天職と魂の関係③自分の宝となる物―ホリスティック健康相談

人は弱いものだから、何かに頼りたくなったり、言い訳したくなったり、逃げたくなります。一時的には逃げるのが必要なこともあります。でも同時にたくましい、素晴らしい生き物だと私は信じています。例え人生が辛く、苦しく、大変なことだらけでも、そこから「宝」を見つけられる筈です。

よく「天職につけば何もかもうまくいく」と現世利益丸出しに書かれていることが多いのですが、それを期待しすぎると上手くいかない時に、「これは天職じゃないのか?」と疑問に感じる方も少なくないようです。

はじめにはっきり書けば、天職とは何の苦労もなく出来る仕事ではありません。
どんな苦労をしてでもやらずにはいられない仕事です。

もし、上手くいかないとしたら、それはそういう体験が必要だと言う事。
それを解決し、乗り越えるのが「天職」へたどり着くために必要、と、天職と魂の関係①に書きました。
私の経験から言えば、天職と思える仕事をしていても、日々学ぶことは一杯あります。

人生は誰かから与えられるものではなく、自分で選び取るものです。
だからこそ幸せになる方へ手を伸ばすことが出来るって、素敵じゃありませんか?

今回は天職を見つけるための強い味方、自分の武器になる物について書きます。
私は「人生の宝を活かす」と言います。

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それを重荷にするも宝にするもあなた次第

Terraのクライアント様が病気や悩みの作り出す暗闇から抜け出した後、お勧めしているのは、今までの経験をいかすと言う事。

神経発達症(発達障害)、HSP、精神疾患、DV、いじめ、ニート、不登校、離婚などは、一般的に不幸なことと言われます。
それを人生の「お荷物」と思う人の方が多いでしょう。
でも、それは、他の人が体験したくても出来ない貴重なものだと私は思います。
それを「重荷」ではなく「宝」として生きて行くことが出来たら素晴らしいと思いませんか?

精神疾患の方などが対象の就労支援施設やグループホーム、デイサービスなどで、支援される側にいるのではなく、それを克服したものとして、支援する側に回ることをすすめています。

クライアント様の多くから、利用者側と福祉サービスを担うスタッフとの温度差について耳にします。
おそらく知識として学んだ方と、実際に体験した方の違いなのでしょう。
だからこそ克服した経験をいかしてお仕事にされてはどうかと勧めています。

私も過去の病気や辛い体験を活かして今、この仕事をしています。
このためにすべての経験をしたとしか思えないような人生でした。

直接的な仕事にしないまでも、職場でその経験をいかして生きることはできるはずです。
むしろ、それを活かさないなんて、もったいないと思うのです。
手痛い経験程、それを乗り越えた時、自分の宝となると私は思っています。
高価な講座を受け、資格を取ったところで得られない宝です。

「天職」を探す時、そんな風にご自分の過去の体験を振り返ってみてください。
気が付かぬうちに経験していたこと。好きでやっていたこと。
それらが全てあなたの宝です。
「お勉強」しても手に入らない「体験から得られる知恵」を活かして生きて行かれることをお勧めします。

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どうしても伝えたいこと

最後に、恐縮ですが、私の大正生まれの祖母の言葉をお伝えさせてください。

祖母は開拓の為北海道へ渡った両親のもとに生まれ、小作人として農地開拓をして農家になった明治生まれの祖父の元に嫁ぎました。
母として8人の子を産み育て、身体を壊した祖父を支えながら、今のように農業機械などなかった時代に畑仕事をして生きた人です。

そんな祖母が生前良く言っていた言葉です。

「何事も、マメにまていに(まてい=北海道弁で「丁寧に」の意)やる人にはかなわないんだ」

多分祖母はその仕事が自分に合っているかどうかなんて考えなかったでしょう。
ましてや「天職か?」なんて発想の外だったでしょう。
それでも祖父と仲が良く、人から好かれる、真面目に静かに生きた人でした。

その言葉の通りに何事もマメに丁寧にやる人でした。
今、私が生きる知恵となっているのは祖父母から教わったことが多いのです。

祖父は神主の資格を持つ霊感のある人でしたし、ご飯時に前夜に見た幽霊のことが普通に話される家庭でした。
大変なことも多かったはずですが、運命や見えない力のせいにせず、頼らず、人として目の前のことを大切にして生きていました。

その祖父母の姿から、私は思うのです。

目の前のことを真剣に丁寧にやらない人は、何物も得られないだろうと。

人は弱いものだから、何かに頼りたくなったり、言い訳したくなったり、逃げたくなります。
一時的には逃げるのが必要なこともあります。
でも、人は同時に強くたくましい、素晴らしい生き物だと私は信じています。

例え人生が辛く、苦しく、大変なことだらけでも、そこから「宝」を見つけられる筈です。
病気や辛いことだらけだった頃の私には、そんなことは想像もつかなかったけれど、今は、だからこそ、宝を得られたと思っています。

今、苦しい中にいる方、どうか負けないでください。
人生から逃げないでください。
見えない世界を都合の良い言い訳に使わないでください。

人として、真剣に誠実に生きた時、
あなたの「本来の人生」が出来、
それがあなたの「宝」となり、
「魂の知恵」となっていくのですから。

次回からの記事シリーズもお楽しみに♪

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