わたし、霊能者になりました②~オーラを視る~霊能生活カミングアウト

【あこがれのオーラ】

オーラを視てほしい……
オーラが視えるようになりたい……

それ視てどうすんの?

と言われれば、元も子もないようですが、理由なんてない。
でも私たちはなぜか、自分のオーラの色を知りたがる。
できることなら視えるようになりたい。
一体この衝動って、なんなんだろ。

私の周りを取り巻くオーラの色をオレンジだ黄色だと言う人たちに、過去何人か出会った。

そういう人に出会うと、
「あなた、オーラが視えるの!? すごーい!」
「うっそ! あたし、オレンジと黄色が混じった色なの? へー!!!」
ってなったりしていた。

なにがすごかったのか、今となってはまったくわからない。
わからないけど、自分に見えないものが視えるというその一点だけで、その人に対して「すごーい!」ってなってしまう自分がいた。

すごいのか? それ。

 

【練習すれば、誰でも視えるという事実】

陰陽師ますじの視てくれた私のオーラは、一番外側は、ブルー。
濃いブルー。
その内側が少し紫。
んで、身体に近いところは大部分淡くて明度の高い黄色とのことだった。

「濃いブルーか。もてるでしょ」凄腕陰陽師ますじはそう言った。
「ブルー」ではなく、「もてる」ってとこに、私は瞬間キャピッとなった。

「オーラは練習すれば誰でも視ることができるようになる」
陰陽師ますじと先輩霊能者りえちゃんは、同じことを言う。

「その練習やるー!」深く考えず、私は即決した。

それから毎日、どんな時もそれはそれは熱心に練習に取り組んだ。
いついかなる時も、人のオーラを視るようにした。

講演会で熱心に話をしている講師のオーラ。
目の前でもぐもぐご飯を食べている息子のオーラ。
会議に集まってあーだこーだ言っている人たちのオーラ。

老若男女、ありとあらゆる人のオーラを視る努力をした。

はたから見るとそんな私は、人の頭の周りばっかり見てまったく目が合わないポヤッとした怪しい人だったかも。

 

【名画「チンアナゴを出す女」誕生秘話】

そんな日々を過ごし続けたある日のことだった。

どれぐらいオーラが視えるようになったか、試してみよう! と、りえちゃんにモデルになってもらい、いつものように焦点を物体からずらし始めた時のこと。

「あれ?」

乳白色の光のかたまりが視える。
あと、なんか、肩に宿る光も。
これ、オーラじゃないよね。

「サインペン、サインペン!」
A4のコピー用紙に黒のサインペンでサラサラサラッと、その時に視えたエネルギーを絵にしてみた。

「わぁあ~、みぽ、これなに?」
「光のチンアナゴ。りえちゃんの左側にいる」
「うそ。なんでチンアナゴ」
「形がチンアナゴなだけ」
「わかっとるわい。じゃあこの光がなんなのか、リーディングしてよ」(←特訓の始まりの言葉)
「えー……」
「ちゃんと最後までリーディングしないと」

たしかに。

その後、このチンアナゴはりえちゃんのとこにいらっしゃるマスター・セラピスベイだと判明するのだが、なるほどリーディングは大事。
オーラの色やエネルギーの存在だけを視てそれを伝えたって、なんの足しにもならない。
視たものが何を意味しているのか、もしくは何も意味していないのか、ちゃんと責任もって言えないなら「視る」までにとどめておくことって大事。

中途半端なリーディングで伝えない。
「それ以上視ない」っていうのも大事。
そして、リーディングをするには決めつけないってこともすごく大事。
あと、自我から答えを引っ張り出すんじゃなくて、ちゃんと天とつながって答えをもらうってことも。

 

【Let’トライ! トレーニング】

さて、オーラを視るための練習をどうやってやっていたかというと。

背景は、少し落ち着いた色で模様などがないところがいい。
少し暗いところの方が最初は視やすいみたい。
そこに、誰かに立ってもらう。
そして、今まで焦点を合わせていた「物質」から、少しずつ焦点をずらしていく。
ラジオのチューニングを聞こえるポイントに合わせるみたいな、虫眼鏡の距離感をちょうどぴったりに見える位置に合わせるみたいな、そんな感じ。
ひたすら、その練習をする。

もちろん、オーラを視る前にクリアリングセンタリングをする。

これは何をするにも必須。
オーラを視るとかじゃなくても必須。
日常生活で必須。

その方法は人によって様々だけれど、私の場合は呼吸法でその両方を一度にしている。
深く息を吸って、頭のてっぺんから足の先まで新鮮な空気を体中にいきわたらせ、肉体の汚れも、エネルギーの汚れも、心の汚れも、すべて一緒に吐く息とともに排出する。
そうした状態で、トレーニングをする。

私の場合、オーラを視る、という練習をしていたら、エネルギーの方もはっきりと視えるようになったというわけ。

 

《いしづかみほ さんの記事一覧はコチラ》
https://www.el-aura.com/writer/nojyamipo/?c=148564