。
エナジーバンパイアとは、一緒にいると疲れてしまう人のことです。
本人が無自覚であることが多いのですが、周囲からエネルギー(気力、時間、お金など)を吸い続けます。
そして、やたら相談したり、頼ったりして、やたらと依存してきます。
厄介なのが、親しくしている人がエナジーバンパイアに豹変することがあることです。
親しくしている友人同士なら、相談し合うのは普通のことではありますが、親しい間柄だからこそ依存しやすく、エナジーバンパイアに豹変しやすいのです。
さらに、親しい間柄だからこそ、邪険に扱えないため、どんどん依存されてしまうのです。
エナジーバンパイアに依存されやすい人は、とても優しい人が多いです。
そのため、距離を置くことができずに悩んでしまうので、余計に疲れてしまうのです。
関わり続けて、心身共に弱ってしまわぬよう、すぐさま距離を置くことをお勧めします。
また、自分自身も周りの人に依存し過ぎてエナジーバンパイアになっていないか、いま一度、自分の行動を振り返ってみましょう。
もちろん、悩みを誰かに相談することは大切なことです。
ただし、大切な人間関係を失わないためにも、つねに相手への思いやりと感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。
「親しき仲にも礼儀あり」ですよ。
一方的にならないよう、相手とのコミュニケーションを大切にしましょう。
人間関係によるストレスを和らげるためにも、ぜひ心がけてみてくださいね。
これから、どんどん寒くなります。
防寒だけでなく、心のケアも忘れずに。
寒さで情緒不安定になることもありますが、そんなときこそ気楽に考えるよう心がけましょう。
寒さに負けず、楽しくお過ごしくださいね。
《金城そに さんの記事一覧はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/%E9%87%91%E5%9F%8E%E3%81%9D%E3%81%AB/?c=6711