ココロセラピストTATSUMIは季節イベントがお好き ~盛り上がるだけではなくて、もっと更なる幸せにつなげて~

本来はあの世とこの世がつながって、悪霊もやってきてしまうから、逆に悪霊を怖がらせて身を守るための仮装だったと僕は記憶しています。
違ったらすみません。

人間はペルソナと言っていくつもの仮面を……という難しい話はさておき、人って少なからず何処かで別の何かになりたいという願望がありますよね。
今の自分にものすごく満足している人は別ですが。

そう考えるとハロウィンでコスプレしたがる人は純粋に楽しみたい人もいるでしょうし、商業的な理由の人もいるでしょう。
しかし、その中の多くは満たされない想いを発散させるためな気がするのです。
いわゆる抑圧の解放です。
これは僕だけではなく、割と多くの方が言っていると思います。

日本のハロウィンが、別の何かに変身することで満たされない欲求を大暴れして解消する日になり果ててしまったのだとしたら、渋谷の若者を揶揄するだけでなく、もっと大切な問題を直視した方が良いのではないかという気もするのです。

成人式も稀に一風変わった人が出てきて問題になりますが、それは比較的少数だと思います。
一方、ハロウィンは警察沙汰やニュースにならない案件を含めたら、実は結構多いと思います。

もちろん理由なく面白がって大暴れしたりする人もいると思いますが、もしも日常で抱えきれなくなった抑圧された何かを爆発させてでも解放させたい人たちが、たくさんいるとしたら。ハロウィンというイベントと偶然(?)それがマッチしてしまって引き金になってしまっていたとしたら。

やっぱり「ハロウィンはけしからん!」という話になるのでしょうか。

僕はそうは思わないのです。
だからといってあの世から本当に悪霊がやってきて人間にとりついたとか、そういうことでもないと思います。

ハロウィンというイベントを日本から消したら平和になるのかというと決してそうではないですよね。
警察に頑張って貰って徹底的に怪しい人を見はれば良いかというとそうでもありません。

僕の考えすぎかもしれませんが、どうにもならないくらい抱え込んだ何かを解放できる日がハロウィンだとしたら。
決して良いことではありませんが、問題行動をする人たちが多ければ多いほど、何かを抱え込み過ぎている人たちが多いということですよね。

本来は収穫祭的なお祭りかもしれませんし、海外のお盆的なイベントかもしれません。
でも、日本は独自のハロウィンとして定着してしまった以上、ここは改めて「何が若者(?)を暴走させているのか?」を考えるきっかけの日にして欲しい気もします。

思いっきり僕の主観ですが、今の日本ってものすごく閉塞感があってギスギスしている気がするのです。
表向きはカッコつけて真面目ぶって生きていても。
辛い事があって歯を食いしばりながら生きていても。

それでも、納得いかず抑圧されたストレスで押しつぶされそうになる時ってありますよね。
僕はハロウィンの暴走の根底にはそれがあるのではないかと思っています。

強引にお盆的な要素を取り入れるなら、ハロウィンこそ御先祖様たちが望んで目指してきた、子孫が元気で幸せに暮らせる社会を僕たちが真剣に考えたりすれば、それこそ先祖供養になるのではないかと思います。
「こんな社会になったらいいね」「こんな国は理想的だね」と、お菓子を食べても良いし、お酒を飲んでも良いけれど、楽しく仲間たちと語り合えたら。それはとても素晴らしいと思うのです。

今後の日本のハロウィンを生かすも殺すも僕立ち次第。
ハロウィンが悪いのではありません。
ハロウィンをどんなふうに定着させたいかに意識を向けたら良いのかな、なんて思うのでした。

折角の行事ですから。
何かしらプラスになるような意識を持ちましょうではありませんか。

 

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