[人間関係が苦手な少年]
人間関係が苦手。そういう人は多いと思います。
僕もそうでした。
昔を遡ってみると、思わず苦笑したくなってしまいます。
じゃあ、今は人減関係の達人になれたのか、というと、決してそういうわけではないけれど。
僕は大人数が苦手です。これは今もです。
一緒に遊んだりできる友達も実際は少ないです。
よく、学生時代の話ばかりする人っているじゃないですか。
友達の話でもいいし、修学旅行の話でもいい。
部活でもなんでもいいんだけど。
そういう話を聞くと、正直不思議な気持ちになっていました。
「みんな、楽しかったころの話って、大抵、学生時代だよな……」って。
もちろん、それは素晴らしいことで、純粋に「よかったね」と思う。
でも、僕は学生時代が、いわゆる青春時代だったとはあまり思えないわけで。
結果として、良い経験をさせてもらったとは思っているけど。
パッと頭に思い浮かぶのは、僕は体育会系じゃないということ。
子供って、外で走り回るのが好きでしょ。
でも、僕はそういう子じゃなかった。
だから、まず、原始的な遊び、鬼ごっこが大嫌いだった。
追いかけるのも、追いかけられるのも苦手。楽しくない。
だから、かけっこの類が、対人関係の最低条件になると、
残念ながら僕は常に落第点を取り続けなければならなかった。
学校の休み時間なんかも、本当教室で、マンガを描いたり頭をからっぽにして心身をのんびり回復させるのが好きだった。
要するにダラダラするということね。
今の時代はわからないけど、僕の世代ではアウトドア派がカッコいいみたいな風潮が、大人にも子供にもあったから、
教室に残っていると、先生に心配されてしまったりするわけで。
だから、本当はダメなんだろうけど、誰も来ないであろう非常階段に座って時間をつぶしたり、校舎裏で座ってのんびり過ごすこともありました。
……って書くと、一昔前の不良みたいですが。
人気のないところで、プカプカとタバコを吸ってたりしたら尚更。
といっても、僕は別に反社会的なことをしたいわけじゃないし、
タバコは大嫌いなので、そういうことはしてないですよ。
そして、そういう行為が必ずしも無駄だったとか、そういうわけでもなくて。
気合と根性で積極的に集団の輪に入って自分を鍛えていくというのもありだとは思いますよ。
ただ僕としては、なんだかんだで、体力と気力を回復させる時間って大事だし。
そういうわけで、人とかかわる接点がないので、対人力が磨かれないんですね。
人との接点がなければ、本音を語り合えるチャンスなんて、まずやってこないし。
そう考えると、今って、良い時代ですよね。ネットがあるから。
自分が仮にマイノリティだったとしても、ネットの世界を探せば誰かしら自分とつながってくれる。
ネットの危険性については、また別の話になってくるので割愛しますね。
とにかく、ネットでも何でもいいから、人間と接する機会を持っているというのは、本当に素晴らしいことですよ。
他者とつながるって大事だから。
……ん? 嗚呼、一応自己弁護しておきますね。
ここだけ読むと僕は、人と接しない人、もしくはネットだけで人間関係を終わらせる人みたいにい誤解されそうですが、そういうわけじゃないですからね。
人間が好きじゃないってわけでもないから。
人間が好きだから、人間のあなたに向けて記事を書いてるんですよ。
ただ、マイノリティと違うタイプの人って人間関係が、それなりに大変だよねって話です。