ココロセラピストが語る!? 鬼滅の刃アレルギーの方は読まないでください!?~商業的な話は抜きにして心惹かれる~

鬼滅

たぶん、この設定もアレルギー要素があるのかな、と思います。
でも、僕は、そこが好きだったりします。
僕自身は、ぬるく、ゆるく生きたいです。「俺が頑張らなきゃ、世の中はよくならない!」なんて、思ってないし、努力とか根性は好きじゃない。
だからこそ、自分とは違う、熱い生き方をしている鬼滅のキャラクターに僕は魅了されてしまったのかもしれません。

敵は敵で、実は苦労していたりするわけで。
そこも、ツボなんですよね。
苦労してるけど、頑張ってるけど、その結果が必ずしもハッピーエンドとは限らない。
確かに出てくる敵はシンプルですが、敵だって必ずしも好きで敵になったわけじゃない。
夢や希望があって、頑張って来ても、必ずしもハッピーエンドになれる保証はない。
そういうことを作者が言いたいかどうかはわかりません。
でも、そういう生々しさのようなものも、おもしろいと僕は思っています。
だから、敵キャラも、人気なんですよね、鬼滅って。

 

みんな頑張ってるよね……。

鬼滅の刃って、まだ全部見たわけじゃないけど、たぶん「みんな、頑張って生きてるよね……」って思わせてくれるような作品なんだと僕は思います。

敵に限らず、主人公も、脇役も、みんな頑張ってる。当たり前の日常は永遠じゃないし、急に壊れてしまう。戦いが強ければそれでいいというわけでもない。人生って何が正解かなんてわからない。それでも、僕たちは、頑張って生きていかなくてはならない。結果として、望んだ人生にはならなかったとしても、みんな頑張って来たんだよね……。
そんな赦しのようなものを感じさせてくれる作品なんです。

鬼滅

(画像提供・amazonグッズより)

基本、少年漫画だし、バトルマンガだけど、気合いと根性、正義。それだけの話じゃなくて、『赦し』がある。
逆に言うと、気合いが無いから悪、とか、弱いから悪、とか、必ずしもそういうわけじゃない。
人は、ちょっとしたことで、いつどうなるかわからないし、みんな、それぞれ頑張ってるよね。そんなふうに、僕たちを全肯定してくれているような気がするんです。
もちろん、不貞腐れて悪になったり、自虐的になったりしていいよってことじゃなくて。ただ、最後まで、前向きに生き抜こうねっていう。

「そういうものより、もっと頭を使って合理的に、もっと賢く、リスクを最小限にして、スマートに生き抜く方が良いと思うんだけど……」という人は、受け入れられない作品だと思ったりもします。
確かに、そういう考え方も、あるし、僕も、そう思わなくもありません。そういう物語も当然好きですよ。
ただ、そんなことも言っていられないような状況になった時。どん底に落ちた時。そんなとき、鬼滅の赦し(?)が僕たちを癒してくれるのかな、なんて思うんですね。
鬼滅の刃、肯定派の僕としては、の意見ですが。

 

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