●自炊をして料理に気を配っているのに、なぜか栄養失調に……
忘れもしない2018年6月1日。いよいよ私の身体はボロボロになっていました。
この時代になぜか「栄養失調」となってしまったのです。
気が付くと、私の足の指は青紫色になっていました。春なのに足は冷たく、真冬のような
凍えた足になっていました。私の足の指は、もう大好きなネイルもすることができなく
なっていました。足の指だけではなく、手の指の爪もボロボロでした。
爪を切る必要もないぐらい、爪が伸びることなくカサカサとなっていたのです。
ただ、こう書くとどれだけ食生活が悪かったの?? と思ってしまいますよね。
こうみえて、私は料理を創ることが趣味でした。学生時代もカフェのアルバイトで
料理を作っていたし、学生時代から自炊が多かったです。
外食を食べるのはそこまで好きではなく、お家でゆっくりご飯を食べることが大好きでした。
そんな食生活に気を使っていた私が、なぜ!? 栄養失調に!? わけが分かりませんでした。
ちなみにこれが作っていた自炊のMENUです。
炊き込みご飯、豚汁、ナスと豚肉の炒め物、お漬物。
普通のご飯ではないですか??
そしてこれが別の日。
オーストラリアでホームステイした時に習った特性のラザニア。
フルーツにトマト、レモンティー。
陶芸作家でもある私は何よりも食事のイロドリには気を配っていました。
私は普通の人よりもとにかく料理には気を配っていると思っていたのです。
だからこんな私が「栄養失調」になるなんて、誰にも話せませんでした。
友人からも「ユリは料理ができる♡」と思われていたので、まさかここまで自分の身体が
ボロボロになっていたとは気が付きもしなかったのです。
●涙がポロポロ溢れて止まらなくなった夜の雨の日
自分の足の爪の色がボロボロになっていっているのは、分かっていました。
でも分かっていたけど、見て見ぬフリをしていたのです。
私はその時、仕事が波にのっていました。
全国講座を開催したり、出版社でイベントをしたり、大塚製薬さんとコラボしたり、
念願の店舗からブランディング依頼がきたりと、頑張ってきた夢が報われて
幸せの日々でした。だから、仕事をSTOPするわけにはいきませんでした。
ここまで頑張ってきて、やっと夢が叶ったのに!! そんな思いでいっぱいだった私は
足の指が紫色になっても、足が凍傷のように寒くなっても、手の指がボロボロとなり、
大好きなネイルができなくなっても、無視をすることを決めました。
そうして、仕事に夢中になり、頑張れば頑張るほど夢は叶うのだと
私はとても幸せなのだと思っていました。
でも誕生日が近づいてきた6月、雨の日。私の体はピタッと動かなくなりました。
朝起きて、でもなぜかピタッと動きませんでした。
そうして、初めて私は自分の身体を見てみたのです。
足は冬でもないのに、凍えるように冷たく、足の爪はボロボロ。
そうして何とか起き上がると、足の指の爪が3枚も剥がれていきました。
どこにぶつかった訳でもないのに、勝手に剥がれていったのです。
その時、涙があふれて止まらなくなりました。
「女性として終わっている……こんな手足誰にも見せられない……」
気が付くと何時間もワンワンと泣いていました。
なぜ自炊もしていたのに、意味が分からない。
そうして私は、一晩中泣き続けて全てがどうでもよくなってきました。
●6月の雨の誕生日、大雨の日に旅に出る。
そして朝目覚めると、旅に出ようと思いました。
6月の誕生日。頑張った自分に素敵な旅館で心と身体を休めて、ゆっくり過ごそうと。
場所をどこにしようかなと考えて、子どもの頃から大好きな大分県の由布院に
行くことを決めました。由布院は温泉旅館が多数ある有名な観光地です。
せっかくだから値段は気にせず、心惹かれる場所にしよう! そう思い、
第1希望の宿を予約しようとすると、満室。第2希望の宿に電話をかけるとここも満室。
そこで私は第3希望の宿に予約をすることにしました。
宿の手配も完了し、出発準備。たったの10分で終わりました。
その時、私は全てがどうでもよくなっていたので、ファッションは適当、メイクもなし、
髪型も寝起きのままでした。どうせ、宿で寝るだけだからいいや。誰に会うわけでもない、
ただ寝るだけだから。そう思い、そんなズタボロな気持ちを引きずりながら、車を
走らせました。その日は、大雨でした。だから途中のサービスエリアで休憩をしたときに、
雨に濡れてしまい、ただでさえ体調が悪かったのに、ますます体調が悪くなりました。
宿に着くころには、もう熱が出てきていました。
本当に最悪となぜだか悲しみを通り越して、笑いがこみ上げてきました。
なぜこんなに頑張ったのに、幸せになれないの??
夢がこんなに叶ったのに、なぜこんなにも身体はボロボロなの??
何度も宿に向かう途中に、車の中で自問自答しました。
答えは全く見つかりませんでした。
そうして車を走らせること、3時間。やっとの思いで宿に到着しました。
やっと眠れる……ほっとして車から降りました。
宿についた瞬間、この門がありました。
「千と千尋の神隠し」が大好きな私は、この門が結界みたいだと思った。
あの世とこの世を繋ぐ結界。
そう、私はこの人生をかえる運命の宿と出逢った瞬間でした。
ここの宿で過ごした一夜が私の人生を大きく変えることになりました。
ここから長い引き寄せの物語を書いていきます。
ではまた次のお話でお会いしましょう。
上野ユリ
【この世界に凛と咲く❁MYブランドを創る12のすゝめかた】
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