ココロセラピストが語る!? 自分の考えや気持ちを大切に。同時に他人の考えや気持ちにもフォーカスしよう。~「ただ、思ったことを言っただけ」で済むほど人間関係は楽じゃない~

考え

『シャザム!~神々の怒り~』を観た。

僕がアメコミ好きなのは公言しているので知っている人は知っているかもしれない。もちろん、僕の趣味など知らなくてもまったく困ることはないので安心して欲しい。さて。そんなわけで先日『シャザム!~神々の怒り~』を観てきた。ネット情報などをチラホラ覗いてみると、あまり評判が良くなさそうな感じだった。意外だった。僕は、大満足だったのだ。

ちなみに、僕の満足ポイントは作中の家族関係だ。主要キャラたちは、里親と里子だ。とにかく、みんな仲が良いのだ。そして、何故か、結果的にそのステップ・ファミリーが世界を守っているのだ。明らかにフィクションでお気楽に思えるかもしれない。でも、僕の憧れはそこにある。血が繋がっていようといまいと、家族は仲良しが望ましい。「帰れる家」があると、それだけで生きる力になると僕は思う。極論を言えば、家族に限らず、自分が所属していて構わない集団があれば、人はきっと生きていける。僕は、そう信じている。

考え方を考える。

もっと映画の話も触れたいが、映画の感想をメインにしたいわけではないので我慢する。ネットによると、不評らしく、僕個人としては大満足。賛否両論どころの騒ぎではない。たぶん僕はマイナーなのだろう。ここで考え方について考えてみたいと思う。まず、メジャー意見が正しいのかどうかという問題。同時にマイナー意見を必ずしも尊重しなければならないのかという問題。

メジャーだから必ずしも偉いわけでもなければ正しいわけでもない。この、メジャー、マイナー問題は少し気にした方が良いポイントがある。それは、誰かに扇動されていないかということだ。本当に多くの人が同じ意見や感想を持っているのかどうかは非常に怪しいところだ。もしかすると、黒幕がいて、情報操作しようとしている可能性もある。特に、ビジネスなどでは収益こそがすべて(?)だ。だから収益につながれば良い作品、そうでなければ悪い作品となる。なんとなくではあるがが、お金絡みで作品を評価している気がしないでもない。ちなみにこれは『シャザム!』に限らず、映画に限らずの話だ。

僕たちは同調圧力に屈してしまう傾向があるような気もする。「みんなが、そういうなら、そうなのかもしれないな……」と考えをあっさり変えてしまうパターンだ。なので、自分の考えや感想は、あくまでも自分のものなので、わざわざ優劣をつける必要はない。議論する価値があれば議論すればいいし、誰がどう思っても自分(たち)に影響がなさそうであれば、わざわざ議論するまでもない。スルーすればいいだけの話だ。マイナー意見を尊重するしない問題もそうだ。他者の意見を尊重するのは大事だが、だからと言って無理に共感する必要はない。共感できる点があれば共感すれば良いのだ。

どちらにしても、言い負かすことを目的としているのでなければ、相手を傷つけるような言動は極力控えた方が良い。これは人間関係にありがちなことだが、僕たち人間は、本当はものすごく些細なことで、どうでもいいようなことで、傷ついたり、怒り相手を攻撃したくなったりしてしまう生き物だ。運が悪いと、そういうどうでもいい負の連鎖で人生が台無しになってしまうことも多々ある。

自分の意見を言う勇気は大切だ。だが同時に、言いたいことを言わない勇気も大切なのだ。21世紀になったころからだろうか。いつしか、思ったことを何でも口にするのがカッコいいみたいな風潮が根付いてきた気がする。実際僕も、こうして、思ったことを書いている。だが、僕は僕の話に興味がある人を対象に語っているので、議論する気は毛頭ないし、僕の発言に興味関心がなく、気が合わないなら、無理に関わらない方がその人のためだと思っている。自分と同じ価値観の人とだけ関わりたいわけではなく、無駄と思える争いは避けたいだけだ。

そんなわけで、『シャザム!』の評価が低いことに対して驚きはしたが、目くじらを立てて「何を言ってるんだ! とっても良作だったじゃないか!」というつもりもない。双方が言い争って楽しめるのであれば、別だが。でも、何故、評価が低いと言われているのかも興味がないわけではない。どの視点で見て評価しているかというのも大事だと思うからだ。

自分の考えや気持ちも大事だが、他者の考えや気持ちを理解することもものすごく大事なのだ。それを忘れてはいけないと思う。繰り返すが、必ずしも共感する必要はないし、戦う必要もない。黙っていることが最適解ということもある。または、発言すべきタイミングを待つというのもアリだと思う。一方で、人生には自分が本心を語れば、少なからず戦いになるであろうとわかっていて、スルーした方が保身には良いと思いつつ、それでも戦になっても言わざるを得ない時もある。そんな時は、自分が傷つく覚悟、誰かを傷つける覚悟も必要だ、と付け加えておく。

補足だが「他者=みんな」ではないので注意して欲しい。特定個人かもしれないし、特定集団かもしれない。どの層の人たちの意見なのかも、意識してみると良いだろう。そして、その層のバック・グラウンドも若干意識した方が良い。そうすると「なるほどな」と思えることも増えてくる。さらに補足をすると「他者=みんな」と思うと、ハッキリ言えば生きづらくなる。誰かひとりに、仕事についてダメだしをされたとする。それを「俺は、みんなに無能だと思われているんだ」という紐づけてしまうと、心が病むか、仕事を失うかという悲しい選択肢しか見えなくなってくる。僕は、この悪癖で相当苦労してきた。だから、敢えて強調しておく。

追伸

『シン・仮面ライダー』も見た。アメコミじゃなくてもヒーローものは大好物だ。だが、『シャザム!』以上に、賛否が分かれている。アンチの言いたいことはよくわかる。とてもよくわかるし、理解もできる。だが、それをわかったうえで、僕は敢えて、それらの点を受け入れた上で「好きな作品だった」と感想をここに残しておく。聞かれてないのに答えていて複雑な心境だが、ここまで読んで下さったあなたに心から感謝申し上げます。聞かれてもいないが。



  

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