ココロセラピストが語る!『人生は誰のもの』?~他の誰かとまったく同じ人生や成功法則なんて存在しない~

21世紀になっても、まだまだ差別や偏見は多く残っています。 たとえば「私は学歴が無いから……」「私は○○の仕事以外、どうせ雇って貰えないから……」と、その望んでいない業界内だけで数え切れないほど転職して、毎回失望している人も少なくありません。 僕もかつてはその一人でした。

人生は誰のもの?

自分の人生は自分のものです。
誰かと同じ人生など存在しません。

誰かに憧れて真似をしても、それは真似をしている自分であり、その憧れの誰かとして生きることはできません。

規範となる人はいるかもしれませんが、それは万人ウケする理想的な生き方とは限りません。

親、学校の先生、会社の上司が必ずしも正しいわけではありません。
だからと言って、尊敬に値しないというわけでもありません。
親も、学校の先生も、会社の上司も、そしてあなたも、みんな自分の人生を一生懸命輝かせて生きようとしているという点では尊敬し合える仲間です。

ただ、誰であろうと個人は個人だということを意識して下さい。
誰かと比較しても良いのですが、比較した結果、QOL(人生の質)に優劣を決めないで下さい。

「みんなと同じ勉強をして、みんなと同じ仕事をして来たはずなのに、どうして私の人生は負け組まっしぐらなの?」

と本気で思っている人も稀に見受けられますが、それは、あなたが他の人とは違った存在だからです。
そして自分ではない人が自分自身という存在をどう認識しているか、どのくらい幸せを感じられているのかは本人にしか分からないのです。

学校だって、成績が良い生徒が良い生徒と考える学校もあれば、部活で勝ち続ける生徒が良い生徒と考えるかもしれません。
不登校だろうとなんだろうと自己実現に向けて前進している生徒を良い生徒と思う学校もあるかもしれませんし、有名企業に就職できたら良い生徒と思われるかもしれません。
人と同じことが完璧にできる生徒が良い生徒かもしれませんし、自分の意見をしっかり持った生徒が良い生徒と思われるかもしれません。

会社も家庭も同じです。
つまり、時代や環境、立場によってどんな人生を選択するのがベストかというと、その時々で違って来るのです。

そんな時代や環境の中で、自分が幸せと感じられる生き方、それが、QOL(人生の質)が高いという事なのです。

能力や向き不向きも同様です。
あらゆることが完璧にこなせなくても、それとQOLは同質のものではありません。

「一人殺せば犯罪者。100万人殺せば英雄」という言葉があります。
これは戦争についての言葉です。
しかし戦争をしていない国では、一人以上殺せば正当防衛以外では犯罪者です。
どんなに嫌いな人がいても、悪い人がいたとしてもです。

どんなに殺人能力に長けていても、少なくとも今の日本では英雄ではありません。
現代社会では、むしろ戦争せずに、誰も傷つけずに、リスクを最小限に、お互いの距離感を尊重し、お互いの幸福を尊重し合える人が英雄と言われるのではないかと思います。

つまり、今、かつての英雄(たくさん人を殺して来た人)の真似をしても今の時代では、そんな能力は何の役にも立ちませんし、決して自慢できることでもないのです。
でも、そういう時代には、それで良かったのです。
本当に良かったかどうかは僕にはわかりませんが……。
模範的な正解なんて無いのです。
最終的には「今、この瞬間」の自分自身が、自分自身の生き方をどう認識して、解釈しているかが重要なのです。

「みんなと同じようにしてきたのに……」の、「みんな」とは具体的に誰なのか。
それだって、自分が思い込みで認識している狭い小集団かもしれません。
その外に、もっと尊敬に値する、真似するに値する人がいるかもしれません。

「みんなと同じ」にすることで安心感を得たいと思う気持ちはわかりますが、それをすることで自分のQOLが下がってしまう人がいても不思議ではないということも重要です。