愚痴が多くなると、エナジーバンパイア化する
社会人になると、ときには納得できない出来事も起こります。
そして、ガマンせざるを得ないこともあります。
仕方がないと頭では理解していても、イライラしたり、モヤモヤしたりすることもありますよね。
そんなときは誰かに話を聞いてほしくなったり、愚痴をこぼしたくなったりしませんか。
気心の知れた人同士、励まし合うことは決して悪いことではありません。ただし、愚痴が多過ぎるのは要注意ですよ。愚痴は言えば言うほど、不幸を引き寄せ、自己肯定感を下げてしまうからです。
よく考えてみてください。
「愚痴をこぼす」とは、言っても仕方がないことを言って嘆くこと、どうにもならないことに対する不満を言葉に出すことです。
愚痴が多くなると、それだけネガティブな発言が増えることになります。そのため、愚痴を言う側も、聞く側も、お互いに良いことはありません。それだけでなく、愚痴が多くなると知らぬ間にエナジーバンパイア化します。
意識的に愚痴が多くならないようにして、できるだけポジティブな発言を心がけましょう。
また、自分だけでなく相手をエナジーバンパイア化させないよう、気をつけることも必要です。
愚痴が多い人に対して、かわいそうだと思って相手にし過ぎてしまうと、とことん依存されてしまい、次第にエナジーバンパイア化していきます。
家族や友人といった身近な人の場合ですと、なかなか難しいですが、距離を置くようにしましょう。愚痴を聞き過ぎてしまうと、一緒にいて体調が悪くなったり、疲れたりするなどの症状が現れることもありますので、自分の身を守ることを優先してくださいね。
愚痴の大半は人の悪口になることも
愚痴の大半は、誰かに対する不満であることが多いです。ときには、悪口を言っていることもあります。人の悪口もネガティブを引き寄せる原因になりますので、愚痴が多くならない意識的に気をつけるようにしましょう。
不満を感じているとき、人の悪口を言いたくなることもあります。自分が置かれている状況を誰かのせいにしたいとき、悪口を言いたくなるのです。悪口を言うことで、その人を否定して、自分自身を肯定しようとするのです。
そして、人間は自分と誰かを比べたがる傾向があります。
誰かと比べて、自分の方が優れていると感じたら、優越感を抱くのです。ところが、自分の方が劣っていると感じたら、劣等感を抱きます。
劣等感を払拭するために、悪口を言うこともあるのです。
愚痴が多くなると、こんなドロドロしたネガティブな感情が押し寄せてくるのです。人の悪口は中毒性があるため、どんどんエスカレートしていきます。人の悪口ばかり聞かされていたら、気疲れしてしまうのは当然ですよね。
また、悪口を言っている側も、自分自身にネガティブ感情が跳ね返ってきます。
人間の脳は「主語」を理解できないので、誰かに対して言った言葉でも自分自身に言っている状態になるのです。ということは、人の悪口を言っていると、自分自身に悪口を言っていることになっているのです。
それだけでなく、他人の悪いところにばかり意識を向けていると、自分に対しても悪いところばかりに意識が向きやすくなるのです。そうなってしまうと、気持ちも考え方も、どんどんネガティブになっていき、自己肯定感も下がっていきます。
ポジティブな発言をすれば、その言葉がアファーメーションとなり、ポジティブな現実を引き寄せます。しかし、ネガティブな発言をすれば、それは自分に対する呪いの言葉になってしまうのです。
だからこそ、愚痴を言わないようにして、普段からポジティブな発言を心がけることが大切なのです。
愚痴を減らして、自分の人生に集中しよう
愚痴を減らすために必要なことは、自分の意志で人生を切り開いていくという意識を強く持つことです。
誰かに対して不満を抱くこともありますが、その状況に対して、自分としては何ができるのかを考えてみることが必要です。
不満な相手に対して自分はどのように対応しているのか、現状がどうなのか、自分はどのようにしたいのかなど、改めて考えてみてください。
厳しい言い方ですが、いまの状況を選んだのは紛れもなくあなた自身です。誰かのせいにしたり、環境のせいにしたりするのではなく、置かれている状況で出来る限りのことをしてみてください。もちろん、自分の力だけ全てを解決することは難しいこともあります。
それでも、自分の人生の舵取りをしているのは自分自身なのです。自分軸で考え、選択していくという意識を強く持って、現状を打破してくださいね。
それでも誰かに対して不満を抱くことはあるかもしれません。そんなときは、「自分は自分」だと割り切るようにしましょう。誰かを気にするより、自分の人生に集中することに意識を向けてください。
世の中には「2:6:2の法則」というものがあります。
集団の中で、自分のことを好きな人は全体の2割、どちらでもないという人は全体の6割、好きではないという人は全体の2割なのだそうです。結局のところ、全員から好かれるのは難しいということになります。
そして、他人は自分のことをそれほど見ていないということです。他人にどう思われているかを気にしたり、好かれていない2割を気にすることは無駄なことなのです。同じように、自分が不満に思う対象に意識を向けることも無駄なことなのです。
それなら、自分の思うように自由にすれば良いと思いませんか。他人を気にしてイライラしたり、愚痴をこぼしながら我慢したりするのではなく、自分の人生に集中しましょう。
他人の物差しで判断するのではなく、自分の物差しで判断して、人生を自由自在に楽しんでくださいね。
《金城そに さんの記事一覧はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/%E9%87%91%E5%9F%8E%E3%81%9D%E3%81%AB/?c=6711