末吉愛の「あなた本来の輝きを呼び覚ます ワクワク☆ミラクル自己実現メソッド」 PART.40 〜チャンスに気づくには?(その3)〜

「それをやって何の意味があるのか」と先に答えをほしがるあり方では、大事なチャンスを見逃します。

自分自身のことを振り返ってみると、「一見どうでもよさそうなこと」であふれていたし、それを大切にしてきたおかげで今があると思っています。

たとえば、わたしは心理カウンセラーを養成する民間スクールに通っていた時期があるのですが、そこで定期的に開催されている、受講生のための「修了式」を作り上げていくメンバーに入らないかと、スクールのスタッフの人に声をかけられたことがあります。

当時のわたしの勝手なゴールは、「プロの心理カウンセラーになること」でした。そのゴールから見て、後輩に当たる修了生の人々のために飾りつけをしたり、事務的なことをして準備を整えたりすることは、直截的には関係のないことのように思えました。

けれども、わたしにはそう見えているだけで、こうして声をかけていただけるということは、何か今の自分に必要なことがあるからだろうとも思ったのです。それは前回も述べたように、「損得」を超えた思いでした。その準備のために時間がかかろうと、交通費がかかろうと、それこそ「どうでもいいこと」でした。

結果から言って、そのメンバーに入れたことが、現在スピリチュアル分野でカウンセリングだけでなく講座を行うこともでき、事業としても成立するまでになれたきっかけだったのです。そんなことを、その当時想像できたはずがありません。一見何の関係性もないことでした。

たしかに、直截的には何の関係もありません。けれども、その「修了式」のメンバーとして1回ならず何度も参加しました。
「提供者」としてのあり方を徹底的に学ぶことができ、また、その式で行うちょっとしたワークショップ(グループカウンセリング)を担当させてもらえたときもあり、そこで講座の構築の仕方、心の扱い方の基礎を身に着けることができました。

こうして辿って見ていくと、ごく自然な、「基礎の定着」という点で当然の成り行きだったのですが、それは振り返ってみてようやく知れたことで、その時その時は、まさかそれが「好きなことを仕事にする」ための、必要不可欠なステップだったとは思ってもみないことでした。

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≪ 今目の前のことを大切にする ≫

夢があることはいいけれども、急激に魔法がかかったように人は変わることはできません。初心者が、「お祈り」をして一晩寝たあとで、プロになれているわけがないのです。
そんなことは誰もがわかっていることだと思えるかもしれませんが、ことスピリチュアル分野においては、なぜかある日突然変われる(急に能力が開花してプロになれる)と思っている人が少なからずいるようなのです。

今日という日の「ささいなこと」を、その日大切にすることができるかどうか。一見つながりの感じられない小さなきっかけを、見過ごすことなく受け入れ、取り組んでみることができるかどうか。

本当に重要な「チャンス」というのは、なんとなく気になっていること、やったほうがいいような気がすると思えること、前からうすうすわかっていたことなのです。それをクリアするまで「次」はやって来ません。やらないので現状が何も変わりません。
それだけのことなのに、「わたしには才能がないから」だとか、「わたしにはそんなチャンスは来ないから」と理由付けするのは奇妙なことです。
魔法やおまじないを信じるのではなくて、毎日目の前にもたらされていることをこそ大切にし、少しずつでも育んでいくことを怠らないでいたいものです。

「それをやって何の意味があるのか」と先に答えをほしがるあり方では、大事なチャンスを見逃します。
プロになれていないのに、「それは自分には関係ない」と決めてかかって、プロの提案やアドバイスを受け入れない人は、プロになれる可能性が低いことでしょう。

自分で勝手に「意味がない」、「関係がない」と決めてしまうのではなく、今の自分にもたらされたこと、ご縁に感謝して、その小さな種が芽を出し、すくすくと育っていくことを喜びとして、丁寧に生きていきたいと思います。

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