串打ち3年、裂き8年、焼き一生 ~良いことも悪いことも全て人生の糧となっていく~

串打ち

良いことも悪いことも人生の糧になる

『串打ち3年、裂き8年、焼き一生』という鰻屋さんの格言があります。これは文字通り、鰻の蒲焼の調理技術は長い修業により習得されるという意味です。鰻の串打ちに3年、捌けるようになるまでに8年、焼き方を習得するのには一生かかる。それだけ美味しい鰻の蒲焼を調理する技術をいうものは一朝一夕では習得できないということです。

誰だって始めは初心者です。ああでもないこうでもないと試行錯誤を繰り返して自分の技術を上げていくのです。そして経験を積んでいったとしても上手くことばかりではありません。

思うようにいかないことだってあるだろうし、ときには辞めたくなることもあるでしょう。
しかし技を極めるには、そうやって失敗したり葛藤したりすることを避けることはできないのです。
ひたすら成功と失敗を繰り返しながら修練を続けていく内に、着々と技術を高めることができるのです。この過程を飛び越えて一人前の職人になることは、きっとないでしょう。

まさに人生も、この格言と同じなのですよね。良いことも悪いこともその先の人生の糧となり、その人自身の成長へと繋がっていくのです。
だから目の前のことにつまずいてしまうことがあったとしても、失望したり自分の人生を諦めたりしないでくださいね。

人生が上手くいってないときこそ、『串打ち3年、裂き8年、焼き一生』です。
恐れずに一歩一歩前進してみましょう。たまには立ち止まって休んだって構いません。
しかし後退する必要はありません。あなたの人生なのですから、誰かの目を気にして遠慮しなくたって良いのですからね。

 

悪い引き寄せをしないためには

大切なのは失敗を引きずらないことです。そして失敗することを恐れないことです。
上手くいくことばかりが良いとは限りません。

『失敗は成功のもと』という通り、失敗を通じて学べることもありますし、そこから大きく成長することもできるのですから。失敗そのものを悔いるのではなく、失敗も成功へと繋がっていくプロセスのひとつとして捉えてみてください。

過去の経験や失敗により自己評価が下がってしまうこともありますが、失敗してしまった自分を責めないでくださいね。もちろん過去は変えることができませんが、これから先の未来まで悲観する必要はありませんよ。

同じ失敗を繰り返してしまうのではないかと不安がよぎることもあるかもしれませんが、その悪いイメージをできるだけ思考から外すことが必要です。そうすることで悪い引き寄せをすることがなくなります。

しかし、どうしても嫌なことほど忘れられないものです。良いことだってあったはずなのに、むしろ悪いことの方がハッキリ覚えているかもしれませんね。

実は嫌なことほど覚えているのは、嫌だと感じたときの感情だけでなく、そのときの緊張感も共に脳に記憶されるからです。
そして、同じような嫌な目に遭わないようにするためだそうですよ。

ある意味では自分の身を守るために必要な記憶なのかもしれませんが、その記憶にとらわれて卑屈になってしまったり自分の可能性を閉ざしてしまったら、余計に自分の身を滅ぼすことになりかねません。そうならないためにも過去の悪いイメージを思考から外すよう心がけてくださいね。

 

悪いイメージを思考から外すには

悪いイメージを思考から外すには、自分自身をいったん受け止めてあげることが大切です。
まずは苦しんだ分だけ自分のことを癒してあげてください。

嫌な記憶や、嫌な思いをした自分の心を浄化させましょう。「辛かったね、でも、もう大丈夫だよ」と自分自身に言ってあげてくださいね。後悔したり自分が悪かったと反省したりする必要はありません。もう十分に反省したはずなので心配しなくても大丈夫ですよ。

それから自分のやりたいことをしてください。そうすることで嫌な記憶からできるだけ気をそらすのです。集中できることや無心になって楽しめることを好きなだけしてください。
読書したりDVD観たり、もちろんゲームしたり眠ったりしてもOKですよ。
好きなことをしてガス抜きしてください。悪いイメージがよみがえるようなら、これを繰り返して気持ちを切り替えてください。

繰り返してしまような悪いイメージほど、自己肯定感を下げてしまい悪い引き寄せに繋がることになりかねません。
それほど深く学んできたのですから、もう自分をゆるしてあげて良いのですよ。
自分を苦しめる悪いイメージから自分自身を開放してあげてくださいね。

 

自分の人生を楽しむことを優先して

あなたの人生の主役はいつだってあなた自身です。そして、誰よりも自分自身の一番の味方でいてあげてくださいね。
悪いイメージにとらわれてしまうこともあると思いますが、人生は長い修業のようなものです。その修業を楽しむか苦しむかは自分次第なのです。
悪いイメージにとらわれず、自分の人生を楽しむことを優先してくださいね。

嫌なこともあるからこそ、良いことがあったときの喜びが増すのです。
生きていれば良いことばかりではありませんが、決して恐れないでください。
良いことも悪いことも自己成長へと繋がっていくプロセスですよ。

大切なのは、その出来事から何を学ぶかです。
悪いイメージが頭をよぎって後ずさりしたくなることもあるかもしれません。
そういうときこそ『串打ち3年、裂き8年、焼き一生』を思い出してくださいね。

 

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