ココロセラピストが語る!『言葉と話題と生活』とは?

本当に話したい事、聴いて欲しい事が明確なら、率直にそれを告げた方が良いと思うのです。

世渡り上手な人ってどんな人?

世渡りが上手な人はトークがうまい人と言う人がいます。僕も話し上手な人は羨ましいです。ただ、それだと幅が広すぎてしまうのでもう少し具体的にして考えてみようと思います。

たとえばお世辞がうまい人、媚びるのがうまい人、嘘がうまい人も確かに世渡り上手です。場の空気をコントロール出来るからこそ生き残れるのです。

皮肉な話ですが、最近はどちらかと言えば今言ったようなタイプの人間が流行っている気がします。

極端な話ですが「私なら、その気になれば道端に落ちているゴミでさえ1億円で売る事が出来るわよ!」みたいな人に憧れているタイプですね。

ただ、それって世渡り上手と言えるのかどうか僕には疑問です。確かに言葉1つで場をコントロールし、空気の流れを変える事が出来るのは素晴らしいスキルだと思います。
しかし、世渡りがどうとか言う以前にその発想に疑問を感じてしまいます。

ゴミをすごい活用法か何かで役立つアイテムとして蘇らせたとか、そのような付加価値があればもちろん、それは良い事です。『Win-Win』で『Happy-Happy』だと思います。しかし、適当な言葉のテクニックで相手を騙しているだけなら、それは問題だと思うのです。

自分の思い通りに事が運べたとしても、仮に世渡りが上手だとしても、それが幸せかと考えると必ずしもそうだとは言い切れないのです。

ということは、話術を磨きたいと思う人がいるならばどんな話術でどんな結果を導き出したいのかを考えて勉強した方が良いのかもしれません。

お金が儲かればそれで大成功だと言うのならば、それも敢えて否定はしません。しかし、それ以上に、その言葉で自分を含めて一人でも多くの人を幸せに出来るようにするような話し方を僕はお勧めします。

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最近は物騒な世の中になったわね……。

世間話をしていると、不思議な現象が起こる事が多々あります。それは何故かネガティヴな話題で盛り上がる(?)ということです。

「いやぁ。最近は物騒な世の中になりましたねー……」
「なかなか不況が続きますねぇー……」

暗いマンガを読んだり、悲しい映画を観たりするなら、楽しいと思います。その世界観を堪能するのが目的ですから。ただ、っかく人と会っている時にわざわざネガティヴな話題で盛り上がって何のメリットがあるのでしょうか。でも、多くの人たちが、意図してか無意識か、とにかくこのような会話をしているのです。

仮に自分が悲しい気持ちや惨めな状況だったとしても、相手も悲しかったり惨めだったりしているわけではありません。共感して貰えるかどうかは別問題です。

物騒な世の中という言い方をすると、暗黙の了解で「みんな」というのが前提になります。しかし実際は何のトラブルにも巻き込まれず平和に暮らしている人たちが近所にいる可能性だって高いのです。

せっかくなので、人は暗示の影響を色濃く受けてしまうという事をここで覚えておくと良いかもしれません。人は知らず知らずに暗示の影響を受けて生きています。いつの間にか、色々な物事に対して「そういうものなんだな……」と無意識に思い込んでしまうものなのです。

だから自信満々に「世の中、物騒」と言われると、人によってはせっかく平和に生きていたのに「世の中=不幸」と刷り込まれてしまい、暗い気持ちになってしまう危険性もあると言う事です。