ココロセラピストが語る!?  鬼滅の刃という現象が意味するもの ~作られたブームにせよ、自然にブームになったにせよ~

鬼滅

鬼滅の刃

右も左も鬼滅の刃。
2020年は本当に鬼滅一色だったように思います。
一日一回は何かしらで鬼滅という言葉を見るなり聞くなりしていると思います。

興味深いのが未就学児も、大人も、その話題をしていること。
通じること。詳しく知っているかどうか、興味を持っているかどうかは別として、本当に知っていて当たり前の単語になっています。

キメハラという言葉についても、以前触れましたが、知っていて当たり前観がつらいと感じる人も一定数いるのも、これはまたすごい。

「あなた、竹取物語知らないの? かぐや姫って誰とかおかしくない?」というレベルですよね。
興味なくても、知ってろよ、的な感じ。

竹取物語って実はストーリーが案外長い。
僕も登場人物の名前をほとんど言えませんし、作中のアイテムの名前もスラスラいうことはできません。
「竹から生まれたかぐや姫が、月に帰りましたとさ、めでたしめでたし」じゃ、ないんです。
でも、とりあえず、それだけ知ってれば、いじめられることはないし、困ることはない。

「日本人なら、知ってて当然だろ?」っていう押し付けはない。
でも、きっと鬼滅には、そういう押し付け的な何かも感じる人もいるのかもしれない。

大丈夫。別に世代にかかわらず、詳しくなくても生きていける。
「なんか、鬼滅って流行ってるらしいね……」で問題ないです。
ただ、流行っているという事実を否定しないでくれればそれでいいんです。

鬼滅

(画像提供・amazonグッズより)

 

コロナと鬼滅の刃

なんといっても、2020年と言えば、コロナなんです。
緊急事態宣言とか、ソーシャルディスタンスとか、もう、なにがなんだか、さっぱりわからない時代に突入してしまったんです。
結局、緊急事態宣言が解除されたからコロナはもう心配しなくてもいいのかと言われれば、まったくそうじゃない。
どうにもならないから、開き直って『withコロナ』なんて言って開き直っている感もある。

みんな言ってるけど、そういう不気味さそのものが、鬼滅刃に投影されてるのかなって、やっぱり思うわけです。
鬼という未知なる不気味さと向き合わなければならない世界観。

「鬼滅の刃って、そんな面白いの?」とか、いろいろ意見はあると思います。
僕はもともとマンガやアニメというものが好きで、ぶっちゃけオタク存在なので、純粋に楽しめています。

でも、そうじゃない人たちもハマっている。
少なくとも、そうなっているように思えるようなこの現象って一体何なのだろうって、それもまたある意味、不気味なんでしょうね。