じゃあ、苦手な人や嫌いな人とはどうすれば良いの?
そうは言っても、苦手な人や嫌いな人が必ずしも自分の元を去ってくれるとは限りません。
そういう場合はどうしたら良いのでしょう。
同じです。
自分が相手とどういう関係でありたいのかを自問自答して具体性を持たせて実行すれば良いのです。
幼少期のトラウマが、特定の人を嫌ってしまう原因だと感じるのであれば、カウンセリングを受ければ良いと思います。
相手に深入りしなければ事が荒立たないのであれば、現状維持だって立派な関係だと思います。
相手の存在が許せないなら、自分がその場から離れれば良いのです。
「相手が去ってくれれば良いのに……」という気持ちは深く共感できますが、相手をコントロールすることはできません。
だって、相手は耐えられているからいなくならないのです。
自分がイヤなら自分が離れれば良いのです。
たとえば子供が学校でイジメにあっていて解決が難しかったとします。
昔なら不登校は軟弱者扱いされましたが、今は違いますよね。
不登校という意思決定をして身を守っていると解釈されますよね。
自分の根性の無さを嘆き、イジメに耐えて通学して心身ボロボロになってまで皆勤賞を狙う必要性など何処にも無いのです。
これは大人にも言えることです。
苦手な人や嫌いな人がいて、その人の影響で心身が病んでしまっても、そんなこと誰も知ったことではありません。
世間体を気にしている場合では無いかもしれません。
逃げるのはイヤだから相手を叩きのめしたいと思う人もいるかもしれません。
それも場合によっては間違いでは無いかもしれません。
ただし、冷静さを失うと憎しみは簡単に増幅します。
それは覚えておいてください。
相手がストーカーだったり、事件性がありそうな相手だったら、そもそも自分だけの問題では無いので、信頼できる仲間と情報を共有し、一緒に対策を練った方が良いです。
ホドホドの距離間で接するには?
そう考えると、好きか嫌いかは別として、ホドホドの距離間を保つのがベストかなと思った方もいらっしゃるかもしれません。
本来ならば会いたくないが、仕事等でどうしても会ってしまう場合はどうしたらホドホドの距離間を作れるでしょうか。
一概には言えないのですが、ポイントは敵意を相手に見せない事です。
よく、嫌いな人に率先して挨拶をしようなんてアドヴァイスがありますが、それもやり方を間違えると痛い目を見ます。
眉間にしわを寄せて、雄叫びで相手を怯ませるがごとく「おはよぉございまぁぁぁす!」と言っても、逆効果です。
喧嘩を売っていると思われます。
嫌いな相手の前だけで満面の笑みで大きな声で「おはようございます!」と言っても、やはり気持ち悪がられるというか、裏があると思われてしまいます。
氷のような目で「おはようございます」と言って去って行くというのもイヤイヤさが露骨に伝わってしまうので止めた方が良いでしょう。
だからと言って、ぶりっこする必要もありません。
好きでも嫌いでもない人に社交辞令で挨拶する程度の挨拶が無難かもしれません。
親しくなりたい人には「あいさつ+天気の挨拶or軽い世間話」が定番かもしれませんが、そうでなければ八方美人にならなくても良いと思います。
大切なのは敵意や嫌いオーラを出さない事です。
相手が先に何かを仕掛けてきたら対処はまた変わって来ますが、最低限のマナーとサラリと社交辞令や事務的な会話を終えて、可もなく不可も無く立ち去るのがベストです。
親しくはならないかもしれませんが、相手が自分に敵意が無いとわかれば相手も警戒心を強めて来る可能性は減ると思います。
『無敵』というのは、最強という意味ではありません。
敵がいない事です。
みんなが仲良しになれれば理想的ですが、そこまで出来なくても無敵にはなれるのです。
襲わない。
襲われない。
この関係さえ作れれば、若干、苦手だったり嫌いだったりする相手がいたとしても、人生に大きな傷を残す事はないと思います。
もちろん根が深い問題を抱えているのであれば、放置するのは危険ですので信頼できるカウンセラーやセラピストを利用して下さいね。
苦手な人、嫌いな人、いても、良いんですよ。
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