ココロセラピストが語る!? 新年度ほど意識した方が良いこと。~コミュニケーションを大切に~

コミュニケーション

新年度が始まると疲れる。

毎度、同じ話で恐縮だが、新年度は非常に疲れるものだ。環境がガラリと変わるからだ。僕たちの多くは、新しいスタートラインに立ったという自己暗示をかけながら日々を過ごしていると思う。実際、悪いことばかりではなく新鮮な気分になれることもある。決して新年度がつらいわけではない。だが、多くの人は環境の変化に適応できなくはないが、非常に疲れる。もしかしたら、心機一転で気合を入れすぎてしまっているのかもしれない。これも繰り返しで恐縮だが、五月病にならないように過ごしてほしい。

アベンジャーズを見直した。

最近、『アベンジャーズ』のDVDを見直した。今では誰でも一度くらいは耳にしたことがある言葉かもしれない。ちなみに見直したのは、一番最初の作品だ。『アベンジャーズ』は、主に独立した各々の作品の主人公たちが集まって最強(?)チームを作る話だ。今では登場人物が増えすぎて、設定もややこしくなり、「スーパーヒーロー疲れ」なる言葉も聞くようになってきた。それはそうと、記憶が薄れてきていたこともあり、新鮮な気持ちで楽しむことができた。眠い目をこすりながらも見直してよかった。

コミュニケーションの話。

僕はアメコミ映画が大好きなので熱く語りたい気もするが、それだと趣旨が変わってしまうので結論を言うと、コミュニケーションの話をしたい。アベンジャーズを観て改めて思ったことは「仲間って大事だよな」ということだ。そう思っているのは、僕だけではないと思う。ドラえもんだって、クレヨンしんちゃんだって、仲間がいるから物語が成立しているのだ。これは、フィクションに限らず現実でもそうだ。

アベンジャーズは、最初はみんな個性が強すぎて、主要キャラがはっきりいえば不仲なのだ。今でこそ、みんな仲良しみたいになって物語は進んでいるが、最初からそうだったわけではない、ということを思い出したら、懐かしさと、新鮮さを同時に感じた。最初から、みんな仲良し、なんてことは、あるにはあると思うが、そんなのはレアだ。人は人と接していくプロセスで信頼関係を気づいていくものだ。

自分は自分、他人は他人。

僕は「自分は自分、他人は他人」という考え方を推奨している。何故なら、自分とまったく同じ存在なんて、存在しないからだ。双子とかクローンとかだってそうだ。限りなく似ているかもしれないが、交わした言葉だって、すべてが同じわけではないのだから。ただ、勘違いして欲しくないのは「自分は自分、他人は他人」ではあるが、これは利己的に生きることを推奨しているわけではないということだ。

自分の意思を持ち、自分の考えを持ち、自分の意思で行動してこその人生だと思う。それこそが、自由意志だと思う。ただし、個の尊重というのは、自分勝手にしていいということではなく、裏を返せば他者に対する尊重も義務付けられているということだ。みんながみんな同質化する必要はないが、自分の事だけではなく他者に対する尊厳や配慮もとても大切になってくる。

白黒つけたがる。

全員が、ということではないが、自分も含めて物事に白黒つけたがる人は多いのではないだろうか。人生は選択の連続でジャッジしなければならないことも多い。決断するという能力は生きる上でとても大切だと思う。だが、場合によっては余白を作っておくことも大切なのだ。これを忘れてはならない。グレーゾーンはある意味、必須なのだ。グレーゾーンというと、発達障害的な連想をしてしまうがちだが、ここでは曖昧な部分という意味だ。

メリハリはつけつつも、自分や他者に対して情状酌量の余地というか、アバウトでも許される心の余裕は持ち続けた方が良い。「自分は自分、他人は他人」という考え方は、実は、そのグレーな領域のバランスを取ることがポイントなのだ。すべてを自分基準で考える癖があると、他者の存在が疎ましく思えてきてしまうかもしれない。或いは「他人は他人」にフォーカスしすぎて他人に対しての興味関心がゼロになってしまうかもしれない。それで実害がなければ良いのかもしれないが、行き過ぎた個人主義になってしまうと、コミュニケーションという概念は崩壊してしまう。

相手に興味を持つ。

他者に興味を示すことは大切だ。これは相手のプライバシーに土足で踏み込んで良いというわけではない。これを履き違えると単なるストーカーになってしまうので注意が必要だ。相手に興味を示すというのは「私は、あなたのことを気にかけているよ」という意思表示をすることだ。放っておいて欲しい人もいるだろうが、最低限の他者に対する意識は大切だ。「昨日何食べた?」とか「休日は何してるの?」とか、そういうコミュニケーションも良いのだが、どちらかというと相手の長所にいちはやく気づき、褒めてあげることをお勧めする。

褒め方が難しいという悩みもあるかしれないので例を挙げておく。たとえば何らかの手伝いをしてくれたとする。そうすると「〇〇さんは、気が利くね」「○○さんは、優しいね」という褒め方がある。ここでさらにプラスアルファで「○○さんは、気が利くね。とても感心したよ、ありがとう!」と、言ってあげると、おそらく相手は少なからず良い気分になるだろう。感謝の気持ちを、ほんのちょっと伝えるだけで印象は大きく変わる。もちろん、とってつけたように言うのではなく、感謝の気持ちを込めて伝えることが前提だ。

あるいは「○○さん、お掃除してくれたんだね。細かいところに気が付くんだね。ありがとう!ここをキレイにしてくれて、清々しい気分にあったよ!」と言った具合に、相手の行動で自分まで良い気分になったということを伝えてあげられると、相手に与える印象は格段によくなる。無理して、盛りすぎて無理に褒める必要はない。地味な褒めポイントにちょっとした感謝や快の気持ちを伝える。これを地味に繰り返す。これだけで良いのだ。

特に僕はそうだが「僕にのこと、ちゃんと気にかけてくれてるんだ」と思えると、その人のことを好きになるし、仲良くなりたくなる。人って、そういうものなんじゃないかなって思う。時には言いづらいことを言わなければならないこともあるだろう。意見が対立することもあるだろう。だが、普段から相手に良い意味で興味を示している、気にかけている、ということを伝え続けていれば、簡単にその絆にひびが入ることはないだろう。どうか、今こそ、周囲の人たちとの絆を深めて欲しい。



  

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