タイトルは「呪い」とついていますが、これは霊的問題じゃなく、心の問題です。
例え前世の関係や家系など霊的問題が絡んでいるとしても。
身体、心、性質、霊的問題などホリスティック(総合的に)カウンセリングをする私わたもりですが、人間関係や、心の奥の深い思い癖についても、お伺いし解決していきます。
今回は多くの方が無意識にかかっている「愛という名の呪い」について書きます。
これは非常に「線引き」が難しいのです。
呪いの過程
初めは仲良くなりたいといったささやかな「お願い」だったかもしれません。
自分を好きになって欲しい。
一緒にいて欲しい。
そこまでくらいは、まだ一般的なお願いだと思うでしょう。
それぐらいたいしたことではないし、やって当たり前だと。
そのお願いは、無言のうちに、少しずつ少しずつ難しいものになって行きます。
散らかしたものを片付けてくれ
自分は何もしないけど自分の望むことはやってくれ
家事は全部やってくれ
子どもを作ってくれ、育ててくれ
働かないけど金をくれ
あれもこれも買ってくれ
裏切っても許してくれ
傷つけても許してくれ
殴っても許してくれ
病気だろうと働いてくれ
辛かろうが自分の望む通りにしてくれ
それは男女問わず、友人、恋人、夫婦、仕事仲間等、様々な関係性の中で起こります。
全員という訳ではなく、巧みに紛れ込んでいます。
あなたは腹を立てたり、文句を言ったり、ケンカをしたりしながらも、結局はやってあげてしまうでしょう。
自分がした分だけ、相手もしてくれるという期待もあるかもしれません。
また、家族だから、上司だから、お客様だからやってあげて当たり前と思うかもしれません。
口先だけの感謝や愛しているが、嘘だと判っている事に気付かないふりをしながら。
それは愛という名の呪い
それは、呪いです。
「あなたが愛ある人なら言う事をきいてくれ」
と言う呪いです。
あなたは好きだから、愛しているから、感謝しているから、やってあげなくてはならないと、無理をしてでもやる。
相手は要求しては言う事をきくようにしむけるでしょう。
中には「仕事なんだから当たり前」と、仕事の範囲を超えた要求をしてくるかもしれません。
その時のあなたは、もう、どこまでが仕事で仕事じゃないのか、判らなくなっているでしょう。
あなたは言う通りにし続ける。
自分が駄目人間だ、薄情だと言われないために。
自分がひどい人間だと言われるのではないかという無意識の恐怖におびえながら。
愛という名の呪いを受けている人へ
まずはその関係性が本当にあなたに必要なものかを確認しましょう。
絶対的に言う事をきかなければならない関係性等そうそう無いにもかかわらず、言いなりになっていませんか?
次に言う事を聞きたいか? 聞きたくないか? を確認しましょう。
「やらなきゃいけない」と思うとしたら、それはおかしいと気づきましょう。
そして、その関係性の間にギブアンドテイクが成り立っているかを確認しましょう。
ギブアンドテイクとは冷たい間柄ではなく、等価交換、平等な関係の事です。
欲しがりも、うばわれも、与え過ぎも、無い関係です。
愛とは感情や心であり、「〇〇すると言う行為」ではありません。
あなたの中にも、愛情や好意があるなら言う事をきいて当たり前と言う呪いがあることに気づきましょう。
愛情があるから言う事をきいているのか?
義務だからきくべきなのか?
酷い人だと言われない為にしているのか?
それが判らなくなっているとしたら、物事を良い悪いに分ける「裁く心」を持たず、自分の主観を入れず、状況を冷静に分析できる人に相談しましょう。
あなたに近しい人なら同情して目が曇るでしょうし、同じように我知らず呪いを受けている人なら「そんな事くらい」と言われるかもしれませんので、相談相手を選ぶ必要があります。
その先、その人と離れるのか?
自分の態度を変えて、対等なパートナーシップを築いていくのか?
よく考えましょう。
たとえ相手から離れても、あなたが変わらなければまた同じ状況に陥るでしょう。
この世界に酷い人はたくさんいます。
物理的に、それらの人から離れることはできます。
けれど、どこへ行っても、あなたはあなた自身から離れることはできません。
愛という名の呪いから離れるには、あなた自身が変わるしかないのです。
かつての私がそうだったように。
参考記事 http://watamori323.blog.fc2.com/blog-entry-692.html
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