前回の記事では健康と幸せの根本だと思う事をお伝えしましたが、この「自然の摂理に反しない」と言うのもそれにつながる大切なことだと思っています。
例えば健康にもお肌にも悪い生活をし、太って当たり前の食事をして、「綺麗になりたい」なんて不自然ですよね。
幸運を願う前に、ご自分本来の力を信じ、先人から伝わる知恵を生活に活かして行く方が賢いと思います。
東洋医学的秋の過ごし方
東洋医学の基礎になっていると言われている中国の古典「黄帝内系(こうていだいけい)」には季節ごとの過ごし方が書かれています。
秋は立秋(2015年は8/8)から立冬(同11/8)までとされ、乾燥による体調の変化が起こりやすい季節とされます。肺は乾燥に弱い臓器なので、咳の風邪などにかかりやすいようです。
だからと言って「風邪をひいても仕方ない」と言うわけではありませんよ。
そうならないための東洋医学の教えもちゃんとあります。
夏に適度な運動や気分がはれるようなことをしてエネルギーを発散しないと、胸に熱気がこもって秋に肺が乾燥して咳が出るとされています。
え? 今頃そんなこと言っても遅いよ! って思った方もいらっしゃるでしょう。
(私も思いました (笑))
そこで、おすすめの秋の過ごし方です。
「早く寝て早く起きる。心を安らかにして、陽気をひそめて過ごす(バカ騒ぎしない)。くよくよせず、精神を落ち着かせて過ごす。動きまわって、肺を冷やさないように。秋の冷えにあたり肺を冷やしたりすると肺を損傷したり、冬になって下痢をする」
秋の過ごし方が冬の健康状態にも関係してくるようですね。
秋は神々が気まぐれに絵筆で色を塗り替えるように一晩で木々の色も変わります。
紅葉を見るにも柔らかく愛しむような暖かな日の光の下で見るのが、心にも健康にも良いようです。
今年は紅葉を眺めながら少しずつ眠りにつこうとしている自然界と、それにシンクロするご自分を感じてみませんか?
それは「落ち込む」のではなく「休む」時なのです。
身体と心が健康なら落ち込みすぎることもなく、春になれば再び芽吹くようにエネルギーが活性化するはずです。
それが出来ないようなら、身体・心・魂を整える必要がありそうです。
世界中に伝わる伝統医療法はその土地の人々にあった自然に逆らわない生活の知恵でもあります。
大事なのは知識や理論ではなく、それを生み出した自然に寄り添う事です。
今一度ご自分を振り返って、自然に沿った生き方をしているだろうかと、ご自分に問いかけてみることをお勧めします。
次回もお楽しみに♪